2011/04/06 by Matsue

被災地NGO協働センター

2008年の四川大地震発生直後から現在に至るまで、四川省光明村で支援活動をしている「海外災害援助市民センター(CODE)」の吉椿雅道さんのことを覚えている人は多いだろう。中国語が堪能な彼は、被災者と共に瓦礫を拾い、歌を歌って慰め、現地と確かな友情を育んできた。2010年4月の青海省地震、8月の甘粛省土石流災害でも真っ先に駆けつけた彼は、同時に日本国内を対象とする「被災地NGO協働センター」のスタッフでもあり、今回の東北関東大震災でも、先遣隊として 二日目には被災地に入った。1995年1月の阪神・淡路大震災をきっかけに設立された同センターは、自然災害の被災地へボランティアを派遣し、単純な支援ではなく、自立を目指した、被災者自身が主体的に関わる形での協働を模索してきた。

今回の災害は、あまりにも大規模なため、当初ボランティアの拠点となる場所探しが難航するなどの困難があったが、3月15日より山形県米沢市にて避難所運営に協力、3月27日からは岩手県遠野市にて広報支援拠点開設に取り組むほか、以下の活動を自ら行うとともに、ボランティアに講習もしている。

・足湯隊
寒い避難所で入浴もままならない被災者のために、足湯やマッサージをおこなう。

・野菜サポーター

一口三千円の「野菜サポーター」募金を集め、1月の新燃岳噴火で灰をかぶっただけで売れなくなった宮崎県の農家から野菜を買って被災地に送り、炊き出しによる被災地支援NPO「キャンパー」の協力も得て炊き出しで使う。  写真は石巻市で行われたキャンパーさんの炊き出しの様子

・アレルギー対応粉ミルク
アレルギーを持つ乳幼児のために、特別な粉ミルクの寄付を呼びかけ、4月1日現在で、853缶を病院や避難所に送付。

・仮設診療所建設支援
医療NGO「AMDA」を通じて岩手県大槌町における仮設診療所建設を支援

・まけないぞう作り

被災者にタオル・針・糸を渡して可愛い象の顔に加工してもらい、ひとつ100円で買い上げ、経費と活動資金を載せてセンターが販売する。一時恐ろしい体験を忘れ、製作を楽しむという効果に加え、現金収入を得ることができる。上の写真は岩手県大槌町の避難所にての「まけないぞう」づくり

今後、吉椿さんは、一度中国四川に戻りプロジェクトの進捗状況を確認したあと、また日本に戻り東北関東大震災の被災地に入るとのことだ。同センター代表の村井雅清さんは語る。「今回の大災害後の再建には、20年いや30年がかかるかも知れません。経済被害は、今のところの試算は20兆を越えるでしょう。でも阪神・淡路大震災で15年たっての実質の経済被害は16兆です。つまり、被災地が広域にわたっており、津波によって沿岸部が壊滅状態になっているにもかかわらず、阪神・淡路大震災の経済被害の2倍にも満たないだろうと思います。成熟した都市を襲った阪神・淡路大震災との違いです。やっと震災から1ヶ月が経とうとしていますが、新年度に入って被災者は避難所の統廃合に伴う移動のため、不安な毎日を送っています。また、在宅のまま避難所にも行くことができない被災者も少なくなく、厳しい日々を送っています。こうした中で急がれるのは、住まいの確保ですが、もう一つは暮らしの再建です。この震災で廃業を余儀なくされたり、失業された方が相当数いるだろうと思われます。しごとづくりが急務です。日本政府はこの度、ガレキの撤去も被災者の仕事の対象にしようと提案しています。海外ではよくあることですが、このガレキ撤去を日本国内ではこれまでに災害後の仕事の対象にしたことは阪神・淡路大震災以来ありません。これに続いて、私たちNGOとしては工夫をし、多彩な仕事をつくり出し、仕事を生み出す資金循環の提案をしていきたいと考えています」

★同センターの救援レポートはこちら
★支援金振込先:
ゆうちょ銀行
支店番号:一一九(イチイチキユウ)店
店番:119
当座0068556
受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター
通信欄に、支援事業名をお書き下さい。

写真提供:被災地NGO協働センター

文責:松江直子

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