2014/03/25 by Tanada

日本の自然学校 研修日記(3)

ゆったりとしたノルディック・ウォーキング

日本の自然学校で2ヶ月間の学習は、On the Job Trainingの形、つまり自然学校の実際の仕事体験を通じて行われた。今日の「ノルディック・ウォーキング」は体験の一つである。

「ノルディック・ウォーキング」とは、歩行をメインにしている運動で、心身の健康に役に立つ。この度のウォーキングの活動は当地の公民館が主催した。参加者はほぼ60歳以上の高齢者であり、健康増進を目指して参加した。ホールアース自然学校の先生の田中さんがチームを率いる。ウォーミングアップとウォーキングの要領を伝え練習してから、私たちは上柚野の田園の美景に囲まれた道を歩き始めた。山中の紅葉は秋の色に染められ、農家の前にある柿木は黄金色に輝き、美しい富士山は、手が伸ばせば、すぐ届きそうだ。歩きながら、田中さんは織物を司る蚕の神様や、首無し地蔵菩薩様の物語といった、コミュニティの「遺跡」の物語を参加者に解説してくれた。彼らの緩やかな歩き方やお喋りの笑顔から、参加者のその時々の心情が読み取れる。あるお婆ちゃんから日本語には「のどかだ」という言葉があり、意味は悠々とした気持ちで、今の気持ちを表すのにぴったりだという。1時間半で4キロを歩くことは、参加者にとって心地よく、疲れにくく、すべてはちょうどいい程度だった。

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富士山の麓の柚野を歩く

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芝川沿い。ゆったりとした気持ちで。(写真:茉莉)

「開放」の試み

 4年前、ホールアース自然学校(WENS)では健康&自然を主題とした試みが進められた。当時、日本では65歳以上の人口の比率は23.1%であり、生活習慣病(高血圧、冠状動脈性心臓病)の死亡率は60%を占めており、太鼓腹、うつ病の比率も高く、よって健康問題は大きく取り上げられた。WENSの使命は、「一人一人が『人・自然・地域が共存する暮らし』の実践を通じて、感謝の気持ちと誇りを持って生きている社会を目指す」ことだ。健康という主旨で、更なる多くの人が参加するようになり、WENSの使命と一致している。

 当初、大学教授は病院のリハビリ治療士と共同作業で数回の試みをした。試行している時に、当地の自治体が事情を知って参加した。自治体は、健康と自然の結合という主旨で森林の資源をもっと有効に利用でき、それと同時に、健康の増進と、医療支出の削減、当地の経済を活かすことを願った。そして、4つの面から「富士宮市の環境を利用し、参加者、自然環境、地域経済がすべて健康になる」という目標を掲げた。その後、旅行産業と森林資源管理者など多くの後援団体が主旨に賛同し、「富士宮森林資源活用健康推進協議会」が設立された。

 WENSにおける明確な使命は、後援団体に対して開放的な姿勢で、積極的に双方の共同点を見つけ出し、多くの資源を結びつけることに自信を持って取り組むことだ。それと同時に、多様なカリキュラムを設計して、市場へ投入し実験することを意識的に行っている。そういった試みのなかでカリキュラムの対象者を見極め、主題を明確にする。まず、WENSはTracing、ウォーキング、吹剣、精油製作、ジョギングなどの活動を開催し、比較的安い価格で参加者を引きつけると同時に、アドバイスをくれるよう専門家を招待した。2011年、WENSはこの主旨で43回の活動を行っており、参加者は合計710名だった。さまざまな内容分析を行った後、主な対象者が確定した。それが、60歳以上の高齢者だった。最も人気だった活動のウォーキングと精油製作も内容が固まり、重点的に開発されることとなった。もともと3年間でカリキュラムを成熟させていくつもりだったが、収支のバランスを保つために、今では田中さんはもっと時間かけて仕上げる必要があると考えている。

私たちも「姿勢」を低くしたほうがいいのではないだろうか。使命を揺るがないものとすると同時に、参加者の様々な趣味とニーズを把握する。そうすることによって、多くの力が寄せ集められるだろう。

執筆者 茉莉
執筆者所属
翻訳と校正 翻訳:劉楠 校正:棚田由紀子
メディア

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