2014/02/13 by Tanada

『植栽建築』 ~作者:穆威

20140213-01

20140213-02

建築士:穆威、左颂玟(Sam Cho)、余輝

場所:中国武漢

責任者:余輝

構造:未加工の竹

施工者:ナトゥア・オーガニック・ライフ(拉图尔自然生活)の36の家族と、先進建築実験室の学生のボランティア(※訳注:ナトゥア(natur)は、ドイツ語で「自然」の意味)

面積:100平米

建設時期:2013年

今回、ナトゥア・オーガニック・ライフが主催した子ども達のワークショップに、36の子どもとその両親が週末を利用して、3ヶ月間の作業用のキャンプ場作成に参加した。

「天空の城」は実験用の建築であり、むしろこのような建築を試してみることで、建築における境界というものはどこにあるかを探り出すと言ったほうがいいだろう。特に私たちが30歳である、この時に。

「天空の城」は、一つの家屋あるいは建築物とは言い難い。それは、私がそれを子どもの城として見ているからだ。また、「天空の城」は、建築士がデザインされたとも言い難い。それは、36人の幼い建築士が見取り図と模型で彼らの考案したデザインを描き出すからだ。さらに、それを人造物として称すことも出来ない。なぜなら、生きている竹は建築物の一部分であり、空に浮いている城に成長の可能性を持たせるからだ。

子どもの頃、はじめて中国の竹林の中で佇んでいた際、このような見えない城が竹林の中に浮かんでいるのかしら?と空想した。「天空の城」は潜在的な建築のあらゆる可能性を提示していた。

1 材料と構造: 生きている竹は、構造として存在できるか?

2 デザインの主役: 5~12歳の子どもは、空間の描き出す能力、さらにその実現力を持っているか?

3 組み立て方法:家屋は植物で建築できるか?子どもが建築への参加が可能になる程、原材料を軽くできるか?

4 建築と自然との関連:建築は建造物か?それとも、自然に対処する際の具現的な異なるアプローチか?

竹は天才的な組み立て材料である。私たちは、生竹を移植してふたつの3㍍*3㍍*8㍍の家屋にする。横方向の材料と固定して、空中のベランダと子どもの活動室として使うと同時に、竹の家もまた建築の風景の一部となっている。

「天空の城」の建材として、私たちは原竹を使う。建築は、8つの3㍍*3㍍の空間に分けて仕切られる。3平方㍍の基礎面積から90平方㍍の面積を獲得できた。底からの逆ピラミット形の構造によって子どもの家屋を空に浮かべることができた。ふたつの移植建築は、都市を向上させる空間の原型となっている。子ども一人ひとりは自分の小部屋を作り、たくさんの部屋が近隣とつながっていくという都市空間の形を描き出す。

2012年中国は、全世界の60%のコンクリートを生産したと同時に、全世界の42%のアルミニウム材料を消費した。コンクリートと鋼材以外の原料を使おうとする建築士はますます少なくなっている。中国式の詰め込み教育によって、子どもは幼年期に多くの課外養成課程に時間が取られている。「天空の城」は建築をテーマにし、自分自身が自然と融合し一体化できる家屋の建築過程を子どもに体験させ、それによって、子どもたちが自然、道具、建築さらに生活そのものをしっかりと理解できるように願っている。

カルビノ氏の文章を引用して今回の建築体験の感想を述べたい。

「都市と空」

厚板フェンス、粗布スクリーン、足の踏み台、金属装甲、ロープに吊されている或は木挽き台で支えられる木の板、はしご、架台以外、セクラに来る旅客は城のわずか一部しか見えない。「セクラの構築工業はどうしていつまで経っても終われないの?」と問うたとしよう。市民は、引き続き原材料の袋をひとつずつ背負いながら、重りのついた紐を降ろし、長いブラシを上下に動かしながら「こうすると倒壊しないから」と答えるだろう。もしさらに、踏み台を取り除くと城が倒壊することを恐れているのでは?と聞いたら、彼らは慌ててささやくような声で「城だけではない」と言うだろう。

これらの答えに不満を抱いた人間が壁の割目を覗くと、このような光景が見える。クレーンがほかのクレーンを吊りあげていたり、踏み台がほからの踏み台を取り囲んでいたり、棟木がほかの棟木を支えていたりする。「あなたたちの建設はどのような意義を持つのか」と問う。「お城ではないなら、あなたたちが組み立てようとする目的は何なのか。あなたたちの次の計画、さらに長期計画の青写真はどこにあるのか」と。

「今日の仕事が終わったら、あなたに見せることができるけど、今私たちは仕事を止められない」と、彼らは答えた。

日が沈むと作業は終わり、暗い闇がすっぽりと現場を覆っている。星が空の一面に広がっている。「長期計画の青写真はあそこだ」彼らは語った。

先日、私はナトゥア・オーガニック・ライフの辰風さんに以下のメッセージを送った。「部屋は誰かが維持しているのですか。部屋に水をあげましたか」と。

「部屋に水をあげましたか」これは、この建築物に対する最も良い描写であろう。

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翻訳と校正 翻訳:劉楠 校正:棚田由紀子
メディア ナトゥアの自然生活(新浪ブログ)

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