2011/05/18 by Matsue

RQネットワークの被災者受け入れ支援

東日本大震災発生直後からめざましい支援活動を続けているRQ市民災害援助センターの中核となっているのは、日本全国にひろがる自然学校を中心としたネットワークだ。家を失った被災者が安心して暮らせる場所の確保が大きな課題となる中、RQネットワークの各団体は心のケアにも配慮した被災者受け入れ体制を整え、それぞれの特色を活かした中長期的な復興支援を行っている。

RQ市民災害援助センターのウェブサイトによれば、4月17日時点で被災者の受け入れを行っているRQ関連団体・自然学校は以下の通り。

・黒松内ぶなの森自然学校 
 
1999年に開校した「黒松内ぶなの森自然学校」は、酪農地帯の北海道黒松内町南作開の生涯学館(元作開小学校)を拠点に活動している。2003年、運営コンセプトに「地域と共に」というキーワードを加え、「交流」と「教育」=ツーリズムの拠点となるサイトづくり、自然の中で心豊かになれるコミュニティづくりを目指している。今回の震災では岩手県釜石市での被災地支援に携わるとともに、自然学校と町内農家で被災者の子ども、家族の短期~長期受け入れをし、黒松内町も滞在費用を助成している。

・NPO法人あぶくまエヌエスネット 

福島原発から50キロ圏内の福島県東白川郡鮫川村にあるNPO法人あぶくまエヌエスネットは、「土、自然から学び共に生きよう」をテーマに、子どもから大人まで対象別に四季折々の体験講座を提供するとともに、山村には共に育つ「共育学」があると位置づけ、地域の人と都市生活を送っている人達がスキルアップしていくことも、ねらいとしている。今回、できれば福島を離れたくないと希望する家族を受け入れ、スタッフと共に作業を進め、健康と体力を維持していただき、自宅に戻れる準備などを支援している。

・NPO法人国際自然大学校 日光霧降

栃木県日光市の同校は、自然の中で体験活動を通して子どもから大人まで、よりよい人間形成のための教育活動を開発・実施している。今回、被災した子ども達が、10年後にこの震災を意味のあるものとして位置づけて生きていくために、親と子の経済的・精神的自立を様々な角度から応援する「10years project」を立ち上げた。母子家庭、乳幼児や障がいのある子どもを持つ家族など、大きな避難所では生活しにくい家族を5家族程度、1ヶ月から1年間受け入れ、避難所暮らしで思い切り遊べない子どもたちのための日帰り・短期プログラム・なども行っている。
http://ameblo.jp/yaritaikoto-project/theme1-10034326481.html#main

・NPO法人あるきんぐクラブネイチャーセンター
群馬県利根郡川場村で30年間に渡り子どもの自然体験活動を提供してきた。群馬の豊かな自然の中で「四季を通じて森と親しむ」こと「日本の伝統的手作り・手仕事」を活動の中心とし、子育てなどの相談受付、緊急一時保護・自立援助などもあわせて取り組んでいる。今回は約10名の子どもまたは子どもを含む家族を受け入れる。

・山のふるさと村ビジターセンター

東京都奥多摩町のビジターセンターでは、“立地的に便利とは言えないかもしれませんが、「寝て、食べて、森を歩いて、遊んで、笑って、温まって・・・」を一緒にさせていただきたいと思っています。ビジターセンターには自然教育研究センターの職員が常駐しております”と言っている。

・カントリーレイクシステムズ

山梨県河口湖畔の同社は、自然体験推進事業、サスティナビリティ社会形成推進事業、宿泊施設運営管理事業等を行っており、“古い宿ですが、目の前が富士山の静かな場所です。子ども達のキャンプや森のようちえんの運営、片親の子どもを数カ月お預かりした経験もあります。たくさんお話をしながら、これからの最善策を一緒に考えてゆける支援をしたいと思っています”とのこと。

・南魚沼市災害ボランティアネットワーク

NPO法人エコプラスの活動拠点の一つ新潟県南魚沼市の18団体が結成した市民支援組織。メンバーのJA魚沼みなみは、米どころならではの“義援米”活動を展開し60俵以上を送った。青年会議所は物資支援のほか、入浴サービス「雪国温泉」を実施し、人気を博した。“スキー場や温泉が多い南魚沼市は、民宿などの宿泊施設での受入を行っています。ゆっくりと風呂に入って鋭気を養ってください。学校での児童生徒の受け入れ態勢が出来ています”と言っている。

・白山市観光物産協会
石川県白山市観光協会に登録している宿泊施設(旅館、民宿、ホテル)での受入れ。
“白山市は日本海から白山と海から山までが一体となった自然の多いまちです。避難された方々が落ち着いて暮らせる環境をご提供いたします。少しでも皆様のお力になれたらと思っています”とのこと。

・NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター 

長野県下伊那郡泰阜村で25年の経験を誇る同センターは、人間の土台をつくる「暮らしから学ぶ ねっこ教育」を、山村留学事業「暮らしの学校だいだらぼっち」、「信州こども山賊キャンプ」など、幼児から大人まで幅広い年代に対して体験活動を通じて実施している。阪神大震災でも被災児童を受け入れたセンターでは、今回も「教育活動を通した震災支援」を方針とし、地域住民や行政と連携して長期的な支援活動を行う。

・NPO法人黒潮実感センター

高知県幡多郡大月町の同センターでは、数ヶ月から1年間、4家族程度を受け入れる。“柏島に避難してきて本当に良かった、気持ちが落ち着いたと言っていただけるような支援活動に繋げたいと思います。特に津波被害等により心に傷を負った子ども達が、海を怖がらず楽しくふれあえるような環境教育活動を通じた支援を行いたいと思います”と言っている。

・海癒 

高知県土佐清水市の温泉施設・コンドミニアムを運営する同社では、“あまり大きな人数は受け入れられませんが、家族で温かく迎えたいと思います。海癒には薪で沸かす温泉もあります、少しでも被災者の方が癒されればと思います”とのこと。

・南魚沼市役所 避難者支援センター
“市観光協会に登録している宿泊施設(旅館、民宿、ホテル)、病院・福祉施設・市避難所など、個人住宅やアパートでの受入れです。福島原子力発電所から約170キロの地点で、山に囲まれた、コメと水のおいしい地域です。農村地域が多く、助け合いの風土ある土地柄です。限られた戸数ですが、公営住宅も半年間無料で提供しています”。

・長野県 東北地方太平洋沖地震 災害支援本部(観光部観光企画課)
“長野県内観光地の民宿・ペンション・旅館・ホテルなどで、集団で被災者の方をお迎えします。受入れ宿泊施設のお部屋で、約2カ月間お休み頂きます。病院・学校など被災者の方が困らないように、受入れ地域の市町村自治体が対応します”。

RQ市民災害援助センターの以下のウェブサイトより
http://www.rq-center.net/network

資料整理:松江直子

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