2014/04/04 by Tanada

東アジアがもし100人の村だったら ~2013年度を振り返って~

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新年度を晴れやかな気分で迎えられて本当に嬉しく思います!この一年間、私たちを支えてくださった方々、そしてすべての出来事に感謝しています。

正直なところ、2013年度はCSネットにとって、底力を問われる大変重要な一年でした。自然学校交流プロジェクトがいよいよ本格的に稼働し、研修や教材づくり、そしてネットワーク形成にたくさんの時間とエネルギーを投入しました。

日中政府間関係の回復はまったく見込みがない中、日中交流を何とか維持していくのではなく、今だからこそ市民が力をあわせて、希望がある方向へ向かって動き 出す時だと思います。その信念を形にすべく、2013年度は、震災や日中関係の悪化によって成長が遅れた交流事業を再び軌道に乗せるために、いろんな交流 事業を試行錯誤でやってきました。

その中でも、私たちにとって、背伸びしないととても挑めない大きなミッションがありました。それは、東アジア地域で自然共生型社会づくりに取り組むさまざまな人や組織が経験とノウハウを共有し、交流と協働を促進する場として「東アジア地球市民村2014」を初春の上海で開催することでした。

3.11 直後に始まった屋久島プロジェクトは、三年目となる2013年度から、交流の場を日中から東アジア地域へと展開していくこととなりました。「東アジア地球 市民村」という題名は、万博史上初めて、「NPO/NGO」が集う、愛・地球博「地球市民村」から名前を拝借して、さらに東アジアという地域とあわせて、 新たなコンセプトとして打ち出しました。同じ漢字を使う東アジアだからこそ、共感を得られる名前だと考えていました。

一年をかけて、CS ネットが持っているすべての資源と人脈と運を総動員して、やっと開催できた「東アジア地球市民村2014 in上海」は、実は、何度も途中で挫折しそうになって、眠れない日々が続きました。一度思い切って開催日を変更しましたが、そのせいで、結局イベントの現 場に来られなくなった方もいました。韓国や台湾の関係者に呼びかけをするために、急遽海外へ出向き、仲間の多大なる協力の下、たくさんの団体と会って私た ちの思いを直に伝えました。そして、たくさんの共感と賛同を得られました。最終的に、中国以外の地域から上海の会場に来られたのは、日本15名、台湾3 名。韓国からの参加者は残念ながら諸事情で来られなかったのですが、次回は、企画段階から連携してもらい、一緒に活動していきたいと思います。

今回の「東民村」を「ゼロ回」と呼ばせていただいた理由のひとつは、実は、自信がなかったからです。成功させます!と胸を張って宣言できなかったので、情け ないかもしれませんが、自分たちに小さい逃げ場をつくりました(^^;)。失敗は成功の母。失敗してもいいから、やってみたい!という気持ちで挑戦しまし た。

イベントの様子はすでに上海のメディアで詳しく報道され、CSネットのサイトにもその記事を掲載していますのでご覧いただきたいと思いますが、この場を借りて、「東アジア地球市民村」(以下:東民村)を支えてくださった方に、改めて感謝の言葉を申し上げたいと思います。

CSネットのことを信じて、資金や人脈、アイデアなどなど、いろんな面で支援して下さった助成団体アクト・ビヨンド・トラストと代表の星川さんには、言葉に尽くせないほど感謝しています。 ま た、日本から参加した、特にファシリテーターとして素晴らしいワークショップを主催してくださった中野民夫さんや、ゲストスピーカーとしてご自身の経験を 来場者と共有してくださったキープ協会の川嶋直さん、パルシステムの志波早苗さん、北海道ねおすの高木晴光さん、綾部の塩見直紀さん、三鷹の大友映男さ ん、本当にありがとうございます。

魅力的な発表者陣がたくさんの参加者を引き付けてくれましたし、また同じテーブルで議論し合うチャンスは参加者にとって何より貴重な経験となりました。 他にも、会場まで来られなかったが、企画段階から協力を下さった「東民村」facebookグループの皆さんおよびすべて今回のイベントに応援してくださった方々に深く感謝申し上げます。来年は、ぜひ会場まで足をお運びください!

3 月8日~9日までの二日間で、延べ300人以上の来場者を迎えました。会場を一緒に支えてくれたのは、現地の運営メンバーとボランティアスタッフ、合計 35名の方々です。そのなか、はるばる北京や福建省から駆けつけてくれたメンバーもいますし、友人の紹介で初めてこのようなイベントに参加したにもかかわ らず、終日通訳を務めてくれた方もいます。会場の設営から司会まで、イベント運営のすべてがボランティアスタッフによってまかなわれました。大きなイベン トを運営する経験がゼロに近い、不慣れな主催者の私たちのせいで、開催中、小さなトラブルが続発しましたが、普段各自の分野でリーダー的な役割を話してい るボランティアたちの連携プレイで、どうにか大きな問題も起きずにイベントは大盛況のうちに終了しました。(スタッフは裏で私のことを「ミラクル」と呼ん でいるそうです^^; 素直に受け入れられないあだ名ですが、しかし本当に素晴らしいスタッフに恵まれて、なんと運がいいものだと自分でも思います)。

開催後、参加者から好意的なコメントが数多く届きました。「主催者やゲスト、そしてスタッフ、すべての人が対等な立場で対話できて、本当に居心地いい現場で した」「いままで参加したイベントの中でいちばん収穫が多いものでした」「同じことを考えている同志と深く議論ができて、悩んでいた課題はその場で解決で きた!」等々。皆さんの励みの言葉に「やってよかった」と、大きなやりがいを感じました。そして、一緒に活動していく仲間や応援してくれる人たちの輪の広 がりを目にして、「第一回東アジア地球市民村」に向かって、頑張る力がわいてきました。

これからは、まず今回の経験と教訓を生かすために、 活動の成果と問題点をきちんと報告にまとめて公表し、ビデオに収めた活動映像を編集してネットで発信します。また、協力者を増やすために、日本国内を始 め、中韓台でも報告会を行い、顔が見える関係づくりに力を尽くします。それから、第1回東アジア地球市民村実行委員会を結成し、次の開催に向かって準備を 始めたいと思います。さらに、日中韓台の関係者が情報を共有するために、プラットフォームになるHPを立ち上げて、同時にSNSを活用して随時情報交換で きるような仕組みもつくる予定です。

うれしいことに、地球市民村の参加者はすでにSNSを生かして、いろんなテーマの関連グループを立ち上 げており、毎日のように情報交換を行っています。地球市民村がきっかけとなった連携や関連イベントも続々と進められていて、その中には、CSネットが直接 に関わるものもあれば、風の便りで聞いたものもあります。以上のような動きについても、今後、積極的に把握して発信したいと思います。

最後に、三鷹やさい村の大友さんがイベントのためにつくってくれた歌の言葉で、私たちの思いをお伝えします:「私たちは 地球の民。手をつなごう 魂の兄弟。山を越えて 海を越え 空を越え 翼広げて。いのちと共に 歩み行く、いのちと共に育ち行く!」 (歌詞全文http://csnet.asia/archives/15903

皆様も、ぜひ東民村の村民になってくださいね!

※東民村の記事は、こちらからどうぞ。

【文責:fancy】

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