2007/02/24 by GLI Japan

北京太陽村 張淑琴

「太陽村特殊児童救助研究センター」は2000年に一般企業として登録した中国の民間非営利団体。これまでに800人以上の受刑者の子供たちを収容した。これらの子供たちは、親が収監された後、親戚や孤児院などにも拒否され、政府の恩恵を受けることもなかった。

太陽村の創設者張淑琴氏は、元ベテラン刑務官。職場で、受刑者たちの子供が、家無き子と化し、物乞いで生計を立てざるを得ないという状況に多く接し、「彼 らを見捨てるわけにはいかない」思いで、1996年に自分の貯金と親友から集めたお金で、地元の西安に初の太陽村を立ち上げた。その後の3年間で、太陽村 は数十人の子供の面倒を見るようになった。しかし、太陽村の力だけではニーズのある子供たちのほんの一握りにしか届かない。太陽村のモデルを全国で普及す るため、2000年、北京市から20キロ離れた郊外に、「太陽村特殊児童救助研究センター」を開設した。

現在全国に四つの太陽村を開設し、800人以上の子供の世話をする。一番規模の大きい北京では0歳から17歳まで115名の子供の世話をする。職員は12名しかいないため、「ハートマザー」というボランティアが主力となっている。
太陽村では、学齢のこどもを学校に行かせ、生活の面倒を見、社会的な教養やマナーも教える。北京の施設内には、子供たちの寮8棟が建てられ、寮の門前の看 板には、協賛者の名前が書かれている。その中には、ドイツのダイムラー・クライスラー社や、スイスのノバルティス薬品会社などの名前が見受けられる。 2005年の寄付総額は204万元(約3200万円)、全体収入の7割を占めている。

寄付集めには工夫を惜しまない。太陽村のWEBサイトには、寄付者向けに細かなガイダンスを提供し、寄付の詳細を細かく更新している。例えば、12ドルを 寄付すれば、子供の一ヶ月の生活費が賄える。また、企業向けとして、8500ドルを寄付すれば、15名の子供を収容できる施設ができる。

太陽村のもう一つの収入源は、張氏が借りている1万7千平方メートルの棗の果樹園。現在約3万本の木を栽培している。「当初は、子供たちを総動員し て棗を摘み、近くの市場で売るつもりだった。しかし、いざ収穫のシーズンになると、何万トンもの棗は、とても売り切れない。そこで、市民たちに呼びかけ、 一本50元で、棗の木の里親になってもらうことにした。毎年の収穫シーズンの前に里親に連絡し、自分で棗を摘んでもらうプランだった。」2005年、この プロジェクトで60万元の資金を調達した。その他、野菜や大豆(それを原材料に子供たちの豆乳を作る)などもほとんど自給自足。

2006年冬、張氏はGLI主催の社会的起業セミナーに参加し、英国のリサイクル事業を展開する社会企業、TRACK2000の話を初めて聞いた。 「太陽村では倉庫一個分ぐらいの寄付品を抱えている。いままでその取り扱いに困っていたが、TRACK2000のリサイクルの手法にぜひチャレンジしてみ たい。事業化して、他に困っている人たちの助けにもなるだろう。」

(文責:李凡)

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