2009/04/29 by GLI Japan

上海オアシス生態保護交流センター

上海オアシス生態保護交流センター(以 下、 センター)は、上海市民政局の承認を受けて、2004年11月8日に正式に設立された非営利団体だ。センターのスタッフは、皆専門性を持っており、主に生 物多様性や水環境の保護、省エネ、汚染物質排出の削減、気候変動等の分野において、研究と自然環境の保全活動を行い、またこれに関連する広報、教育、環境 保護、研修、交流やアドバイザリー等の具体的な活動を行っている。

1.  生物多様性保護

野生生物は、我々に食物、医薬や生活の原材料を提供してくれるだけでなく、あらゆる生態系の構成要素として不可欠な存在だ。にぎやかな都市においても、彼らは生態系のバランスを保つ重要な役割を担っており、人類の生存環境と密接なつながりを持っている。

しかし、人類の活動が活発になるにつれ、種が絶滅していく速度は既に自然の速度の1,000倍余りとなっており、多くの種の潜在的な価値が、我々に 知られることなく消滅して行ってしまっている。野生生物が一旦地球から消えてしまえば再生は不可能であり、保有していた様々な価値も失われてしまう。

このような認識をもとに、上海の民間環境保護団体であるセンターは、上海原産の魚、カエル、亀、鳥等に対し、調査、広報、研修、保護等の一連の活動を行っている。

2. 水環境保護

人体の約70パーセントは水分で構成されており、汚い水は、我々一人一人の健康に影響を与える。過剰な取水、汚染物質の排出や水利工事等は、水資源 の時間的・空間的分布に変化をもたらす。水環境が次第に悪化するにつれ、水生生物が失われ、人が生存するにも適さない環境となってしまう。

センターは、水環境保護の実践、科学知識の普及、広報、教育活動の促進に力を入れている。現在展開しているのは、水環境調査、コミュニティー水生生 態系修復、企業の汚染物質排出に対する外部監査への参加等の活動だ。我々の努力により、より多くの人々が水環境保護に注目し、参加してくれることを願って いる。

3. 持続可能な都市

都市は、我々が共に暮らす場所だ。2005年、中国の都市化率は43%に達し、都市化の加速時期に入った。都市のエネルギーや資源の需要は、都市化の進展とともに増加し、環境汚染や資源の欠乏等の問題が日々顕著になり、都市化と都市の持続可能な発展を制約している。

我々は、都市の持続可能な発展の推進のために次のような活動を行っている: (1)気候変動に対する市民の認識を向上させ、持続可能な消費・生活方 式を推進するための広報活動、(2)省エネ・省資源、エネルギー効率の向上、温室効果ガス排出削減、ゴミ削減、地球温暖化防止等の分野においてより効果的 な政策制定を促進するための活動、(3)国内外の関連団体との協力や、企業との戦略的なパートナーシップ形成により、低炭素技術の開発・利用への企業投資 や、気候変動の進行を遅らせる生産・運営方法を推進する活動、(4)社会的責任感を持つメディアとの連携により、調和のとれた環境保護PRの雰囲気作りを するための活動。

4.環境教育

環境問題は日増しに深刻化しており、如何に持続可能な発展や経済と生態系のバランスを達成するかは、全人類共通の課題だ。このような時代背景の中、 政府も環境教育を学校教育の重要な内容と位置づけ、次世代の生態系倫理の養成に努めてきた。このため近来10年余りで、中国の環境教育は大きな進化を遂げ た。同時に、環境教育の展開を学校だけに頼っていたのでは足りないことが明らかになってきた。コミュニティー、NGOや企業の力を充分に発揮し、様々な参 加者による教育モデルを確立し、豊富な内容のプログラムを展開する必要がある。センターは、上海では比較的早くから環境保護活動を行ってきた民間組織で、 2004年の設立当初から環境教育を重点活動として来た。2005年には、上海青少年科学技術教育センター、国際野生生物保護学会(WCS)、上海科学知 識普及教育基地連合会と協力し、環境教育や科学知識の普及活動の企画を中心とした「生態道徳教育活動」を行い、2005年中国青年トヨタ環境保護賞の三等 賞を受賞した。

活動を行う中、我々は、学校の学習過程では知識の蓄積に重点が置かれ、子供達が自ら実践する機会がないため、多くの環境保護活動が「掛け声」だけに とどまっていることに気がついた。このため、センターは、体験型学習が環境教育に取り入られることを願っている。子供達自らが参加し、持続可能な発展の意 義を実体験できれば、それは貴重な財産となるだろう。また、最終的には生徒が家族にインパクトを与え、学校がコミュニティ−に影響をもたらすという連鎖反 応を作り出すことができる。

ウェブサイト: www.greensocc.org
情報提供: 上海オアシス生態保護交流センター

翻訳: A.K

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