2015/10/06 by Tanada

CSnet Mail Magazine No.54

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日中市民社会ネットワーク(CSネット)メールマガジン 日本語版
20
1510月号(第54号)
http://csnet.asia
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【目次】
★はじめに:「
また新しい交流プロジェクトが始まります
CSネット活動報告&活動予告
★マンスリー・ダイジェスト
連載 日中間の不理解に挑む:「絵本から見る「老百姓」の生活」
今月の“ありがとう!”

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■バックナンバーは、こちらから → http://csnet.asia/archives/category/mailmagazine
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【はじめに】 「また新しい交流プロジェクトが始まります
今年の夏休みもほぼ交流プロジェクトに費やしました。せっかく大学勤務で長い夏休みがあるのに、なぜいつも予定をいっぱいいっぱいに入れて休みを無にしてしまうのだろうと、我ながら不思議に思ったりします。交流プロジェクトが癖になりそうで辞められない、というのが正直な答えかもしれません。

自分の働きかけによって、目の前の人に何らかの変化が生じる、交流プロジェクトの醍醐味はこのように、教育に似ています。自然学校分野のインタープリターとも似ているところがあるのかもしれません。私たちのような、国、社会、文化の間を生きる人間は、それを最大限に生かせば、両方の中で変化を呼び起こすことができるのです。交流プロジェクトを重ねる都度、それを肌で感じ取ることができます。文化の翻訳者、触媒でいること、それを通して、人に影響を与え、ともに成長し、社会をよくしていくこと、それが私たちの交流事業の使命です。

JICAの助成による自然学校プロジェクトがちょうど10月に終わることになりますが、終わりが本当の交流事業の開始だと思います。3年間のプロジェクトによって構築してきた中国自然学校ネットワークと、日本の自然学校分野との交流は、これからが本番です。

さらに、11月から、トヨタ財団の助成を得て、新たな国際交流プロジェクトがCSネットで始まります。高齢化社会のコミュニティづくりに関する日中の学び合いを目的としています。新たな出会い、新たな変化が私たちを待っています。これで春休みも来年の夏休みもまた「休みなし」になりそうですが、休暇よりもずっと楽しくなるのは、間違いありません。(やんやん)

【CSネット活動報告】
★8月29日から9月15日まで、JICAプロジェクトの一環である「中国自然学校ネットワーキング会議」とモニタリングを実施しました。
成都と北京で行ったネットワーキング会議とモニタリングのほかに、昆明(雲南在地)と福州(楽享)でもモニタリングを実施し、限られた日程で多くの活動と移動をこなす旅となりました。
スタッフもさることながら、参加していただいたメンバーの熱意にも支えられ、大きな成果と手応えを得られました。
早速、北京でのネットワーキング会議のレポートが届き、現在和訳中です。翻訳が完了しましたらサイトへ掲載し、改めてお知らせいたします。

【CSネット活動予告】
★10月14日から1週間の予定で、北海道自然学校視察ツアーを行います(山水自然保護センターと共催)。
★10月24日から26日まで、岡山で開催される「日中韓環境教育ネットワーク(TEEN)会議」に代表の李が出席します。公開シンポジウムや現地視察、アートスペースで一躍有名になった直島の視察等を行う予定です。
★10月30日から11月1日まで、事務局長の朱が「第16回CONEフォーラムin白山」にパネリストとして参加します。今回は「だれでも・どこでも・自然人」をテーマに、パネルディスカッションの他、様々な分科会を予定しています。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください →→→ http://cone.jp/2015/08/03/4087/

【マンスリー・ダイジェスト】
9月は、新たに5本の記事をサイトへ掲載しました。

★主要プロジェクト <中国に自然学校を>
「自然教育」が大学受験入試に?目が離せない!
http://csnet.asia/archives/17429

自然教育への道
http://csnet.asia/archives/17442

【映像あり】黄膺:子どもに期待するのは目先の成績?それとも長い人生?
http://csnet.asia/archives/17505

★環境・災害支援・高齢化問題
【映像あり】張赫赫:子供に時間、空間と信頼を
http://csnet.asia/archives/17457

汶川(ブンセン)の七年祭にて ~強さとしなやかさを備えた生活~
http://csnet.asia/archives/17484

皆様、どうぞhttp://csnet.asia をよろしくお願いします。

【連載:日中間の不理解に挑む】 「絵本から見る「老百姓」の生活
読書の秋。この時期になると、地元の小学校での読み聞かせ活動が始まる。毎回、どんな本を読もうかと思案するのも楽しいが、必ず一冊は多文化に触れる作品を選ぶようにしている。そんな中で出会った、中国の作家による絵本をいくつか紹介したい。
普段は基本的に時事ネタを扱っているが、絵本は「普通の生活」を描いている作品が多いので、中国やその生活を垣間見れるのでは・・・?と思ったのがきっかけ。今回はちょっとした変化球だと思ってお楽しみいただければ幸いです。

●『チュンチェ(春節)-中国のおしょうがつ-』
(余麗瓊 作、朱成梁 絵、中 由美子 訳、光村教育図書)
遠くの街に出稼ぎに出ているお父さんが、年に一度だけ帰ってくるお正月。お父さんが帰ってくる大晦日から年明けまでの数日間を描いた物語です。お正月を迎える準備や一緒に作る湯圓、龍灯といった、中国の風習も目を引きます。作者の体験を基に描かれているので、親子の互いを思い合う温かい気持ちの描写が非常に細やかで、読む度に心が癒されます。巻末には作者や挿絵家のエッセイもあって「一粒で二度おいしい」作品です。

●『ヤンヤンいちばへいく』(原題:荷花鎮的早市)
(周翔 作、文妹 訳、ポプラ社)
チュンチェがお正月の話なら、この作品は田舎のお祖母ちゃんの誕生日をお祝いする話です。舟に乗って市場へ買い物に行く場面では運河が描かれていて、思わず蘇州の町を連想しました。作者は江蘇省南通市で幼少期を過ごしているので、もしかしたら田舎のお祖母ちゃんは蘇州の人かも・・・と想像しながら読むのも一興です。町や人々の様子がページのほぼ全面に描かれていて、絵だけでも楽しめます。

●『すみれほいくえん』(原題:小紅点児)
(鄭春華 作、蔡皋 絵、中 由美子 訳、福音館)
家族から「パタパタ」と呼ばれる腕白な男の子が、保育所で体験する様々な出来事を、章立てでストーリー展開している作品です。原題の小紅点児は、保育所の子ども達のおでこにつけられる赤い丸印のことで、この丸印を先生につけてもらってから、パタパタには友達もでき、保育所生活が始まります。
保育士経験を持つ作者だけあって、子ども達の描写がとても生き生きとしています。原書の初版が1985年なので、描かれている世界はだいぶ古いかもしれませんが、日本も中国も子どもは一緒だなぁと感じられる一冊です。

ちょっと変わり種ですが、こんな作品も。

●『北京-中軸線上につくられたまち-』(原題:北京 中軸線上的城市)
(于大武 作、文妹 訳、ポプラ社)
北京の街が最初に生まれた頃から現在までを、中軸線に沿ってその様子の変化を描いている作品です。中軸線とは、北京の街の中心を南北に貫く線で、重要な建物はすべてこの線上に配置されています。いわば「北京の背骨」とも言える中軸線に視点を置いて、街の歴史と文化を紐解いています。絵はとても精巧で、まるで一幅の絵画のよう。巻末の解説では、より深く北京の街を俯瞰できます。美しい街並みを堪能できる一冊です。

他にも心に染みる作品は多数あるのだが、千夜一夜物語風に「では、この続きは、また明日」。(Y.T)

【今月の“ありがとう!”】
今月もサイトの更新は翻訳ボランティアを始めとする皆様のご協力によって無事進められました。日頃の感謝をいっぱい、いっぱい込めて、ここで「ありがとう!」をお伝えしたいと思います。(順不同)

翻訳: 緒方典子様、佐藤祐子様、三津間由佳様
記事選定: 趙秀梅様

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