2014/09/08 by Tanada

大学の「無料スーパー」:特殊それとも一般的?

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無料スーパーの品揃えは豊富

最近、河北省石家庄市の外国語学院に出来た「無料スーパー」は社会全体から注目されている。この「無料スーパー」は普通のスーパーと仕組みは同じで、管理人も品出し要員も揃えていて、学生の学習や生活に関する商品も様々。一番大きな違いは、このスーパーのものは、気に入ったら、持って行っていいということだ。支払いは不要で、スーパーの管理人に言う必要さえない。最も不思議なのは、このスーパーはこの学校で無料のまま7年間も運営されてきた。無料なのに、どうやって運営が支えられてきたのか?

20140908-07学生たちは使わなくなった物を寄付している

学生が寄付し、学生が管理する

趙曼と宋月明は2013年に河北外国語学院の英語学院に入学した学部4組の学生で、「無料スーパー」に来るのは今回が何回目か思い出せないほど、よく来ている。来る度に、いつも何かを寄付する。今回はそれぞれ靴と服を持っていた。

「この靴と服はまだ新しそうなのに、もう寄付するのですか?」と記者が聞いた。

「新しいものは見た目もいいから、寄付してよかったと思います。まだ靴が何足も残っているので、惜しいとは思いません。」と趙曼が答えた。

「少しでも残念だと思いませんか?」記者が聞いた。

「残念なこともあります。私のものがここに長い間残っていると、残念です。気に入られないのか、それとも別の原因なのか、分かりませんが」と宋月明が答えた。

この面積約200平方メートルの無料スーパーに、趙曼と宋月明のような学生から数千点の寄付品が集まっている。

このような寄付は7年前から始まった。郭嬌嬌の紹介によると、7年前、学校に「愛心部落」というクラブがあって、みんなの不用品を集めて静かな一角に置き、必要としている学生が無料で使えるようにした。その後、だんだん寄付品が多くなったので、5号棟のとある寮に引っ越して、正式に「無料スーパー」という名を付けた。

郭嬌嬌は本校国際商学院の商務3組の二年生で、学校の青年ボランティア会の会長だ。今年から、「無料スーパー」の運営管理はこのボランティア会が引き継ぐ。

「無料スーパーを7年も維持するために、個人や集団の学生が寄付してくれます。誰かが気に入ったらそれをそのまま持っていきますが、それからまた寄付してくれる学生がいるという好循環が続いています」と郭嬌嬌が言った。

20140908-08学生たちは寄付する時、暖かいメッセージを残す

持ち込み品は記入するが、持ち出し品は記入しない

「無料スーパー」が運営されてから7年間、学生からの寄付品は山ほどあり、数えることもできないほどだ。便箋や替え芯から始まって、リュック、ポットまでそろっている。服、ズボン、靴、靴下、本など様々。毎年、学校はオープンデーを開催して、たくさんの学生に不用品を寄付するよう勧める。そのために管理人たちは倉庫を申請して、寄付品を保存する。

記者によると、「無料スーパー」は学生からの寄付品は登録するが、持って行くものは登録しない。

「寄付品が青年ボランティア会の倉庫に入ると、最初に接触するのは青年ボランティア会の学生なんですが、時間が経つにつれて、変な噂が広がっていきました。青年ボランティア会の学生がいいものを取り、普通のものを出すので、普通の学生はいいものを貰えないって」と郭嬌嬌が言った。

こんなに非難されていても、持っていったものは登録しないという原則は守ってきた。

河北外国語学院共青団書記の陳楽音さんは「公益時報」の記者に話した。「搬入品を集計し、搬出品を集計しないというのは、学校にとって、「無料スーパー」は学校にあって、寄付品を持っていく人はほとんど本校の学生だからです。もちろん、他校の学生も歓迎しますが、やっぱり、寄付品は基本的に本校の学生からもらったものなので、本校の学生を優先したいです。
記入するかどうかはあまり意味がありません。寄付する人もそんな要求はしておらず、ただ自分の寄付品が持っていかれたらうれしいだけです。」

それ以外に、陳楽音さんは寄付品を持っていった学生のプライバシーも守るべきだと思っている。

「これはもともと学生の暮らしを便利にするための慈善スーパーですし、貧乏な人だけじゃなくて、需要があれば、誰でも利用できるものです。もし、誰が何を持っていったかをいちいち記入したら、寄付品をもらう側の人が嫌がって、必要としているものを持っていかないようになるんです。
これはちょっと無料スーパーの初心から離れてしまいます」と陳楽音さんが言った。「成立してから7年間、この無料スーパーは各種の物を合計2万点弱もらっていて、それを利用した学生は9600人に達しました」

「でもこの無料スーパーは学校でしか実現していません。もし本当に社会に広めたらどうなるかわかりません。もしかしたら、搬入品も搬出品も記入し、それに関するルールも変えないといけないかもしれません」と陳楽音さんは正直に語ってくれた。

執筆者 来源: 公益时报    发布者:张明敏
執筆者所属  
翻訳と校正 翻訳:ヒョウ ウン 校正:棚田由紀子
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