2012/01/22 by Fancy

屋久島コラム9:中国からの報告書1

ニーハオ!龍年吉祥!いよいよ中国もお正月休みに入ります。いまは帰省ラッシュで全国大移動ですね。屋久子は仕事で国に帰れませんが、水餃子は食べる予定です^^。さて、新年を迎え、屋久島プロジェクトも二年目の計画を立てなければなりません。

ここでもう一度、このプロジェクトの目的を思い出したいと思います。それは「自然共生型社会の実現に向けて、自然環境と地域文化の体験・学習に関わる東アジアのキーパーソンをつなげ、理論と経験と知恵を共有していくための交流・研修の仕組みを創出すること」です。この目的を達成するために、まずこの一年間の活動によって蓄積できたものを、次の活動につなぐ成果物にまとめなければなりません。この作業は、中国側の関係者にも協力をいただきました。今回は、Winrockの李静若さんのコメントをご紹介したいと思います。

屋久島スタディツアー報告(摘要)

文:李静若

屋久島ツアーは学びが多い、楽しいツアーでした。参加者は自然保護やエコツーリズム、そしてコミュニティづくりについて議論し、実践経験を交換しました。今回のツアーとフォーラムを通じて、自然共生型社会についてより深く理解することができたと思います。


日中交流フォーラムの様子

今回のプログラムからいくつのポイントをまとめ、今後の保護活動及びエコツーリズムの発展の指針にしたいと思います。

1、人と自然が共生する社会を実現するために、人という要素は極めて重要で、環境保護活動を通じて、今までの破壊者から積極的な力を発揮する役割に変われる。

2、人間は他の生物と同じく、自然の一部として、自然を愛し、尊重し、そして大事にするのが本来の姿であるべき。

3、エコツーリズムの定義は様々であり、本当に普遍性をもつものはまだない。すべての生態系は自分のバランスを持っていて、私たちがやるべきことは新しい方法でその本来のバランスを探し、そして取り戻すことである。

4、エコツーリズムも世界遺産も、そして自然学校や自然保護も、自然との共生を実現するツールであり、地域の住民と観光客に、人と文化を含む自然の価値を発見し守ってもらうのが肝心である。

5、環境保護も他の社会問題に関しても、人とコミュニティが重要である。この点は、いまの中国にとって極めて重要である。政府もNGOも、開発や保護プロジェクトを実施するときに、どのように、現地のコミュニティに自分の知恵で自分の問題を解決してもらうかを考える必要がある。


屋久杉自然館を見学する一同

 日本エコツーツーリズムセンターの代表理事・広瀬敏通さんへのインタビューについて:

広瀬さんはホールアース自然学校の創始者で、今回はゲストスピーカーとして報告されました。中国側の参加者は自然学校に大変興味があったため、フォーラムが終わった日の夜に、広瀬さんにインタビューしました。

ポイントをまとめると:

1、自然は自分で体験して学ぶことが大事。自然の中で感じるのは私たちの人生にとって極めて重要なことで、したがって、もっともいい方法は外に出て、全身で感じること。もちろん、ルールを尊重し守らなければならない。

2、自然学校を作るために、もっとも重要なのは、自然の素材を生かしてプログラムをデザインすること、そしてプロジェクトを運営できる人を育てること。

3、自然学校ではいろんなプロジェクトを運営しているが、エコツアーはその重要な一つである。

4、東日本大地震後、災害教育の要素を取り入れるエコツアーがどんどん増えていく傾向である。

最後に、来年度の交流活動に関する提案:

今回は自然共生の理念やお互いの基本的な状況について理解しあい、心をつなぐことができたと思いますが、来年はそれに基づいて、より深く議論する場として例えば2日間のワークショップを開催することがいいと思います。この具体性が高いテーマについて関係者がじっくり議論できるような場は、ぜひ雲南省で設けたいと思います。また自然学校やエコツーリズムの専門家を白馬雪山に招き、エコツアープログラムの作り方と運営、ガイドやインタプリテーター育成について、講義を行ってほしいと思います。さらに、このネットワークを通じて、あらゆる交流をすることも可能と思いますし、期待しています。

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Winrockは来年度からも白馬雪山の活動を支援する予定で、このプロジェクトにも引き続き協力したいと、担当者が言ってくれました。ありがとうございます!

(屋久子)

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