2008/11/01 by GLI Japan

海外災害援助市民センター (CODE)

第15回読売国際協力賞の贈賞式が11月5日行われ、GLIネットワーカーの村井雅清さんが理事・事務局長を務めるCODE海外災害援助市民センターが 本賞に選ばれた。同賞は、1994年に読売新聞の創刊120年を記念して創設され、国際協力活動で顕著な功績のある個人・団体を顕彰するもので、過去には 緒方貞子氏(国連難民高等弁務官)や日本チェルノブイリ連帯基金などが受賞している。また今年は、民間活動団体「ペシャワール会」農業指導員で、8月にア フガニスタンで活動中に武装グループに殺害された故伊藤和也氏に特別賞が贈られた。

code

CODE(Citizens towards Overseas Disaster  Emergency)は1995年1月の阪神・淡路大震災で70カ国以上の国から援助が寄せられたことに対し、その恩返しをするために設立された。母体と なったのは、「市民とNGOの『防災』国際フォーラム」。被災当事者をはじめ、復旧・復興・減災に立ち向かう市民・学者・ジャーナリスト・企業・行政・国 際機関・NGOなどの幅広い市民と団体が集まり、被災地の問題を議論した。震災からわずか4ヶ月後の1995年5月に起こったロシア・サハリン大地震の被 災地に義捐金と約70トンの援助物資を送ったことを皮切りに、12年間で40ヵ所へ支援を行ってきた。活動内容も、財物の提供から、スタッフを長期派遣し ての学校再建や防災教育、心のケア、耐震家屋の建設など、より自身の被災経験を生かした活動へと広がり、現地のニーズに合わせて、女性と子供、障がい者施 設、薬物乱用、音楽教室など多彩な支援を行っている。また、ミャンマー、アフガニスタン、中国など7カ国では継続的な支援活動を続けている。

現在のCODEは、登録ボランティア20人、会員約150人と小規模ながら、国内外の人的ネットワークを強みに被災地支援の中核的役割を果たしてい る。災害発生時の支援呼びかけに対し、20以上のボランティア団体が応じるとのことだ。災害を機に、海外の被災者との交流を深め、国と地域で生活慣習や文 化の違いがあることを認めつつ、自然災害に対する共通言語を見出して共に支えあうことが、「地球市民力」の向上につながると確信しているという。

また、地元兵庫の高校や大学と提携して防災教育講座を開講し、次世代の人材育成にも貢献するほか、災害時の情報発信や被災地に向けての提言・提案に も力を入れている。「行政の不備を糾弾するのではなく、提言していくんだ」という故草地賢一氏(フォーラム事務局長)の言葉を胸に、村井さんはじめスタッ フは現地の生の声やネットワークを生かしての情報収集に取り組んでいる。

代表の芹田健太郎さんは受賞挨拶で、次のように語った。「私達の民主主義、最大多数の最大幸福の実現というの は、最後の一人が切り捨てられるかもしれない。しかし、私達の経験は、災害の時、最後の一人が救出されるまで祈り、働いているべきだと教えております。私 達はこの最後の一人に寄り添うことをしております。小さいもの、弱者、少数者のそばに立ちます。何が出来なくとも、寄り添うことだけは出来ます。寄り添っ て一緒に瓦礫を拾うことは出来ます。こうしたことを実現しているのは、実は若い人達です。高校生、大学生、フリーターと言われる人達もいます。一緒に働い てきてすでに30歳あるいは40歳を超えた“昔の若者”もいる。この会場にもそうした若者が来てくれています。受賞はそうした若者、そしてこれに続く未来 の若者にあたえられたものと考えております。そして彼らを奮い立たせるものとなることを切に願っております」

また、祝辞を述べた国連地域開発センター兵庫事務所安藤尚一さ んは、外からの支援で復興するのではなく、自分達で復興していこうという力をコミュニティーに湧き出させるという考え方、そして若者の力を信じて活動して もらうというCODEの理念、また「最後の一人を助けられないで、世界が救えるか」、ということをCODEから学んだと述べた。

贈賞式後の交流タイムでは、四川大地震の被災地から帰国したばかりのCODEスタッフ・吉椿雅道さん、ボランティアの大学生・東条雅之さんからも話を伺うことができた。吉椿さんはGLIの紹介により、四川で復興活動に取り組むネットワーカーの任旭平さん(うさぎ王)及び、賈永恒さ ん(綿竹民生野菜合作社)をそれぞれ訪問し、ビジネスを通じた復興についてお互いの状況を紹介しあったそうだ。「任さんのうさぎ養殖による生計支援の手法 と、CODEがアフガニスタンで行っているぶどう畑再生プロジェクトの手法がよく似通っていて驚きました」と吉椿さん。

今後もCODEの活動に注目し、GLIネットワークを活用した協力に一層力を入れたいと思ったひとときでした。

関連記事:CODE海外災害救助市民センターhttp://www.glinet.org/inspiredetail.asp?id=7551

文責:松江直子

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