2014/12/03 by Tanada

≪ソーシャル・イノベーションの星≫ 曹棟宜

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曹棟宜 ~文化で村を治める~

推薦の言葉: 曹棟宜医師は自身の医療技術や家屋、文化環境などを統合し、高齢者リハビリセンターを次第に中国式の“民族風リハビリ村(養老村)”に作り上げた。医、食、住を全面的におし進め、グリーン環境保護を図り、美しい村を創っていく姿は手本となろう。

20141203-2 ブルドーザーがゴロゴロと一つまた一つ農村の土づくりの家を押し倒し、肥えた土地をひっくり返し、民族風農村を都市化の建設のチリの中にどんどん埋めていく。

 そのあとは、整然とした煉瓦造りの小さな建物、アスファルトの大通りが広がり、静かな農村はにぎやかさの中に埋没していく。

しかし、山東省棗荘市市中区斉村鎮の柏山村では、村の曹棟宜医師が自分の独特の文化方式で農村を建設している。曹医師は有名な村医。彼は、村民が物は豊かだが心は貧しいのに気づいた。子供のころの強烈な郷土文芸の雰囲気がほとんど無くなり、周りの若い人は山東語りを、魯南太鼓が何であるかを根本的に知らない。ましてや、その他の殆ど消失したも同然の伝統芸術については言うまでもない。

そこで、彼は村を整備する仕事をはじめた。2003年の“サーズ(SARS)に抵抗し反撃する”期間も、感染の危険をおかして、毎日2回帰郷した出稼ぎ労働者のための身体検査をした。それは”サーズ”の感染終息まで続いた。長い間医者をして、今でも特に貧しい村民の医薬費減免を堅持している。10余年前、五保戸(訳注:条件を満たす高齢者、障害者、未成年などに対し、食糧・衣類・住居・医療・葬儀の5つを保障する制度)の孫景星老が病死した際、医薬品費の合計1600余元を全て免除した。

20141203-32004年12月、彼は≪三農報≫と≪花轎報≫を創刊した。農家文化書院の情報とニュースを専門に掲載し、取材と執筆、写真撮影から組版まで現地の村民が行い、彼は印刷費の工面と紙類の購入に責任を持ち、両紙をただで村民と全国の読者や診察に来る患者に配った。後に、彼は自費で柏山村の“農家書屋”を創刊した。革命教典、時事政治、農業科学技術と衛生健康等のシリーズ本を百種類以上買い入れ、村民に開放し、無料で貸し出した。彼はまた移動映画館を始め、村をくまなく回り、村民のためにただで放映し、今まで100回以上も上映した。

2012年10月、彼は村から使われていない広い敷地を購入し、彼が始めた事業の一つ一つを移してきた。同時にまたゲーム室、喫茶雑談室、卓球室をオープンし、合わせて庭にバスケットボールのゴールとバトミントンネットを設置した。小さな敷地は柏山村文化大院と名付けた。毎週末、ここの映画劇場館では村民のために自ら脚本・監督・出演したオリジナルの文藝番組を公開している。近頃、文化大院は柏山村“高齢者リハビリセンター”をオープン。村の医療リハビリ室もちょうど建設中だ。曹医師は将来、リハビリ室でBモード超音波検査、心電図、尿検査が出来、リハビリ機器については牽引器等すべて揃え、更にちょっとした手術も出来るようにし、村人はいっさいがただで利用できるようにしたい、と語る。

今後は、曹医師は村はずれにある2000余年の歴史を持つ古い神社の修復に出資し、宗教を信仰する村人に活動の場を持たせ、宗教文化を現地で健やかに発展させるつもりだ。

執筆者
執筆者所属 社会創業家
翻訳と校正 翻訳:岡田由一、校正:棚田由紀子
メディア http://csnet.asia/wp-content/uploads/6ce108d384e3efef49169dfdb28c3542.pdf

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