2009/07/24 by GLI Japan

TABLE FOR TWO ヘルシーな食事を摂って、貧困問題の解決へ

美味しいランチは午後の仕事の活力源!でも、ふと飢餓に苦しむ人々の存在を思い出して心が痛む・・・そんな経験はありませんか。 でも、明日からはヘルシーランチをいただく度に、途上国の子どもに給食1食をプレゼントできるのです。TABLE FOR TWO-毎日のランチを途上国の子どもたちと共に-先進国の肥満と途上国の飢餓に同時に取り組む日本発の社会貢献運動です。

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2006年夏、カナダで開かれたヤング・グローバル・リーダーズ(注)会合。同じ会議室にいながら、あるグループは飢餓について、また別のグループ は肥満についての議論を行っていた。参加者の誰もが、現在の国際社会が抱える大いなる矛盾を感じているとき、日本代表グループの間には、この二つの問題に 同時に取り組むプロジェクトの構想が生まれていた。

2007年秋、日本でNPO法人「TABLE FOR TWO International」が誕生。それまで に日本の様々な企業や自治体で試験的に取り組んだ結果をもとに、次のようなシステムを確立した。先進国の人が社員食堂などで、健康に配慮した低カロリー食 を食べると、代金のうち20円が開発途上国の学校給食プログラムなどに寄付される。20円は開発途上国の学校給食のほぼ1食分であり、ひとつのテーブルを 囲んで先進国の参加者と開発途上国の子どもが、時間と空間を越えて一緒に食事をしているイメージから、「TABLE FOR TWO~二人の食卓」という名前がつけられた。(以下TFTと略)

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プロジェクトに参加する法人/団体は、TFTのヘルシーメニュー・ガイドラインに沿ったメニューを考案して社員食堂や飲食店で提供する。ガイドライ ンは至ってシンプル-約730キロカロリー、栄養のバランスがよく、野菜を多く含んでいること-これだけである。そして1食につき20円の寄付は、食事を する個人が支払う方式・法人/団体が支払う方式・この両方を組み合わせるマッチング方式のうちから選ぶ。それぞれのやり方で集めた寄付金を月に1回TFT 事務局に振り込むと、事務局が提携している給食配布団体を通じて途上国に給食が配布され、事務局はニューズレターや報告書で参加団体に進展を報告する。現 在の支援国はアフリカのウガンダ、ルワンダ、マラウィ。

TF2ホームページによれば、2009年6月10日までに寄付された食数の合計は、103万5,359食。およそ4,700人の子どもの一年分の学 校給食になる。また、2009年4月にはコンビニエンスストアのスリーエフにて、1ヶ月限定のTFT認定商品販売キャンペーンが行われ、約85,000食 の給食が贈られることとなった。

参加団体がそれぞれの条件に応じて、参加期間やカロリーダウンの方式を考えてかまわないという間口の広さも、普及を助けている。クールビズ応援メ ニューなど社内の別企画とのコラボレーション、ご飯の量だけを半分にするカロリーダウン、食生活アドバイスを同時に提供するなど、参加団体はそれぞれ工夫 を凝らしている。

一般の人がTFTランチをいただける場所は、日替わりでTFTランチが提供されている毎日新聞社の東京本社食堂、横浜市庁舎食堂や横浜市のほとんど の区役所食堂(2009年12月まで)などがある。また、20人分の1ヶ月の給食代を毎月振り込む「TFT at HOME」 という仕組みや、認定商品の購入を通じて家庭や個人でもTFTプロジェクトに参加できる。

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食事という日常生活の一こまから、自分自身と途上国の問題解決に同時に貢献できるTFTプロジェクト。企業や学校にとっては、社員や学生の健康増進 につながり、飲食店としても、カロリーを気にする顧客のニーズに応えることができる。TFTは多くの共感を生み出して、参加する企業や学校、行政機関も順 調に増えており、現在の参加団体数は140団体である。2008年5月には、霞が関の官庁街でも始まり、国会議員や官庁職員にも好評という。

日本で始動したTFTプロジェクトは現在、20以上の国や地域からのヤング・グローバル・リーダーズを巻き込むプログラムへと展開中だ。TFT東京 事務局は国際本部を兼ね、アメリカ支部も2008年ニューヨークに開設、ヨーロッパ支部も2009年に開設予定である。日本発のこの取り組みが、地球規模 でますます普及することを大いに期待したい。

:世界経済フォーラムで選出された、世界の有望な40歳以下の若手リーダーによるコミュニティ。グローバルなネットワークの構築、見識とリーダーシップの向上、グローバルな課題への取り組みの促進を目指す。(TFTプレスリリースより)

文責:松江直子

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