2010/10/15 by yanyan

【藤田和芳】大地を守る会が再度訪中

2010年9月6日から10日、北京富平学校の招きを受けた㈱大地を守る会の藤田和芳会長一行8人は北京と山西省永済を訪れ、両地の農業建設基地を視察し、富平学校関係者や全国各地から集まった30名あまりの農民合作社代表及び農村リーダーと2回目の交流を行った。GLIは全行程に亘って参加した。
藤田会長

(藤田会長)

9月6日、山西省永済蒲州鎮寨子村政府の会議室において、「大地-富平生態健康農業プロジェクト研修交流会」が開催された。中国各地で地元の発展 に尽力している合作組織のリーダーが、大地を守る会の有機農業経営の経験を学び、中国で生態健康農業を展開していく方法やモデルについて初歩的な検討を 行った。
会場風景

(会場の様子)

交流会では、まず藤田和芳会長が同会の歴史と理念を紹介した後、同会で生産と契約を担当する吉原清美さんは、大地の生産基準及び生産者との契約プ ロセスを紹介し、同会経営企画グループの高橋哲氏が商品の販売と流通、また生産者と消費者の交流及び相互活動について簡単に説明した。また、同会傘下の食 品加工専門会社「フルーツバスケット」の加藤保明社長は、自社の設立経緯と業務内容を紹介した。同社は台風被害などに遭った果物を使用して、ジャムやジュースなどの食品を製造するほか、都市と農村の交流基地として酪農王国を経営している。
fruits-bascket

(童話に出てきそうなフルーツバスケットの工場)
その他、マクドナルド(中国)有限公司シニアマネージャーの董栄富氏が、マクドナルドの品質・供給管理について紹介した。

交流会の席上、同会の理事であり三人の創設者の一人でもある長谷川満氏は、同会の35年間に及ぶ苦難の歴史を紹介し、1970年代の同会設立当初の貴重な 写真数枚をスクリーンに映した。当時の意気軒昂な若者は、還暦を過ぎた今も、初期の挫折の数々、周囲の無理解、消費者からの叱責などを鮮明に覚えている が、大地を守る会は日本の農業を振興するという理念を一貫して堅持してきたと長谷川氏は語り、その夢を実行する精神と勇気は在席者の胸を深く打った。
長谷川さん

(大地の歴史を語る長谷川氏)
1975年ころの活動風景

(長谷川氏提供の貴重な写真:1975年大地設立当時の情景、右の青い服が長谷川氏)

かつての物流センター

(1979年から1983年の物流センター)

最後に、大地の理事を務める水谷康孝氏が交流会全体を総括するコメントを述べ、一行はその後寨子村の紅娘手工芸社、マイクロクレジット会社及び有機農業合作社を視察した。

9月7日、一行は永済青年農場責任者の韓磊氏の案内で青年農場の有機綿花畑と堆肥場を視察した。この時期の晋南地方(山西省南部)はすでに秋の収穫の季節 を迎えており、畑には豊かな実りの美しさが満ちあふれていた。黄河沿いの町である永済は、古来より農業的によい条件に恵まれた土地である。広々とした北の 大地に立ち、有機栽培に精を出す農民たちの誠実な笑顔は、私たちに彼らの土地と有機農業に対する情熱を感じさせるものだった。
永済の畑

(美しい永済の農園)

9月8日午前、大地の一行は富平学校の案内で、北京市大興区長子営鎮に赴いた。現地の農業専門家が鎮の役所で概況を説明したのち、一行を伴って現地のモデ ル農場である昌興梨園を視察した。この梨園では全面的に有機の耕作方式を採用しており、梨の品質も上々でEUなどの高級品市場に出荷されている。大地の一 行は昌興の有機技術を絶賛し、日本では気候と地理環境の要因などから、現在の所、有機梨を生産できる農家はまだ居ないので、日本の果物農家を中国に連れて きて学んでもらいたいと語った。
昌興梨園

(昌興梨園)
梨の実

(梨の木にたわわに実った果実)
午後、一行は以前より「中国生態農業第一村」の誉れ高い留民営を視察した。ここの生態農業は、メタンガスを突破口として養殖業や栽培業の発展を促進し、農 民の生活水準を引き上げると同時に彼らの生活環境をも改善してきた。一行は留民営内の有機農場、農産物整理所、メタンガス・ステーションそして農村コミュ ニティ活動センターなどの施設を見て回った。
留民営

(留民営の有機農場)
夕刻、一行は北京市中心部の有機食品を取り扱う数軒のスーパーを視察した。日本と比べると、中国の有機食品の値段は全体的に高い。有機・無公害・緑色など、さまざまな認証マークがあるが、消費者には判断しづらく、マークへの信頼性も欠けている。

訪問最終日の9月9日午後、北京の伝統的な民家の面影のある五道営胡同(通り)の喫茶店で、双方は今回の訪問の主な成果と収穫を確認した。

五道営
(五道営の喫茶店で行われた座談会)
同日夜、富平学校の創設者であり中国の著名な経済学者である茅于軾氏と湯敏氏が大地一行の送別会に参加した。大地一行は富平の周到なアレンジに感謝を表 し、今回の訪問によって彼らの視野が大いに広がったと語った。日本では、中国農業に関する報道はマイナス面のものが多いが、今回、中国有機農業の優秀な技 術をこの目で見て、日本が参考にできることも多いと感じたとのことだ。富平の二人の創始者はそれにこたえ、中国には有機農産物の成熟した国内市場はまだで きていないが、中国社会の巨大な発展の潜在能力と日進月歩の発展速度により巨大な市場が生まれつつあり、農民にも多くの利点を与えつつあると語った。双方 は席上で記念品を交換して記念撮影をし、大地一行の中国訪問は円満に終わりを告げた。
記念写真

(大地の藤田会長、茅于軾氏、湯敏氏、富平学校関係者)

文責:丁一帆

GLIサイトより翻訳して転載

http://www.globallinksinitiative.com/news/?p=1750

翻訳:松江直子



This post is also available in: 簡体中国語

投稿記事一覧:

Facebook Twitter 微博

CATEGOLY