2012/03/17 by jixin

雲南省開遠市で広がる大分一村一品運動―日中国交正常化40周年記念 JICA第1号イベント―

中国では2000年から西部大開発計画を開始し、大規模なインフラ整備と人材育成事業によって西部内陸部の開発を進めてきました。JICAは「西部地域行政官研修プロジェクト」を通じて、人材育成の面で協力し、日本の地域開発の事例を教材に、現場の行政官を育成しています。日本の農協制度、北海道の酪農開発、大分一村一品運動、福島県教育旅行事業、北九州市エコタウン事業、新潟県佐渡市のトキ米プロジェクトなどを各省の県長と経済開発区幹部に紹介してきました。この3年間で1500名の行政官が研修コースを修了しましたが、中でも雲南省開遠市は、その後独自の一村一品運動を展開しています。現場で強力なリーダーシップを発揮しているのが市党書記であり、前市長である李存貴氏です。このたび開遠市の招待によって、1月9日から1週間に亘って、NPO大分一村一品国際交流推進化協会がセミナーを行いました。

一村一品運動は、行政の理論だけでなく、地元農家や企業と共に事業を育てていく視点が重要です。セミナーには行政・農家・企業から1800名が参加し、開遠市では過去最大の盛況ぶり。農業合作社制度によって起業した精米工場、養鶏場、育苗センター、農村喫茶を見学した後、NPO大分一村一品国際交流推進化協会の安東忠副理事長が、一村一品運動を開花させるためのヒントを講演しました。開遠市は中国社会科学院政治研究所と中華合作時報社とも協定を締結しており、農業の組織化や、企業や研究所からの技術支援のプロジェクトを進め、テレビや新聞を活用したアドボカシー(啓発活動)にも取り組んでいく予定です。

今回のような草の根レベルの交流は、日中間が積み上げてきた協力の上に成り立つもので、今後の日中関係の在り方を示しています。今年は日中国交正常化40周年であり、地方間の直接交流を推進しています。今回のセミナーは40周年記念行事に認定され、JICAにとって第一号イベントとなりました。

(所員 林伸江)

JICA中国事務所ニュース(2012年1月号、2月号(合併号))より転載

http://www.jica.go.jp/china/office/others/newsletter/201201_02/03.html#a01

 

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