2011/09/29 by Matsue

バイカー・広州:市長に自転車を贈ろう!どうぞ支援を―

“バイカー(Biker)”は,環境保護に関心を持ち、健康的な生活を尊ぶ創意と活気に満ちた若者の集団だ。社会に関心を持ち、自主的行動で社会の発展を推し進めようと願っている。“バイカー広州”は2006年に設立され、広州の各公益団体と大学の公益団体の“自転車乗り”が発起人となった。彼らは異なるバックグラウンドを持ちながらも相通じ合う理念を持っていた。――創意ある行動でエコ外出の理念を推し進め、広州の自転車走行の環境を向上させ、都市部の街づくりに参加する市民を増やそうと言うものだ。

2009年、広州に初めて公共の自転車のレンタルスポットが出現した。しかし料金が高く手続きが複雑で、個人の自転車の駐輪はもちろん許されず、このレンタルスポットはただの飾り物になってしまった。一方では広州経済の発展に伴って自動車の数が激増、自転車が走れる空間は減少した。自転車走行はますます危険になり、重視されなくなる一方だった。

公共自転車を市民にとって、より便利でもっと恩恵を与えるものにするにはどの様に推進していけば良いか?“バイカー・広州”のメンバーはほとんど学生であり、人脈は無し、実社会の経験もなかった。資金も少なく、ルートもないという現実の下でグループは幾度も話し合い、ついに、興味深くアイディアある行動でレバレッジ効果(注)を発揮し、盛り上げていく事を決定した。それは、少ない投資で市民の参入を促し、市民の力とメディアの声を借りて、政府の政策変更を迫るというものであった。始めた当初、彼らは自転車レンタルスポットでアートパフォーマンスを行って注目を集めるとか、或いは市民投票や物価部門に手紙を書く事等を提案した。然し最終的に“市長に自転車を贈る”というアイディアで皆一致した。

そこで彼らは“広州市長に自転車を贈ろう!あなたの支援をお願いします”というタイトルでネット投票活動を開始した。市民一万人の関心を集めて市長を動かそうと期待したのである。彼らは投稿や宣伝によって、メディア報道とポータルサイト上のトップページに載るチャンスを獲得し、最終アクセス数は4万回に上った。その後、ネット上で募った市民の意見を市長の意見箱を通じて政府にフィードバックした。

2010年1月、“バイカー・広州”グループは現広州市委員会書記の張広寧と会見する事となり、自転車走行の推進に関する六つの意見を市長に提出した。自転車レンタルスポットに個人の自転車置き場を設置する、公共の自転車は無料で市民に開放する、市場化によって公共自転車の使用効率を上げる、などである。一部の内容は既に採用され実施している。2010年6月、広州市は《公共自転車管理条例》を公布、それには“バイカー広州”の意見が反映されている。

この他、“バイカー・広州”は自転車走行活動、実地見学などの方法によって、広州に於ける自転車走行上の問題点を映し出した写真を集めた。市民の自転車走行問題についての関心を集める為、また政府の自転車利用に関するサービス改善を推し進める為、ボランティア達はこれらの「問題写真」を利用してネット上に“間違い探し”ゲームを作った。似たような二枚の写真を見てどこが違うかをネット利用者に探し出してもらうというものだ。これらのアイディアに溢れたやり方で“バイカー・広州”は市民に受け入れられ、広州のエコ外出分野の「代弁者」となったのである。

(注:てこの原理を応用して、小さな力で大きなものを動かすこと)

文:陳嘉俊
社会起業家雑誌 2011年6月号より翻訳して転載
http://www.npi.org.cn/uploads/magazines/npo/2_1011_103812.pdf

翻訳:西口友紀子
校正:松江直子

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