2014/05/07 by Tanada

CSnet Mail Magazine No.37

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日中市民社会ネットワーク(CSネット)メールマガジン 日本語版

20145月号(第37号)

http://csnet.asia

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【目次】

はじめに:「連休の使い方

★会員募集のお知らせ

CSネット活動報告

★マンスリー・ダイジェスト

連載 日中間の不理解に挑む:「人が10倍もいるということ

今月のありがとう!

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【はじめに】:「連休の使い方」

 この時期の連休は実に合理的だと思う。年度初めの緊張と多忙でそろそろみんな一息つきたいところだし、新人にとっては、連休を経て「新しい環境に慣れる」段階から、本格的にその環境で活動する段階に入る。なにより梅雨入り前で天気が良い。「整える」という意味では、絶好の休日だと言える。

 政治家の外遊も、そんな意味が含まれているのだろうか。今年は閣僚がこぞって欧米諸国に行っている。ウクライナを巡って欧米諸国の味方を自負してロシアに対立し、ODAを使ってベトナムやフィリピン、インドネシアなどの海洋警備を支援し、中国との対立に加担する。せっかくの連休も近くの中韓より遠くの欧米。まるで冷戦時代の再演に向けて着々と台本を仕上げていき、舞台を整えようとしているように見える。

 しかし、世界のあり方は冷戦時代とはまるで違う。イデオロギーには、もはや人々を戦場に駆り立てる力はない。本当に大事な問題は、どれも国家の手には負えず、国家の枠組みを超えた連携と知恵を必要とする。日本のメディアはまるで報道しないが、ドイツを訪問する安倍首相に対して、50名以上による反原発の抗議行動が行われたと、韓国の新聞が報じた。本当の問題から目をそらし、冷戦の雰囲気を煽る連休の過ごし方は、さらなる疲弊をもたらすだけなんじゃないのかな。(やんやん)

【会員募集のお知らせ】

★4月より、会員募集とご寄付を受け付けております。

CSネットの活動を広く長くご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

●会員募集&ご寄付のお願い

http://csnet.asia/action/donation

CSネット活動報告】

★4月14日から4月19日まで、春季自然学校視察ツアーを実施しました。

今回は十数名のメンバーを中国から迎え、ホールアース自然学校・田貫湖自然塾・風と土の自然学校・オーシャンファミリーでの活動体験や施設見学など、大変盛りだくさんな内容でした。

18日には一般の方々との交流会を実施、ツアー参加者より中国の環境教育の取り組み等を紹介していただきました。

互いに学びの多い充実したツアーになったのも、ひとえに皆様のご協力のおかげです。ここに改めて感謝申し上げます。

ツアーのレポートは、また後日サイトへ掲載する予定です。

【マンスリー・ダイジェスト】

4月は、新たに7本の記事をサイトへ掲載しました。

★主要プロジェクト

自然共生型社会を目指す:「東アジア地球市民村2014in上海 」に参加してby大友映男

http://csnet.asia/archives/15914

『2014 地球市民村 in 上海』に参加して

http://csnet.asia/archives/16011

★環境・災害支援・高齢化問題

牛糞【後編】

http://csnet.asia/archives/16005

【SBN災害復興】T-ACプロジェクト~インターシップを通じた被災企業支援~

http://csnet.asia/archives/15959

【SBN case book】地域のシニアの専門性を活かしたコミュニティ・カフェ~地元の仲間や専門家集

http://csnet.asia/archives/15969

★草の根活動、公益活動

【pal*system】経験豊富なNPO活動をベースに、地域の居場所から多彩な活動を創出

http://csnet.asia/archives/15933

国内初「赤ちゃんポスト」に潜入調査:捨てられた赤ちゃんに温もりのある「家」を【後編】

http://csnet.asia/archives/16001

皆様、どうぞhttp://csnet.asia をよろしくお願いします。

【連載:日中間の不理解に挑む】:「人が10倍もいるということ

 中国もちょっとした連休中。5月2日、ネットニュースのトップは当然ウルムチ駅の爆発事件。「中国政府が事件の情報を遮断しようとしている」と日本では報じられているが、実際「遮断」とは言えない。むしろ「テロだ、テロは許さん!」という誘導型の報道が多く出ている。報道を使って人々を誘導するのは、日本だって同じ。最近はひたすら、消費税増税の影響は「限定的、想定内、さほど影響はない」と、報じているのではないか。

次にネットを賑わしている連休中のニュースは、おなじみの「混雑」に関するもの。南京の動物園を訪れた観光客が一言、「99.99%の動物が人間だった」。ただでさえ人が多い、同じ日に休みを取り、同じような行動を取ったら結果は火を見るよりも明らかだ。

中国の混雑や無秩序、カオス状態について、日本人はよく「引いてしまう」らしい。なぜそんなに秩序がないのか信じられない、理解できない。もっと言えば、そういう国とつきあうのは避けたい、近寄りたくない。自分たちの「想定」を超えた状態に対しては、誰しも拒否反応を示す。しかし、拒否する前に、少しだけ想像力を働かせてほしい。

中国を理解するために簡単な方程式がある。日本の状況をすべて×10倍にして想像してみるといい。電車やバスを待っている人は常に10倍、受験する競争相手も10倍、就職活動も婚活もライバルは常に10倍、マンションを買いたい人は10倍、上司の機嫌を取りたい人も10倍。もちろん、休みの人出も10倍。混雑の度合いが違うのは当たり前。

そういう意味で、現在北京の人口が2000万人というのは、日本の規模に直すと200万人規模の都市で、大して「集中」とは言えない。むしろ1300万の人口を擁する東京の一極集中の度合いが信じがたい。中国の規模に直すと、なんと1億3000万人が首都で暮らしていることになる。東京の異常さが分かる。

「そんな単純じゃないだろ」と思うのかもしれない。でも、単純に考えることによって、見えなかったことが見えるようになったりする。中国について、「理解できない」と言う前に、とりあえず「×10倍」の想像をしてみては、いかがでしょうか?

(やんやん)

【今月のありがとう!

 今月もサイトの更新は翻訳ボランティアの皆様のご協力によって無事進められました。日頃の感謝をいっぱい、いっぱい込めて、ここで「ありがとう!」をお伝えしたいと思います。(順不同)

翻訳:岡田由一様、川口晶子様、白石美津子様、三浦祐介様
校正:市橋美穂様
記事選定:趙秀梅様

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