2012/03/08 by Matsue

日中民間災害救援団体交流活動のご報告

2011年12月9日から15日、日中市民社会ネットワーク(CSネット)は国際交流基金の助成をいただき、災害救援活動に携わる日中の民間団体による初の草の根交流活動を行った。中国で災害救援及び災害復興に従事する民間NGOから11名を招き、東北の被災地(仙台市、石巻市、南三陸町、登米市、気仙沼市、大船渡市)を訪問して、現地の災害救援NPOのみなさんと情報交換・ディスカッションを行うことができた。被災地から戻った翌日の14日には、国際交流基金の会議室をお借りし、日本各地の災害救援NPOを招いてフォーラムを開催し、日中の災害復興分野における民間交流そして相互協力の可能性を探った。

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今回の交流活動には、RQ市民災害救援センター、日本の森バイオマスネットワーク、日本NPOセンター、「つなプロ」のご参加・ご協力をいただいた。RQ総本部長の広瀬敏通さんは、交流活動の1日目に訪問団のために講演を行い、今回の大地震の概況と民間救援活動の主な動向について紹介した。東北被災地での3日間は、きびしいスケジュールではあったが、RQの3つの拠点のほか、仙台NPOサポートセンター、宮城県復興支援センター、宮城地域創造基金などのNPOと、重大な被害を受けた大川小学校、仮設住宅を訪問し、各地で被災者ならびに現地NPOのボランティアたちと顔の見える交流を行うことができた。

百聞は一見に如かず。訪問団のメンバーは、平常心を失わず不屈の精神を体現している被災者や、地域の復興のために起業し、温かくお客さんをもてなす85歳の老婦人に感動した。このご婦人からおくられたりんごを訪日団は大事に東京に持ち帰り、フォーラムの席上で参加者に披露してその感動を分かち合った。また被災地で、訪日団メンバーは持参した麺棒を使って餃子を手作りし、現地の住民やボランティアたちにふるまって、心温まる時を過ごした。

 

訪問団の最大の収穫は、以下のことを理解したことだ。「日本社会は、防災・減災・救援・復興にあたり、効率追求のために『人間本位、民主的な話し合いや参加を重視する』といった原則を犠牲にすることはない」

彼らは被災地で、かなりの量のがれきがまだ処理されていないのを見たが、がれきは整然と分別処理がなされていた。また、家の再建と地域の産業の復興の速度が大変遅いと感じたが、多くの部門が参加するメカニズムが形成されつつあり、地域のきずなを保つことのできる最も望ましい復興のあり方を模索しているようすも目にした。

14日のフォーラムでは、今後、災害救援に携わる日中の草の根団体間で、継続的に情報交換や定期的な人的交流、ワークショップの実施などを行い、お互いの経験と知恵を共有したいという双方の希望が表明された。参加者からCSネットに寄せられた期待も大きい。CSネットはこの先駆的プロジェクトを今後も継続するため、この分野にリソースを持つ、または交流活動の企画・実施に参加したい個人や団体からのご支援を歓迎します。

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