2009/03/19 by GLI Japan

北京にて中国社会起業家訪日ワークショップ帰国報告会を開催

2009年1月、GLIが日本の二つの団体と共同で企画・運営した「社会的企業の被災地復興における役割」ワークショップと、日本の駒澤大学李妍焱焱先生が主催した「日中草の根NGO交流」活動が行われ、中国の民間団体・政府部門・企業・関連メディアから多くの代表者が参加した。今回の訪日活動は収穫が頗る多かったので、参加者は帰国後にその成果を共有するための報告会を行うことで一致した。2月28日午前9時から12時、私はGLIの北京代表としてコミュニティ・アクション(SSCA)のトレーニングルームにて行われた「帰国報告会」に参加した。今回の活動には、20数名のNGO代表者と大学生などが参加した。
Beijing meeting 1
報告会では、前後して二つの議題が話し合われた。まず、コミュニティ・アクションの宋慶華主任が「日本NGOの災害復 興プロジェクトが、中国NGOの災害復興プロジェクトに与える啓示」というテーマで詳しい紹介を行った。宋は今回の二つの交流活動は収穫が多く、中国が現 在推し進めているコミュニティ建設やコミュニティ自治にも参考になる点が多いと語り、主に日本の宝塚NPOセンターの被災地復興活動中、現地の人々がどの ように自己救済を行ったかを紹介した。そして、これらの経験は四川被災地の復興活動にも参考になると指摘した。

続いて、富平学校尹春涛が、 今回の訪日交流活動後に訪れた日本の著名な社会的企業、有機農業を行う大地を守る会について紹介した。尹は日中の有機農業の歴史と現状について簡単な比較 をし、日本の有機農業の歴史的背景と今後直面する課題について分析するとともに、人と人との信頼関係の再構築が、今後有機農業が継続的に発展できるかどう かの鍵となるだろうと指摘した。

このほか、農家女文化発展センター謝麗華主 任も日本の社会的企業の中国にとっての参考意義について意見を述べた。謝は今回の訪日交流活動によって、社会的企業とNGOとがいかに有機的に結びつく か、という問題について、より進んだ認識を得ることができたと言う。社会的企業モデルは、今正に転換期にある同センターにとって、とりわけ参考になるそう だ。また、彼女は日本のNGO職員の多くは、ビジネスセクター出身であることにも気付いた。つまり、NGOを企業家精神と結びつけて運営することができれ ば、より大きな発展が見込めるだろうし、中国の目下の雇用情勢から言えば、できることは沢山あると言う。例えば農村の高齢者福祉、農村児童の扶養と教育の 問題など。謝はセンターがそのブランド力を利用して経営理念を拡大し、この転換期をうまく乗り切りたいと語った。また、同じく農家女実用技能育成学校の羅 兆紅校長は、すべての団体が注目していたのは「人」であり、ごく普通の具体的なこと、しかし大きな意義のあることをしなくてはならない、と語った。
Beijing meeting 2
最後に、日本の民間団体に対する日本政府のサポート形式は、中国の民間団体と政府の協働に対してどのような啓発意義があるかなどについて、それぞれ意見を 発表した。日本のNGOは活動の展開にあたり、非常にうまく政府のサポート政策を利用しており、この点を中国NGOは参考にすべきである、との一致した認 識が示された。また、コミュニティがすでに持っている資源を十分に活用すべきであるという点も指摘された。

日本の駒澤大学李妍焱准教授もこの報告会に参加した。彼女は個人の研究費を使って、中国のいくつかのNGO代表者を日本に招聘し、交流活動に参加させた。簡単に日本のNGOの発展過程を紹介し、その課題や社会的企業の発展状況について述べたのち、日本の市民社会の経験を以下のように総括した。

.規模-小さく、大多数がコミュニティに立脚している
.会員制度-さまざまな種類の会員があり、会費は安い
.リーダー-個人的な魅力に富む人が多い
4.メンバー-大多数が定年退職者・女性など
最後に李は、「団体規模がどんなに小さくても、循環させていかなくてはならない」と述べ、団体の正常な運営の確保が大事であると指摘した。

その後、それぞれ興味のある問題について、フリーディスカッションを行った。

参加者は、今後も同様の活動が行われるかどうか、特にGLIから出された関連団体での2週間の研修という提案について、非常に関心を持っており、以下のような希望が出された。

.今後の交流活動はテーマを絞って行って欲しい。
.食費や宿泊費も自費ならば、ホームステイ形式で費用を軽減して欲しい。
.協力の可能性がある団体を訪問したい。
.派遣されるメンバーは行動力のある人で、帰国後にその成果を実用に応用できなくてはならない。

訪日メンバーが、今回の交流活動で、このように大きな収穫を得ているのを拝見し、GLIスタッフとして、改めてGLIの存在価値と意義を深く感じた。今後も、より多くの中国NGOの役に立ちたいと願っている。

文責:廖 芳芳

翻訳:松江直子

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