2011/05/18 by Matsue

青海省地震1周年レポート – CODE海外災害援助市民センター

2010年4月14日7時49分 M7.1の地震が青海省玉樹チベット族自治州を襲った。
死者2698人 行方不明270人 倒壊家屋1万5000棟以上 被災者約24万人(青海省政府発表)という被害を出した。

あれから1年が過ぎた。

11日、中国の報道では、朝7時49分の各地での黙祷の様子やモデル地区である禅古村、甘達村などで新しい家屋に入居する被災者の姿が流れているが、再建されたのは、広い被災地のほんの一部である。

1年を経た標高3700mの天空の被災地は、年の8カ月が-20℃の厳しい冬に閉ざされ、2010年10月頃より再建工事も中止せざる得ない状況となり、中心の町である結古鎮は、政府によって冬の間にガレキの撤去が進められ、病院、学校などの一部の施設の再建工事は始まっているが、多くは、一面の空き地が広がったままである。

被災者の多くは、地震直後より結古鎮から数キロ離れた寨馬場(夏の祭りで馬のレースを行う草原)にテントを張り、避難生活を送ってきた。結古鎮の中心部でも倒壊した自宅のそばにテントを張って暮らしていた人々も、昨年10月より町の再建工事やガレキの撤去が始まる事を理由に寨馬場へと移動せざるを得なくなった。その為、避難キャンプである寨馬場は張る場所さえないくらいに無数のテントでいっぱいた。今では避難キャンプが、ひとつの町のようになっている。寨馬場には、タバコや酒などの日用品の売店や四川料理のレストラン、回教徒の為のムスリムレストラン、バター茶でもてなしてくれるチベット風カフェ、携帯電話の店など暮らしに必要なものがすでに揃っている。四川大地震の仮設住宅でもそうであったが、被災者自らがそこでそれまでやっていた商売を始める。その為に仮設住宅や避難キャンプに活気がある。

また、玉樹を有名にしている冬虫夏草とチベット犬(チベッタンマスチフ)、そしてヤクである。5月からの冬虫夏草採取に向けた準備、産まれて間もないチベット犬の飼育、ヤクの交配など冬の間じっとしていたチベットの人々は、春から再び動き出す。彼らにとって復興とは、このような日常の暮らしを取り戻す事である。

1年を経ってもなおテントで暮らすチベットの被災者の人々。避難キャンプの中でも民族文化や彼ら独自の暮らしを大切にしている。そしてチベット仏教の世界に生きる人々は、今日もいつもと変わりなくマニ車を廻して祈り続ける。その祈りは東日本大震災の被災地へきっと届いているだろう。

文:吉椿雅道

CODE海外災害援助市民センターウェブサイトより転載
http://www.code-jp.org/

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