2011/03/01 by Matsue

【宮崎いずみエッセー】北京幼稚園事情

  宮崎いずみさんは、中国在住10年。日系企業職員や日本語の先生を経て、今は北京で、河南省出身のご主人と一緒に3歳のお嬢様の子育てにお忙しい毎日ですが、CSネットの情報発信ボランティアをお引き受けいただき、初のレポートを送ってくださいました。   

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中国では幼稚園からみっちりスケジュール!今日は私の娘が通う北京の現地私立幼稚園の例を交えて、北京の幼稚園事情をご紹介します。

(写真:娘の通う幼稚園)  

 

 中国の現地幼稚園は基本的に3歳から3年間です。朝8時前後から午後5時半ごろ(冬は5時ごろ)まで。いわゆる保育園と一体で乳児から預かってくれるところや寄宿制があるところもあります。

  日本でも待機児童が問題になっていますが、北京でも単純計算で17万人の児童分の幼稚園受入枠が不足していると言われています。特に公立や著名幼稚園では、1年以上空きを待つのは当たり前となっています。そのうえ、入園前には「親子班」というものがあり、これは半年間、週末、親と幼児が幼稚園でともに授業を受けるというもので(これの費用が妙に高い)、この「親子班」に参加していると優先的な入園権が得られるというシステムになっています。

  現地幼稚園は基本的に朝8時から午後5時半(冬場は5時)まで、朝・昼・夕食(4時半ごろ)付き(娘の幼稚園では朝10時にヨーグルト、おやつの時間に果物)です。献立は基本的に中華料理で、朝はお粥や饅頭系、夕食はワンタンなどと、栄養のバランスはよいと思うのですが、バター・チーズやクリームといった動物性油脂が好きな子には物足りないかもしれません。そのせいか、娘は帰宅後も夕食をしっかり食べるため、実質上1日4食。

   一日のスケジュールのうち、最後の時間は自由時間となっており、この時間を利用して、「興味クラス」というのが開かれます。別料金で園児が興味のある分野の習い事をするもので、娘が通う幼稚園では、図画、工作、ローラースケート、ダンス、ピアノ、英語劇などがあります。

  今、中国では小学校から英語が授業科目になっていることもあり、どこの幼稚園でも「バイリンガル」を掲げています。出稼ぎ者子弟向けの非正規私立幼稚園にさえ「バイリンガル」の札が掛かっています。私の娘が通う幼稚園は設立者がイギリス帰りということもあり、英語教育に特に力を入れていて、英語劇クラブがあったり、全国の幼児英語コンテストに数多くの園児が出場し、入賞もしています。また、週末の英語口語レッスンもあるとのこと。日常から先生が園児に英語で話したり、朝夕の送迎時のあいさつも英語です。

   娘は年少班の後期が始まったところですが、最近幼稚園で足し算を学んだ様子。年中班の前期は中国語のピンイン、後期から漢字の勉強だそうです。娘と日本へ二ヶ月ほど一時帰国する旨を園長先生に話したところ、「長期でお休みするとクラスについていけなくなる」と言われました…。今、「幼稚園の小学校化」が問題となっているそうですが、まさしくこういうことなのかと実感しています。

文責:宮崎いずみ

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