2012/05/30 by jixin

【広瀬敏通】RQの3.11 一周年シンポジウム詳細(二)

養殖場の復興を目指す地元漁師さんとともに、漁業養殖業を中心とした体験センターを設立

RQ唐桑海の体験センター 星野伸行さん

RQ唐桑センターの星野です。通称ほっしゃんです。

RQ唐桑センターを「RQ唐桑海の体験センター」と名付けました。漁業養殖業を中心とした体験センターになります。開業オープンは現段階では4月29日を予定しています。地元の漁師さん、浜で活動している4家族の方々の、収入の道をつくりたい、元気になりたいという思いに応えるため立ち上がりました。4家族のうち、2家族は家も船も完全に流され、収入も全くない状態です。

その漁師さんからのメッセージがあります。

「私たちが住む唐桑半島は豊穣の海に抱かれ、海の幸が豊富な風光明媚なところです。しかしあの日、大津波は私たちの養殖場もきれいな海も、そして家も破壊してしまいました。でも私たちは決して海を憎みません。そしてこの海とともに生きる決意をしました。

海の復活を、養殖場の復興を目指す決意から、皆さんを末永くお迎えしたく、養殖の体験センターを設立しました。これから唐桑の魅力を大いに発信します。この地の復興にずっと思いを馳せていただきたいのです。皆さんが今後も唐桑を訪れていただくことが、私たちの応援となります。明日へ進む勇気となります。魅力的な唐桑を一緒に体験しましょう」

スタッフ一同お待ちしております。

体験プログラムのメイン会場となるのは藤浜という地区です。唐桑随一の夕日が見えるところです。体験プログラムの終わり頃には、美しい夕日に出会うことができます。唐桑の中でも海に沈む太陽が見られるのはここだけです。

体験センターへのアクセスも万全で大型バスも入れますので、是非お仲間でツアーを組んで来て頂きたいと思います。安全も確保し、お子さん方も受け入れる予定です。

プログラム会場では、まず「震災により壊滅した状況からいかに立ち上がってきたか」というお話をします。これを現場で学ぶ災害教育のひとつと考えます。

作業は、工程毎に3班に分かれて行い、1日に3プログラムをまわしていきます。

養殖漁場へは船で向かいます。船の上では、海の様子を説明し、漁場では生育状況を見てもらいます。そしてお楽しみとして、とれたての牡蠣を食べていただきます。牡蠣小屋が3月25日にオープン予定なので、ぜひ食べに来て下さい。

隣の浜の鮪立(しびたち)地区ですが、海岸沿いはほぼ全滅です。こちらも見学していただこうと思います。津波の傷跡も生々しい被災家屋ですが、現在ほとんどが取り壊されて基礎だけになっています。修復したエリアには宿泊することができます。

会場設営、看板広告作成などに、今後ともぜひご協力いただければと思います。

夏休みに向けて、キッズから中学生くらいまでに対応した家族用の新プログラムをつくっていきます。

これからRQ唐桑海の体験センターでは「地域再生支援研修員」を募集します。3・4月はオープンの準備、それ以降は体験センターの事務局的なお仕事をして頂きたいと考えています。是非ふるってご参加下さい。

唐桑漁協の組合長の畠山政則さんからメッセージを2つ預かってきています。

「3月18日(日)、唐桑養殖業復活感謝祭を行います。是非多くの皆さんに集まっていただきたいです」

日本中、世界中からいろいろな復興支援が入って、復興、復旧への道が早く進みました。その支援して下さった方への感謝を表す会です。

2つ目は漁師の皆さんの顔が輝いて、元気な笑顔が戻っていること。これは皆さんのおかげだということをぜひ伝えて欲しいということでした。

我々はこの体験センターに来る人をお客さんとして迎えるのではなく、唐桑を支援する仲間、その仲間になってもらうという気持ちでいます。これは漁師さん達も一緒です。ぜひ仲間として応援に来て下さい。

地域を元気にする「地元学」というものを提唱している方で結城登美雄さんという方がいらっしゃいます。その方の言葉で、「隣人が苦しいときに他人事で済ませない村の心が地元学の原点である。その心が通じるところは全て地元である」というものがあります。唐桑が皆さんの地元であることを願っています。

(構成/野口大介)

 

3つの活動を柱に、今後も地元の方と一緒にボランティア活動を

RQ小泉ボランティアセンター 西村 登さん

小泉では、今までやってきた活動をそのまま継続します。

活動を続けていく上で3つの柱があります。

「思い出の品探し/ガレキ撤去」

「水仙ロード復活プロジェクト」

「災害教育スタディツアー」

これらを基本にやっていきます。

まず、「思い出の品探し/ガレキ撤去」ですが、こちらもまだまだ残っているので、続けていかなければなりません。地元の人からは畑を使いたいという声があって、現在最終仕上げに入ろうとしている段階のところもあります。

ガレキ撤去作業中に見つかったアルバムやトロフィーなど思い出の品は、KRAという団体が管理していて、写真に至っては骨格認証までして、その場でご本人に渡せるようなシステムができあがっています。

2つ目の柱は「水仙ロード復活プロジェクト」です。約3キロにわたって水仙が咲いている道が、津波でほぼ根こそぎ持って行かれました。2年に一度、水仙祭りが行われていましたが、今は何もありません。そこで地元で水仙を株分けして、復活させようという計画です。

これからも小泉での活動は、地元の方を中心に行っていきます。「水仙ロード復活プロジェクト」も代表は地元の方です。

地元の方も一緒に作業を行って、みんなで新しい小泉の水仙ロードをつくろうと考えていますが、水仙ロードの途中がガレキの2次集積及び処理場になってしまうため、ルートが変更されるかもしれません。それも地元の方と相談しながら、どこに植えるか決めていきます。ひまわりを植えているところもあり、今後は春は水仙、夏はひまわりが見られるようになります。

水仙ロードの清掃や土の入れ替え作業にボランティアさんのお手伝いが必要です。

また、水仙グッズの販売も行います。地元小中学校の子どもたちに水仙の絵を描いてもらって、それをパッケージにして売り出す予定です。

3つ目の柱の「災害教育スタディツアー」ですが、“ガレキの集積場を見る”、“ガレキの撤去をする”ことも災害・防災教育の一環だと考えています。「こういう風に破壊されてしまった」ということを知ること。今、語り部になって下さる地元の方を探していて、震災当時の話、避難所での話、こういうものがあったら便利だったといった話をしていただこうと考えています。こうした話を通じて、今後、自分が被災した時にどうすればいいのか、その時自分は何ができるのか、ボランティアとして何ができるのか、何を備えたらいいのか……考えていただきたいと思っています。

スタディツアーは小泉ボランティアセンター単体では商品として成り立ちにくいので、旅行会社さんとの連携を図っていきます。ツアーでは、初日は小泉地区でのガレキ撤去などの作業、語り部さんの話を聞き、2日目は市街地に復興商店街が6〜7カ所できているので、そちらで買い物を、その後、唐桑地区で漁業体験をしていただく2泊3日のコースを検討しています。このプランなら、山側と海側の両方を見ることができます。

その他「カフェ」活動があります。以前は週3回やっていましたが、現在は月に1回程度になっています。カフェは仮設住宅、また在宅の方々に、地域コミュニティの結束を深めてもらうために行っていました。一部の仮設については、自主的にカフェやお茶っこを始まっているので、そこに関してはサポートをしています。

地元のお祭りにも参加させていただきました。昨年もお手伝いしましたが、今年も八幡神社のお祭りに参加します。他にも他団体と連携して、ろうそくづくり(3.11追悼キャンドル)や学習支援を行っています。地元の商工会の青年部と一緒に活動もしています。

地域住民の方々からの声の中でもいちばん要望の多い農作業や共同農園を本吉の他団体さん達と共同で行います。

今後求めるボランティアさんは、中長期に渡って一緒に活動出来る方です。現場のリーダーをやってくれる方、ボラセンのサポートをやって下さる方を募集します。もちろん短期で来て下さる方も大歓迎です。子ども向けの活動に関しては、子どもの顔を見ながらの活動になるため、何度も足を運んでくれるリピーターボランティアさんがいて下さると子どもも安心でき、大変助かります。

(構成/野口大介)

 

RQのホームページより転載

http://www.rq-center.jp/news/312

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