2010/08/28 by GLI Japan

内モンゴルにおけるソーシャル・ビジネス

ソーシャル・イノベーション大阪ネットワーク代表の施治安さんは、中国の貧困地域に太陽光LEDランプを導入し、生活水準の向上につなげる活動をされています。現地からのレポートを送ってくださいました。
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 私は今年のお盆期間を利用して内モンゴル自治区オルドスへ、北京経由で向かった。
 オルドスは“チンギスハン陵”や“神を身近に感じる満天の夜空”など見所満載だが今回、私の主要な訪中目的は、米国NPOコペルニクとタイアップし、私から社会投資した200台の「太陽光パネルつきLEDランプ」が、電気のないモンゴル人たちの暮らしの中でどのように使われているのか、その様子を自分自身の五感で感じたく・・有限会社バンベンの坂本毅さんという私の友人が長年、植林活動を続けている“砂漠の村”スージ(蘇吉)村を訪れた。バンベンはフェアトレードにて現地の重曹やモンゴル岩塩を日本に売り、その利益の10%を植林の原資に当てる社会起業家だ。

   何軒か訪れたモンゴル人家庭の中で、奥さんと小学4年の男の子がいるオーヤガさんへの取材をレポートする。オーヤガさんは2種類の太陽光LEDランプ(写真上)をローン購入され「どちらもたいへん満足している」と。
 オーヤガさんは200頭のヤギを飼って生計を立てており、1日1.5ドル平均所得のスージ村の中では少しだけ恵まれているほうだ。オーヤガさんいわく「LEDランプは外に行くときも、室内を照らすときも、ローソクより明るい!」「ローソクよりコストが安く、部屋もキレイに照らす」と。
 それまで毎日2本のローソクを使っていたが、LEDランプ2台導入後はその必要がなくなり、より明るい光のもとで本を読んだりできるようになったとのこと。
 
 「勉強がんばってね!」と声かけると、小4の男の子がにこにこ顔で、私に懐いてきた。

  私がスージ村に社会投資した太陽光LEDランプは1台あたり約90元(製造元からオルドスまでの運賃込み:13ドル)現地NGOスタッフが各戸へ配送&ローン回収代金として20元上乗せして110元(約16ドル)でローン販売していただく。

  ローソク2本を使っていた分を積み立てれば100日ちょっとで太陽光LEDランプ2台分の32ドルを返せる。その後は1日2元を教育費や食費に回すことができる。(それまでローソク代は年収の10数%を占めていた。)貧困脱却には教育水準を引き上げて、将来子どもが良い職業につくことだと思う。

  私はあくまで寄付でなく社会投資にこだわる。投資回収が終わったら、また隣村に再投資する。このモデルだと自立支援にて、現地のお金がまわって、雇用も生み出せるからだ。

  内モンゴル以外にも、新疆ウイグル・青海省・チベット・四川省などなど、中国での貧しい地域はたくさんある。「この太陽光LEDランプの代理店ネットワークを広げたい!」と、現地NGOスタッフと話し合った。日本にいる私の他の友人らも、インド・カンボジアなどにこのビジネスモデル普及活動を始めだした。この活動がアジアの貧富緩和に貢献できれば素晴らしいと思う。

連絡先:SIOネットワーク代表 施 治安
       haruyasu@sannet.ne.jp

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