2015/07/07 by Tanada

CSnet Mail Magazine No.51

==================================

日中市民社会ネットワーク(CSネット)メールマガジン 日本語版

2015月号(第51号)

http://csnet.asia

==================================

【目次】

はじめに:「あなたの70周年談話、募集します

★2015年度会員 募集中です!

CSネット活動報告&活動予告

★マンスリー・ダイジェスト

連載 日中間の不理解に挑む:「子どもの貧困」

今月のありがとう!

==================================

■バックナンバーは、こちらから → http://csnet.asia/archives/category/mailmagazine

==================================

【はじめに】「あなたの70周年談話、募集します」

 ゼミの学生が、自主的に以下の活動を企画しました。自慢のゼミ生の一人です。是非皆様、ご協力をお願いします。

今、歴史を振り返る国際的な交流を行う。そんな企画を紹介します。

2015年夏、第二次世界大戦が日本の降伏によって終結してから70年の節目の日が世界各国に訪れます。この日、日本人や韓国人・中国人などのアジア人だけでなく、アメリカ人もフランス人もインド人もモンゴル人も、もちろんその他の国々の人もかつての世界大戦を思い出し気持ちを新たにします。

この機会に私たち自身の歴史を地球市民として振り返り、エスペラントという言語でそれを表現してみませんか?
エスペラントとは何かというと、ポーランドのザメンホフという目医者が開発した人工言語です。ことばの違いや民族間の対立を乗り越えて、世界中の人々が自由・平等に、そして平和にコミュニケーションすることを目的として作られました。文法に例外がなく、学習を容易にする様々な工夫がされているため、英語の何倍も簡単に習得することができます。世界中に100万人ほどのエスペランティストがいると言われていますが、現状ではエスペラントは英語に敵うような勢力を持った言語ではありません。しかし英語でもできない事がエスペラントにはできるのです。それは「ある国家の歴史」に囚われない自由な意見の表明です。

この夏、日本の内閣総理大臣によって「日本の歴史」としての70年談話が語られます。また韓国の大統領によって「韓国の歴史」としてやはり記念の談話が語られるでしょう。もちろんそのほかの様々な国の歴史も、「その国の歴史」として語られるのです。そうした離れ離れになった歴史とは別に、エスペラントは「地球市民の歴史」を作り出すことができます。それは私たち一人一人が第二次世界大戦をどのように考えているか、ということを「市民の言葉」で表すからこそ成り立つものです。例えば想像してみてください。第二次世界大戦について、私たちの率直な感想を日本語で公にしたら、どんな批判がありえるでしょうか?それらはみな「日本の歴史」を共有することを日本人に強制することでしょう。

そのため、私たちは人工的な国際言語を使ってこそ、離れ離れになった歴史をつなぎ合わせることができるのではないでしょうか?だからここに、エスペラントを使って「私たちの70年談話」を作り始めましょう。それは私たち自身の感覚によって捉えられた歴史についての記述であり、歴史家や政治家の記述ではなくて、私たちの身近な人たちの話の延長線上にあります。この機会に私たち自身の経験や視点を公にして、もし望むなら議論もしましょう。でも私たちは何らかの結論に到達する必要もないし、政治家のように歴史を断定する必要もありません。私たちの宣言は私たち一人一人の歴史として語られるわけですが、私たちは、エスペラントによってその歴史を共有し、共同で未来を作り上げることができるのです。

是非あなたの70周年談話を、私たちにお寄せください!エスペラントに訳し、全世界に発信していきます!ご投稿フォームはhttp://nia70akomento.blogspot.jp/2015/06/70.html

企画・運営:川良日郎,鈴木風人

問い合わせ先:nia70akomento@gmail.com

 

日本の大学生たち、面白くなってきましたよ~

(やんやん)

2015年度会員 募集中です!

★昨年4月より会員募集とご寄付の受付を始めました。今年度も、新規会員を募集します。

CSネットの活動を広く長くご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

●会員募集&ご寄付のお願い

http://csnet.asia/action/donation

CSネット活動報告】

★6月4日~7日の日程で、事務局長の朱が中国の山水自然保護センター主催の管理者向け自然学校研修に参加しました。その後引き続き、上海・崇明湿地の視察と地球市民村準備のためのメンバーミーティングを行いました。

★6月19日に、三鷹で活動している「すぺーすはちのこ」主催の中国映画『唤醒绿色虎』(虎跳峡のダム反対運動がテーマ)の上映会にて、CSネットが紹介されました。

★6月20日に、兵庫県神戸市にて開催された第2回日中NGOボランティア交流会(CODE主催)で、代表の李が講師を担当しました。中国四川省から3名のNGO関係者が来日、災害救援分野を中心に現場視察とセミナーを1週間行い日中の草の根NGOの交流の意義と可能性について充実した議論ができました。

★今年度からスタートした、中国の環境教育スタッフと親子を同時に日本の自然学校に招く『親子キャンプ』プロジェクトの第2弾を、6月28日~7月7日の日程で北海道にて実施しています。福州楽享自然主催・CSネット共催で、黒松内自然学校での活動をメインとし、1箇所でじっくりと学ぶスタイルでの開催です。

CSネット活動予告】

★7月15日から23日の日程で、北海道親子キャンプを実施します。福州楽享自然主催・CSネット共催で、大沼ふるさとの森自然学校での活動をメインとした内容になる予定です。

★7月26日から8月4日の日程で、南都基金会主催の若手社会起業家育成計画(銀杏計画)の来日研修を実施します。東京都内の各種施設の見学や講演会、自然学校(KEEP)視察等、様々な体験ができるよう企画しています。

【マンスリー・ダイジェスト】

6月は、新たに5本の記事をサイトへ掲載しました。

★主要プロジェクト

<中国に自然学校を>

山の精霊探し 子供たちを再び自然の懐へ帰す

http://csnet.asia/archives/17281

★環境・災害支援・高齢化問題

「年金合併」はいったい何をもたらしたのか?

http://csnet.asia/archives/17245

この世を去る前に、あなたの命の物語を書きましょう

http://csnet.asia/archives/17265

「老年痴呆」の社会的サービスにおける香港・台湾のケース

http://csnet.asia/archives/17274

★草の根活動、公益活動

善達ネット✖王名 なぜ清華大学公益慈善研究院を発足させるのか ?

http://csnet.asia/archives/17259

皆様、どうぞhttp://csnet.asia をよろしくお願いします。

【連載:日中間の不理解に挑む】 「子どもの貧困

中国といえば、大金持ちが投資目的で不動産を次々と購入する姿や、観光で大挙して来日した人々がブランド品や家電を買い漁る「爆買い」が大々的にニュースで報道されているので、中国では皆がリッチになっているような錯覚に陥る。日本で報道されているニュースにだけ接していると、それが間違った認識であることになかなか気付かない。日本からは見えにくい中国の姿を少しでも紹介したいと思っている最中、衝撃的な事件が発生した。

日本の新聞でも報道されていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれないが、6月9日に貴州省畢節市の茨竹村で起きた、4兄妹が農薬で服毒自殺を図って死亡するという痛ましい事件だ。2012年11月にも同じ畢節市で5人の男の子が暖を取るためにゴミ箱に火を放ち、一酸化炭素中毒で亡くなっている。どちらも、両親が都会に働きに出て農村に残っている子ども、いわゆる「留守児童」だ。

毎月の翻訳記事を選定する際に閲覧するサイトでは、ここ半年ほど留守児童や流動児童(農村から出稼ぎで都会に出てきた両親と一緒に住む子ども)の記事が倍増している。月によっては8割~9割がこのような児童に関する記事で埋まっていることもあった。一説によると、留守児童と流動児童は7000万人を超えているという。中国で深刻な問題になっていると感じてはいたが、自死を選ぶほど追い込まれている子どもがいるとは思ってもみなかった。

サイトの記事によると、最低生活保障制度により幾らかの保障金や援助物資は受け取っていたようだが、両親の不仲により母親は家出、父親は出稼ぎで家には保護者が居らず、親の愛情を受けないまま15歳の長男を筆頭に子ども達だけで生活しなければならない状況が、このような事態を引き起こした、今後はこのような留守児童に対しソーシャルワーカーなどの福祉要員がメンタルケア等のサポートを行うよう法と体制を整えていく、という。2020年の全面的な小康社会(ややゆとりのある社会)の実現という目標と合わせて、是非とも整えていってほしい。これ以上、不幸な子どもを増やしてはならない。

日本も対岸の火事ではない。「子どもの貧困対策法」ができたとはいえ「貧困」な状態に置かれた子どもは6人に1人に及んでいる。見えにくいだけで確実に存在する問題だ。子どもの貧困といえば、親が悪い、親が怠けているから、だらしないからそうなる、と思われがちだが、病気やリストラ、DV等、予期せぬ出来事がきっかけで貧困に陥る場合も多い。貧困に陥っていることを様々な理由で周りに隠している人も多く、結局誰にも気付かれない。そして、気付かれないまま貧困が連鎖していく。報道されていないだけで、実は日本でも貧困から抜け出すために近い将来死を選ぶことを胸に秘めながら生活している子どもがいるんじゃないかと、不安にさえなってしまう。少子高齢化で子どもの数が減り、子どもに関心を寄せる大人の数が減っているだけに尚更だ。

親を選んで生まれて来られない子どもに罪はない。どのような社会体制の国家であれ、すべての市民が均しく平等な扱いを受けられる完璧なシステムの実現は不可能に近い。格差を完全になくすことはできないが、格差を広げないようにする仕組みの構築は不可能ではない。

東京・豊島で「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」を運営する栗林さんは雑誌『We』の取材に、「お母さんも頑張っているし、あなたも頑張っているけど、足りない分は地域を頼っていい、それを支援する人も増えていってほしい、そして、子どもたち自身がもっと声をあげられるような社会になってほしい」と語る。中国も日本も、そういう社会になってほしいと掛け値なしに思う。そのために私たちにできることは何か、これからも身の回りに目を向けていきたい。(Y.T)

【今月の“ありがとう!”】

 今月もサイトの更新は翻訳ボランティアを始めとする皆様のご協力によって無事進められました。日頃の感謝をいっぱい、いっぱい込めて、ここで「ありがとう!」をお伝えしたいと思います。(順不同)

翻訳: 王麗様、川口晶子様、白石美津子様、萩原千瑛様、ヒョウウン様、松元晴菜様、三浦祐介様

記事選定: 趙秀梅様

==================================

■バックナンバーは、こちらから → http://csnet.asia/archives/category/mailmagazine

==================================

※このメルマガの転載を歓迎します。ご転載、ご引用の際は、日中市民社会ネットワーク(CSネット)からの転載であることをご明示ください。

※このメルマガ(毎月上旬発行)は、CSネットのスタッフ(李妍焱、朱恵文、李君暉、于瑾、季新、陳燕、棚田由紀子)と縁のある方々、CSネットおよび前身であるGLI東京事務所の活動に関わった方々に配信しております。現在の配信対象者は日本では850名ほど、中国では520名ほどです。配信がご不要の方は、info@csnet.asiaにご連絡ください。

Facebook Twitter 微博

CATEGOLY