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2012/06/06 by Matsue

小さな紙パックの大きな用途 -牛乳パックの回収再利用 ―エコ・プロダクツ 2011シリーズ(3)―

2011年12月15日~17日、「第13回エコ・プロダクツ展」と題された環境保護製品の展覧会が東京のビッグ・サイトで開催された。今回の展覧会では計752もの企業と団体が参加し、日本最大の環境保護系のイベントとして盛会に終わった。ここでは、皆さんに日本の「全国牛乳容器環境協議会(容環協・ようかんきょう)」をご紹介し、日本の市民の生活が牛乳パック回収事業と密接にかかわっていることを知ってもらいたいと思う。

紙パックは経済的で、健康や環境にも優しく、どんな製品にとっても保存性が高い優れた包装だ。中国では、以前はビニール袋入りの牛乳がほとんどだったが、ここ数年で紙パックが出てきてからは、紙パックがマーケットシェアを拡大させてきた。日本のスーパーマーケットに入ってみると、紙パックの利用はさらに至る所にみられる。その中でも最もよく見かけるのが牛乳パックだ。しかも、日本には牛乳パックの回収再利用推進事業を行う専門組織、「全国牛乳容器環境協議会(容環協・ようかんきょう)」がある。

容環協は1992年8月31日に設立され、今に至るまで既に20年の歴史を誇っている。主に牛乳パックの回収再利用推進事業に従事し、さらに、消費者への啓発活動、政府機関、関連団体と協力して、環境関連の技術調査等の事業も実施している。

では、日本の牛乳パックはどのようにできているのだろうか?容環協が積極的に推進している回収再利用事業とはどのようなものなのだろうか?さあ、一緒に牛乳パックの世界に行ってみよう!

 紙の品質を追求するため、日本の牛乳パックの原材料は、全て北米、北欧の長くてしっかりしている繊維の木材を選んで使っている。欧米の森林では計画管理が行われており、森林面積が木材の大量使用によって減少することはない。伐採後にすぐに新たな樹木を植えなおすことにしているからだ。外観がよい木材は建築材や家具材料等に使われ、牛乳パックで使われるのは、全て曲がっていたり、傷跡がある木材だけだ。そうした木材をチップに加工して 高温過熱処理し、細かい繊維にして、その繊維を加工して紙にするのだ(この紙は全て三層構造でさらにラミネート加工処置をされ、牛乳の外漏れや細菌の進入を防ぐ)。この紙を船便で日本へ送り、工場で印刷し、うちぬき、折り畳み、底を加熱接着して、牛乳を入れて口を閉じるという順序で、1パックの牛乳が出来上がる。紙パックの重量は軽いので、1回で多くの牛乳を運ぶことができ、石油の節約や運輸効率を高めるだけでなく、二酸化炭素排出削減にもつながる。

飲み終わった牛乳の紙パックを直接ゴミ箱に捨ててしまったら、ゴミとして直接処理されてしまう。しかし、回収してリサイクルされれば、資源として有効に再利用され、環境保護にもつながる。だから、容環協は積極的に牛乳パックの回収を提唱している。具体的には、次の順序でリサイクルをする。1.紙パックの中を水で洗い流す、2.紙パックをはさみで切り開く、3.乾かす、4.重ねて縛る、最後に指定された場所へもって行き、回収してもらう。日本では、スーパーマーケットや学校等には一般には牛乳パックの回収箱が設置されている。集められた牛乳パックは再生紙工場に運ばれ、トイレットペーパーや紙タオルに加工され、使い終わったトイレットペーパーや紙タオルはゴミになった後、焼却場で熱エネルギーとして、発電や温水プール、室内暖房等に使われる。このように、小さな紙パックがより多くの用途で使われるのだ。

  容環協の調査によると、1リットルの牛乳パックを一般ゴミとして捨ててしまうと、38.1グラムの二酸化炭素を排出することになる。もし、回収されたとしたら14.7グラムだけしか排出されず、1つの牛乳パックで23.4グラムの二酸化炭素排出を減らすことになり、エアコンを1時間使用した分程度の二酸化炭素排出を抑制したことになる。しかし、日本人でも、牛乳パックの回収を正確に行っていない人もいる。統計によれば、日本では年間25万トン強の牛乳パックが生産されているが、そのうち約10万トンしか回収されておらず、残り15万トンはほとんど一般ゴミとして処理されてしまっている。また、内側がアルミ箔になっている紙パックや新聞紙等を牛乳パックの回収に出してしまう人もおり、これもリサイクルを不必要に面倒なものにしている。回収リサイクルが可能な紙パックにはすべて表示がされているが、牛乳パックを正しく回収し、リサイクルして利用するには私たち1人1人の行動が求められている。回収量を増やして、共に資源を有効利用しよう!

 

参考:全国牛乳容器環境協議会HP http://www.yokankyo.jp/index2.html

写真:同HPより許可を得て転載

文:季新

翻訳:土居健市

校正:松江直子

 

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