2015/09/16 by Tanada

【映像あり】張赫赫:子供に時間、空間と信頼を

※原文のサイトでは、張氏の紹介ビデオが見られます。
http://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzA3MjExMDEzMw==&mid=207215643&idx=1&sn=3132057a54040a871dad38157fe2b5cd&scene=1&from=groupmessage&isappinstalled=0#rd

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張赫赫氏は“自然の友”の副幹事で、北京ガイア自然学校校長。1998年、当時大学二年生の張氏は、とあるバードウォッチングのイベントを通じて“自然の友”を知り、以来ボランティアとして“自然の友”の活動に参加した。2003年に正式に“自然の友”に加入し、環境教育プロジェクトの責任者を務める。学生、教師及び成人ボランティア向けの環境教育活動の企画運営を得意とする。
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写真1 張赫赫さん(写真提供:ガイア自然学校)

一言一行は全て環境保護

小さい時から自然を愛する張さんにとって、子供時代の経験は環境保護の仕事に従事した理由の一つなのかもしれない。「動物園に行った時のことが、悪夢のように記憶に残っています。一頭の大きなチンパンジーが鎖で檻に縛られ、憤怒の大声で私に吼えていました。それはまだ幼い私の心に大きな衝撃を与えました。それから、このように動物を檻にいれて人々に鑑賞させるのは正しいやり方でないと思うようになりました」。この経験から、張さんは積極的に“自然の友”の環境教育に参加するようになり、自分自身の努力により、大自然と生活環境に対する人々の考え方を変えたいと思うようになった。

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写真2 子ども達と一緒に植樹(写真提供:ガイア自然学校)

「私たち全ての人は環境問題の被害者であり、加害者でもあります。環境保護は誠心誠意に身をもって努力実行すべきです」と張さんは言う。コンクリートジャングルの都市に暮らしていても、広々とした農村に暮らしていても、環境問題は私たちと密接な関係にあり、私たちの全ての行為は環境に無視できないほどの影響を与える。ゴミの分類、資源の節約などの環境保護活動はほんの一手間であり、誰でも環境保護のために何かできる。

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写真3 子ども達を連れて自然探索(写真提供:ガイア自然学校)

張さんは廃棄物のリサイクル、環境にやさしく持続可能な交通、低炭素社会などの環境保護理念を提唱している。“誠心誠意、身をもって実行する”という姿勢で、自らの環境保護理念を実践している。例えば、ガイア自然学校では張さんは子供や親に麦かすを使って食器を洗い、さらにそれを鶏の餌として利用することを教えたり、外食の際に食べ残したものを持ち帰ることを徹底していたりしている。

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写真4 大自然の声を聴く(写真提供:ガイア自然学校)

ある時、環境保護会議の際に、一人の学生が張さんに連絡先をくださいとお願いした。すると、張さんはすぐに印刷用紙の裏紙で作った名刺を渡した。その場にいた人はみな驚いた。「これは自然の友の創始人、梁従誡先生の理念を継承するためです。私たちは環境保護と紙の再利用を提唱しています」。と張さんはあっさりと説明した。

環境教育に参加している子供や大人への期待について、張さんはこう語った。「全ての行為を行う前に、まず頭の中で環境保護のことを考えてみてくれれば、それで十分です」。

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写真5 植樹の知識を解説する張赫赫さん(写真提供:ガイア自然学校)

子供と自然を愛する

張さんの自然名(訳注:自然学校などで使用するニックネームのこと。ネイチャーネームとも言う)は“蚊滋滋”という。経験豊かで専門知識も豊富な環境教育者として、張さんは環境教育活動の企画運営だけでなく、環境保護や植物に関する知識の解説も得意である。張さんの同僚は彼女のことを“まるで環境教育のために生まれてきた”と形容する。張さんは大学では生物学を勉強し、卒業後にノルウェーの大学院に進学し、国際環境研究を専攻していた。12年間の環境教育の経験をもつ。しかし、同僚に“環境教育のために生まれてきた”と言われるのは豊富な経験と専門知識があるからというより、子供や大自然を愛しているからだ。

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写真6 張赫赫さんと子ども達(写真提供:ガイア自然学校)

張さんは子供たちの環境教育の講師だけでなく、子供たちの心の中の親切な“蚊滋滋”である。ひさしのついた帽子に緑のネイチャーガイド用ベスト 、そして脚に歩きやすいスニーカー、これが張さんの定番の格好だ。年中大地を歩き回り、子供たちを連れて大自然を体感する。

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写真7 子ども達に樹木の見分け方を教える(写真提供:ガイア自然学校)

張さんは、いかに子供の自然倫理観を育て、人と自然との良いつながりを築き上げるかが、自然の友の親子体験イベントの引率者として、一番の挑戦し甲斐のある課題と考えている。ある親子キャンプ体験イベントの際に、ある子供が大好きなオサムシを家に持ち帰って飼いたいと言った。この要求に同行の子供たちは反対し、止めるよう迫ったが、その子はやはり放したくなかった。自分が単に動物が好きだから占有するという行為は、動物にとっては一種の“拘禁”であることに気づいていなかった。

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写真8 子ども達を連れて自然学習(写真提供:ガイア自然学校)

この子供の行動に対し、張さんは責めなかった。代わりに自然な教育方法を選んだ。ちょうどキャンプイベントの中で演劇があり、劇中に、ライオンに捕まったネズミが自分には子供がいるから放してほしい、とライオンに頼み込むシーンがあった。劇の練習時に、張さんも入ってその子と一緒に子ネズミ役を演じた。劇がクライマックスに達した際に、張さんは突然オサムシの入った袋を取り出して、「このオサムシはママなのかな。今、ママを待っている子供のオサムシはいないのかな?」とその子に聞いた。このように、自分の行為は自然にどのような影響を及ぼすか、自分の行為が正しいかどうかと、ゆっくりと子供の思考を導いたら、最後に子供はオサムシを放した。

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写真9 子ども達に植樹方法を教える張赫赫さん(写真提供:ガイア自然学校)

子供の引率者として張さんは、子供に時間、空間と信頼を与え、和やかなやり方で子供と交流したいと考えている。彼女は、このようなやり方は子供の成長により良いと信じている。

<参考文献>
1.「“堅持”は一番の宝物−“自然の友”副幹事張赫赫さんを訪ねて」中国知網「緑色視野」2013年01期
2.新浪ブログ「“自然の友”張赫赫さん」
3.「自然の友親子団2014随筆—オサムシのオサムシ」作者 張赫赫

 

執筆者 鄭燕
執筆者所属 秘境守護者
翻訳と校正 翻訳:王麗 校正:棚田由紀子
メディア

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