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子どもに先立たれた親、ボランティアに
---端午節「愛のちまき」が子どもに先立たれた親たちにプラスのエネルギーを
2015年6月20日端午節の午前中、子どもに先立たれた17人の親たちが、紅楓ボランティアのタグをつけ、北京の6か所の区から石景山八角南路社区に集まった。「楽齢養老サービスステーション」の高齢者に、ちまきを振る舞う活動に参加するためだ。
このボランティアたちは、北京紅楓婦女心理カウンセリングサービスセンターが特別に招待したもの。活動が終わるとき、ある母親は、自宅付近の養老ステーションでボランティア活動を継続する申し込みをすると話してくれた。子供に先立たれてから、この母親は卑屈になり、気をしっかり持つことができず、今後どのように生きて行ったらいいか分からなかった。今回の慈善活動に参加して、新しい友達ができ、これまでになかった気持ちが芽生え、自分の未来の生活についても新たな考えが浮かんできたという。
子どもに先立たれた多くの親たちが、紅楓の活動に参加してきた。しかし、ボランティアとして紅楓の活動に参加するのは初めて。ましてや、活動のために自腹を切るなど、一度もしたことがなかった-そう、ちまきの材料やランチの費用は、ボランティア全員で割り勘したのだ。
紅楓は、子供を失った親たちが慈善活動に参加することを通して、自分を癒し、社会能力を回復させ、より安心した晩年を過ごせるようになることを目指している。「ちまき作り」活動は、親たちの積極的な反応を呼び、ボランティアの定員がいっぱいになるのに3日とかからなかった。活動当日、豊台区に住む徐さんは、みんなのために何十キロもの自家製の桃を持ってきた。
端午節の朝早く、親たちは早くから待ち合わせ場所に集まり、出発前の時間を利用して高齢者のために歌う曲を練習。みんなのこころいっぱいの愛が、歌声と共に空に広がっていった。
社区に到着後、ボランティアたちはまず楽齢養老サービスステーションを見学した。半介助の高齢者たちのステーションは温かみがあり、清潔で、ボランティアたちに深い印象を残した。ボランティアたちは大体60歳前後で、老後を面倒見てくれる者がいないことは彼らにとって最大の心配事だ。楽齢の在宅介護スタイルに、彼らはとても興味を持った。ある母親は感想を聞かれ、以前は老人ホームを怖いところと思っていたが、この社区の老人ホームで、院長や介護者と高齢者の関係を見て考えが変わった、このような在宅介護のスタイルが北京で普及してほしいと言った。
見学後、親たちは、車椅子の高齢者たちと端午節のレクリエーション活動を行った。次の日は父の日だったので、楽齢のスタッフは父親に感謝する歌で活動をスタートした。こころのうちの痛みに触れたのか、ハンドルネーム「傷心の蘭」さんはたまらず涙をこぼした。蘭さんはもともと明るい性格であったが、子供に先立たれてからの5年間で重度のうつになり、今も基本的に家に引きこもっている。彼女の申込みを知って、担当の紅楓の心理カウンセラーは、自分の小さい子供二人を預ける手配をして、この「愛のちまき作り」活動に参加したという。カウンセラーが温かく付き添ったおかげで、蘭さんの涙も癒され、すぐに気持ちが回復して、その後は積極的に活動に参加していた。
紅楓ボランティアは、楽齢の高齢者たちのために「革命人永遠是年軽(革命戦士は永遠の若者)」「同一首歌(同じ歌)」というおなじみの曲を歌った。二人の母親が、みんなのために歌詞カードを準備した。西城区から来た「新希望合唱団」の三人の親は、さらに二重唱、独唱、三重唱で「我们的生活充満陽光(光に満ちた私たちの生活)」を歌った。
紅楓心理カウンセラーによって言葉をつなげていくゲームが始まり、楽しい笑い声に包まれる会場
いよいよ、ちまき作り開始!紅楓のボランティアたちは4グループに分かれ、待ってましたとばかりに作業開始した。ちまきを包む作業は簡単そうだが、実は複雑な技術が必要だ。経験豊富な母親たちは、得意な者が初心者に教えながら、ちまき包みはどんどん上手になっていった。みんなおしゃべりしながらちまき作りは進み、新しい友達がたくさんできた。
見て見て、私のちまき!
今回の活動は、北京紅楓婦女心理カウンセリングサービスセンターと「愛のちまき作り」グループが、北京市石景山楽齢高齢者ソーシャルサービスセンターと協同で実施したもの。前期高齢者が後期高齢者にサービスするという、一つの有益な試みだった。
北京紅楓婦女心理カウンセリングサービスセンターは2013年から、「子供に先立たれた家庭のための心理サービス」慈善プロジェクトを開始し、既に100人以上の親たちにサービスを提供してきた。紅楓の活動に参加して、こころの状態が改善され、慈善活動に参加したい、愛の心を伝えたい、社会復帰したいと繰り返し紅楓のプロジェクトグループに申し出ている人も多い。
「餃子づくり」活動は、「退屈な時間を有意義な時間に」をスローガンに、過去1年間、ボランティアたちが割り勘で食材や交通費を負担する方式で、後期高齢者や障害児のために3万個以上の餃子を作ってきた。
執筆者 | 海慈 (写真提供:海慈、張海星) |
執筆者所属 | 北京紅楓婦女心理カウンセリングサービスセンター http://www.maple.org.cn/ |
翻訳と校正 | 翻訳:三津間由佳 校正:棚田由紀子 |
メディア | http://www.ngocn.net/news/364126.html |
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