2016/04/04 by Tanada

CSnet Mail Magazine No.57

日中市民社会ネットワーク(CSネット) メールマガジン(2016年4月 第57号)
目次:

★はじめに:CSネットは「組織のために生きない個人」の連合体になる
★CSネットメンバーの最新動向
★CSネットイベント案内
★Website更新案内
★いま聞いてほしい:「人生の当事者」になる難しさ
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★CSネットは、「組織のために生きない個人」の連合体になる

ちょっとだけご無沙汰しております。CSネットのやんやんです。CSネットは設立から5年以上が経過し、新年度を迎える際に、次の5年間に向けてのビジョンを示したいと思います。
CSネットは、日本と中国で「オルタナティブ」な生き方と社会づくりの仕方を求める人々に注目し、彼らをつなげて、相乗効果を狙う活動をしてきました。考えてみれば私たちの根底にあるのは、開発と進歩、利便性と経済的利益を極限まで追い求めようとする近代の主流価値への疑問であり、人間性を豊かにし、共生が可能になる「オルタナティブ」を発見したい、という思いです。
ならばCSネットは、まずそのような思いを体現する団体になりたいと考えます。CSネットという組織のために、メンバーが仕事をするわけではありません。メンバー一人一人が、オルタナティブな生き方と社会づくりの仕組みを探っていく活動を行い、CSネットがその結び目となり、共感と共振の場となります。
CSネットの情報発信は、従来は、収集した記事の翻訳を情報発信の中心としましたが、もっとストレートにメンバーの活動と主張を表現するようにしたいと思います。メンバーだけではなく、私たちの趣旨に賛同し、それぞれの生活や仕事の場で「オルタナティブ」を探る「情報ボランティア」の文章を広く募集します。
CSネットは、日中でオルタナティブを求め、実践する人々が緩やかにつながり、人づくりと仕組みづくりの機会が増えるようにプッシュする、仕掛け人の連合体になりたいと、願っています。
私たちの記事を読んでいた皆様、是非あなたの思いや実践を文章でお寄せください。私たちはオルタナティブをそれぞれの形で求める当事者が、互いの活動を認め合い、応援し合う連合体になりたい。是非情報ボランティアとして、私たちの仲間になってください。

★CSネットメンバーズの最新動向

●Fancy(朱):三鷹沙羅舎に拠点ができて以来、いろんなイベントをコラボで行ってきました。自転車で地球を一周した遠藤隼さん、「般若心経で遊ぼう」と楽しい修行を勧める中野民夫さん、ゆっくり小学校の上野宗則さんなどなど、いままで活動で出会った素敵な方たちに来ていただいて、暮らし方や生き方について考えるワークショップを行いました。また福島のあぶくまエヌエスネットと一緒に都市交流会を三鷹で実施し、今後もこのような、田舎と都市をつなぐ活動を継続的に行っていきたいと思い、日本の地方をどんどん回っていく予定です。
2月に11日間の中国子どもキャンプをくりこま高原と三鷹で実施しましたが、今年の夏にも日本と中国の自然学校をつないで、共同で子どもキャンプを行う予定です。自然の中で、「冒険教育」「環境教育」そして「暮らしと美の教育」を通じて、健全な子どもを育てていくことに力を入れたいと思います。
4月の予定は、まずいろんなイベントに参加し、地方を訪問する予定です。ネットワーキング活動で、スタディツアーや交流を育てる土壌をつくり、栄養を蓄えたいと思います。
それと、何よりも、「東アジア地球市民村2016」は5/21-23に上海で行われる予定で、現在日中韓台の仲間たちと一緒に準備に励んでいます。3回目の実施となりますので、いままで以上のものをぜひご期待ください。詳細は本文のCSネットイベント案内をご参考ください。

●やんやんと陳燕:トヨタ財団助成国際交流プログラム、高齢者がコミュニティで尊厳ある生き方を全うするための日中の学び合いのプロジェクトを、二人が中心になって進めています。1-2月は東京圏で5箇所、コミュニティの取り組みを見学し、3月15-21日は、日本側専門家3名とともに北京の現場を視察し、北京側チームと交流を行いました。詳細は、4月24日の報告会でご報告します。詳細については以下をご参照ください。https://www.facebook.com/events/472792346246992/

●棚田:これまでは主に翻訳や校正といった事務方の作業のみを担当していましたが、新年度からは自ら発信する準備もスタートしました。プライベートで長く関わってきた絵本の読み聞かせ活動と、産業カウンセラー(働く人のメンタルケアを行う)の知識を生かし、絵本を使ったカウンセリングやセラピーなどにつなげていきたいと、現在模索中です。まずは心理学をしっかり勉強し直すべく、放送大学に編入学し、2年後の認定心理士取得を目指しています。
あ、一番大きな仕事のことを書くのを忘れていました!サイトリニューアルに向け、コツコツと作業中です。

★CSネットイベント案内

● 4月24日に、駒澤大学本部棟6階会議室で、トヨタ財団助成国際交流プログラムの一環として、実践者セミナーを実施します。コミュニティで高齢者ケア関連の活動に従事している実践者、是非集まってください!
北京訪問報告会と実践者のみなさんによる「私がお薦めしたいまちづくりの仕組み」持ちより大会を実施します。テーマは「団地・ニュータウンで生き切るために」。北京での最新の展開、そしてここ東京で、私たちの身近なところでどんな工夫と取り組みがあるのか、みんなで持ち寄って共有し、一緒に考えてみましょう!
イベントFBページをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/472792346246992/

お申し込みはcsnettoyota@gmail.comへ(参加費2000円)

● 5月21日~23日、東アジア地球市民村2016が上海で開催する予定です。申し込みは今週中に始まりますので、最新情報はFBページをご参考ください。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1084085084995242&id=909309099139509

★Website 更新案内

今年に入ってから更新した記事が以下です。
・≪ソーシャル・イノベーションの星≫ 蘭紫 (2/10更新)

http://csnet.asia/archives/17602

・農村の高齢者福祉問題に関する簡単な分析と福祉モデルに関する初歩的構想 (3/14更新)

http://csnet.asia/archives/17608

・【郷村建設コラム】黄志友×蒋黎婕 :村作りに取り組む“80后”の“Uターン” (3/14更新)

http://csnet.asia/archives/17614

★いま聞いてほしい:「人生の当事者」になる難しさ

昨日、母のガンが転移したとの一報が届きました。一昨年胆嚢ガンの切除手術を行って以来、本人は抗がん剤治療を頑なに拒否し、事実上は「保守治療」と称した「放置」状態で今日に至りました。いずれ転移は避けられないかもと、頭では思っていましたが、現実を突きつけられると、やはりショックが大きく、途方に暮れてしまいます。思いつくことは後悔ばかり。なぜあのときはああしなかったのか、なぜ治療のために来日するように母を説得できなかったのか。自分には「必死さ」がなかったのではないか、考えが甘かったのではないか。
必死さがなく考えが甘いというのは、結局はそれが自分自身のこととして受け止められなかったからではないだろうか。たとえ自分の母親でも、どこか「他人事」だったからではないだろうか。病気になったのは自分ではない。痛い思い、つらい思いをしているのは自分ではない。だから必死さが足りなかった。死に物狂いで救いを求めることができなかったのではないでしょうか。
私が特別に冷たい人間だからかも知れません。しかし、人は直接自分自身の身に起きていないことに対して、「当事者」になって考えたり行動したりすることが如何に難しいか、すこし分かった気がします。いずれ誰でも迎える「老い」も「病気」も、実際まだそれが起きないうち、あるいは起きても現実逃避しているうちは、「当事者」にはなれません。
先日参加した「板橋カフェ」で、足立区で訪問診療を行う佐々木淳医師が地域包括ケアとは何かについて講演し、最も大事なのは、自分の健康、自分が住む街に対して、自分自身が「当事者」になって、責任を負うことだと、おっしゃいました。問題の本質は病院不足でも看護婦不足でも介護士不足でもありません。それぞれがどの段階で自分の体に対して、自分の精神世界に対して、自分の家族、自分が住む街に対して、「当事者」という実感を以て行動できるか、それなんですね。
誰もが当事者になることから無意識に逃避し、重くなることを無意識に避けて通ろうとする今の世の中。流され翻弄され俎上の魚になるのが、当然の結果なのかもしれません。(やんやん)

 

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