2012/05/14 by Matsue

日本企業初、半年間にわたるクロスフィールズのベトナム「留職」が修了 ~現地貢献を通じ、パナソニック社員の育成・市場理解に大きな成果~

新興国「留職」プログラムとは、企業の社員を数カ月間に渡って新興国のNGOや行政機関に派遣し、本業のスキルを活かして現地の社会課題の解決に向けて活動する取り組み。日本でNPO法人クロスフィールズが展開する新興国「留職」プログラムは米国ではICV(International Corporate Volunteering:国際企業ボランティア)と呼ばれており、2011年時点で21企業が導入、年間約2,000人のビジネスパーソンが新興国に派遣されるなど注目を集めている。アイ・ビー・エムやグラクソ・スミスクライン、フェデックス、HSBCなどといった幅広い業種の企業の従業員が、本業を活かして現地社会に対して貢献するとともに、社員育成や新興国市場の理解に取り組んでいる。

NPO法人クロスフィールズは、米国版「留職」を運営する米国最大手の団体とパートナーシップを組み、日本企業に対して新興国「留職」プログラムを提供する唯一の団体。クロスフィールズでは、企業ごとのニーズに即した派遣先の選定と業務内容の設計を可能にするとともに、派遣前後の研修や派遣中の同行やフォローアップを通じた現地活動の成果・学びを最大化するためのプログラムを提供している。クロスフィールズの提供する「留職」の、日本企業では初めてとなるプログラムが成功裏に修了した。

パナソニックが海外NGOへの社員派遣プログラムを開始

今回は、パナソニック株式会社に勤務するソーシャルシステムデザインを専門とする社員が、ベトナムのNGOへと「留職」した。このプログラムは”Panasonic Innovation Volunteer Team (PIVoT)”と名付けられ、2011年12月より半年間にわたって実施された。約3ヶ月間に及ぶ設計・事前研修の期間を経て、2012年2月よりベトナムのNGOへとパナソニック社員が赴き、現地の社会課題の解決に向けた1ヶ月間の現地業務を行った。帰国後約2ヶ月間の事後研修が行われた後、2012年4月24日に社内での最終報告会が実施され、プログラムは無事修了となった。

今回の「留職」先はベトナム中部の都市ダナンに拠点を置く現地NGOで、10年以上前より電気やガスがない地域向けに太陽光を活用した調理器具を提供する団体だった。プログラムに参加したのは、ベトナムに派遣されたソーシャルシステムデザイナー(33)に加え、日本からサポートするメンバーとして経営企画(37)、マーケティング(35)、エンジニア(34)、CSR(32)といったパナソニック株式会社の専門性の異なる社員4名も参加し、各々の持つものづくりの技術やノウハウを駆使して同NGOが製造する貧困層向けの商品改良に取り組んだ。

現地業務にあたった社員がベトナムに赴いている期間には、他のメンバーはビデオ会議やSNSを通じて活動に取り組み、現地社員が難しい課題に直面した時には、日本にいるメンバーがベテランの技術職社員などを巻き込んで活動を進めていった。その結果、派遣先団体の製造する貧困層向けの製品のコスト削減や新商品のアイディア創出に寄与した。パナソニック株式会社は、この活動を通じて現地NGOの活動に対して貢献ができたとともに、「社員のグローバル環境で活躍できる力の強化」「新興国の生活者についての肌感覚での理解」「参加した社員のモチベーション向上」等といった点でも大きな成果が出たと評価しており、今後引き続き活用を進めて行く。
NPO法人クロスフィールズのHPより許可を得て編集の上転載:
http://crossfields.jp/event/20120206_pr/

参考情報:
テレビ東京/ワールドビジネスサテライト
「真のグローバル人材育成 留学ならぬ留職とは」
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_19861/

 

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