2014/04/10 by jixin

【pal*system】経験豊富なNPO活動をベースに、地域の居場所から多彩な活動を創出

コミュニティカフェ まめり(川崎市多摩区) 

小田急線・読売ランド前駅から歩いて15分。住宅街の中にあるコミュニティカフェ「まめり」は、昨年7月号の特集「地域のたまり場!」で、オープンまもない頃の様子をご紹介しました。その後、活動をどう広げているのかを伺いたくて、再び訪問しました。

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写真:ミント・グリーンの外壁に、黒の縁取りが素敵なコントラストをみせるカフェの玄関。かわいい「まめり」のマークは、遠くからも目立ちます。

 

子どもも、シニア世代も

 交流できるスペースに

「ときどき、近くの小学生が遊びにきて、作品をプレゼントしてくれるんです」

目をほそめながら話すのは、「まめり」代表の有北いくこさん。店内を見渡すと、壁にはたくさんの子どもたちの絵が貼られていました。有北さんがこのスペースでめざしたものは「世代間交流」。子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の人々が集える場所にしたかったのです。

「今の社会は、同じ地域に住んでいても、学校や職場などに別れてしまって、一緒におしゃべりしたり、何か活動したりする機会がないですよね。ここにきてくれる人たちは、自宅から歩いて来られる人が一番多いんです。近所付き合いのような感覚で、自然につながりができるのがいいですね」

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写真:店内ギャラリーに飾られた、子どもたちの絵画。

 

店内で販売されているクッキーやパンは、地域の福祉作業所の手作りしたもの。障がいのある人たちが製造だけでなく、お店まで商品を届けてくれるそうです。「仕事でつながることも、とっても大切」と有北さんは言います。

「カフェの運営は今、8人の方に有償ボランティアでお願いしています。昼のランチなども提供しているので、運営、調理と仕事はたくさんあります。仕事をつくるというなかでも、人がつながることができるんです」

11坪ほどの小さな店内ですが、毎月第4日曜には「まめりバザール」を開いています。近くのお母さんたちが手作り品、子ども服、リサイクル品、雑貨などを持ち込み、狭いながらも、7店舗が店を出すとか。お店のセッティングや運営はお母さんたちにお任せ。出店料は1日500円と格安で、人気が高いのもうなずけます。

 

行政との連携や

民間の支援は心強い

 

楽しそうに話す有北さんですが、事業である以上、夢だけでは実現しません。まめりを支えるためにNPO法人「まめな人生」として法人格を2012年5月に取り、行政と連携した事業も展開してきました。内閣府の「社会起業プランコンテスト」(起業育成事業)では、しっかりとした企画力が評価され、優秀賞を獲得しました。

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写真:手作りクッキーは、地元の福祉作業所「あゆ工房」の商品。

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写真:「まめり」代表の有北いくこさん。持っているのは、子どもたちが作った「まめり」の宣伝パンフレット。

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「今では40人ほどの会員をもつ、NPO法人になりました。もともと、NPO法人『ままとんきっず』で子育て支援を20年近く行ってきました。これまでのNPO経験が役に立ったと思います」

子育て支援の活動実績が、有北さんの自信につながっているのでしょう。これからは、もっとやりたいテーマがたくさんあるとか。その一つが、店内で開催する「まめり講座」。これからの高齢化社会に対応するため、シニア向けの講座を充実させるべく、遺言・相続・成年後見人などの悩みに応える「くらしの無料法律相談会」を計画。また、多摩区政40周年記念事業とタイアップした「アクティブシニアのためのセカンドライフ講座」では、中高年の美容学、認知症を防ぐ適度な運動など、健康寿命を伸ばすための実践的なカリキュラムが組まれています。さらには、クリスマスコンサートやブラジル音楽を楽しむ「アフタヌーン・コンサート」などのイベントも目白押し。カレンダーを見せてもらうと、カフェのみの営業日のほうが少ないくらいです。

「まだまだやりたいことがいっぱいあります。人が集まる、話ができるスペースからは、いろいろなことにつながっていきますから。一時保育(在宅保育者派遣)や学童保育も手がけていきたいですし、新しい仕事をみつける相談など、就労支援もやりたいですね」

コミュニティカフェなど、これから起業をめざす人へのアドバイスもいただきました。

「私のコミュニティカフェは、『はじめた以上は辞められない』くらいの気持ちで臨んでいます。地域への責任が生まれてくるからです。経営でも、活動でも、周りからの援助を受けることも必要ですね。自宅カフェのように軽く楽しむのではなく、事業として運営するのであれば、きちんとした事業計画と、助成を受ける仕組みなどの環境を整えておくことが大事だと思います」

2月の記念シンポジウムでは、有北さんもパネラーを務める予定。長い経験と実績があるだけに、有意義な話が聞けるはずです。

「パルシステムとは、その前身となるタマ生協以来の組合員で、もう30年以上のお付き合いです。生協は、地域活動や市民活動にもっとも身近な存在ですし、セカンドリーグ神奈川という地域の応援組織があるのはとてもすばらしい。私も期待しています!」

 

コミュニティカフェ まめり 〒214-0004 川崎市多摩区菅馬場3-7-4エスペランザ菅101A

TEL:050-3364-5241 E-mail:mamenajinsei@gmail.com 

HP:http://d.hatena.ne.jp/mamenajinsei/

【営業時間】9:3018:00(月休、日不定休/まめりバザールは毎月第4日曜開催)

 

執筆者
執筆者所属
翻訳と校正
メディア パルシステム・セカンドリーグ月刊「のんびる」No.76(2013年2月号)より転載(pp.44-45)

 

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