2013/08/30 by jixin

【pal*system】みんなで手作り、お届けしま~す!湘南名物〝みらまーるのECO石けん〟

 

NPO法人 松の実会 地域活動支援センター みらまーる(神奈川県茅ヶ崎市)

湘南ビール、トマト大福、桑田佳祐etc、茅ヶ崎自慢は数あれど、知る人ぞ知るのが「みらまーるのエコ石けん」。地域で集めた食用廃油と牛乳パックをリサイクルして、障がいのある人たちがひとつずつ手作りした、愛情のこもった石けんです。

20130830-03

 

 

 

 

 

写真:閑静な住宅地にある「みらまーる」。「みらまーる」とは、スペイン語で「海の見える場所」という意味。

閑静な住宅街の一角から聞こえてくる賑やかな声。「地域活動支援センター・みらまーる」が月に2回開いている、エコ石けん作りです。玄関の前では、ゴーグルをつけた男性の皆さんが、せっせと何かをかき混ぜている最中。

「水で溶かした苛性ソーダに、食用廃油をいれて、よく混ぜます。きつい匂いが発生するので、マスクとゴーグルをつけています。季節や天候によって、混ぜるスピードや時間が違うので、けっこう難しいです」と、みらまーるで長く石けんを作ってきた、利用者のAさん。Aさんと一緒に混ぜる作業をしていたBさんは、「僕はまだ、石けん作りの新米です。茅ヶ崎の海でサーフィンをしていて、環境のことが気になるので参加しています」と話します。

そこへ、「口を動かすのはいいけど、手を止めちゃダメ!」とやってきたのは、みらまーるの職員で、割烹着がよく似合う石けん作りのベテラン、大塚さん。和気あいあいとした楽しい雰囲気です。

 

石けんで2つのリサイクル

20130830-04

20130830-05

 

 

 

 

 

 

写真:水、苛性ソーダ、食用廃油を混ぜる作業(左)。混ぜた液体を牛乳パックの型に流し込み(右)、1ヵ月半寝かせて、固形石けんの完成。

20130830-06

 

 

 

 

 

写真(右):食用廃油の回収を呼びかけるチラシ。牛乳パック回収も合わせて行われている。

病気や障がいがあっても、一人の地域住民として自立し、社会に関わっていきたい。「みらまーる」は、そうした願いをこめて運営されています。住宅をリフォームした施設では、石けん作りのほか、クッキー作りや絵画・手芸などの創作活動、昼食作りや掃除といった生活訓練まで、さまざまなプログラムがあります。手作りクッキーは、『のんびる』11月号の特集「あったかい贈り物」でも、ご紹介しました。

こうした数多いプログラムのなかでも、石けん作りは、みらまーるを象徴する活動のひとつになっています。1回の作業で作る固形石けんは約160個。混ぜ終わった液状の石けんは、切った牛乳パックの底の部分に流し込み、約1ヵ月半、倉庫で寝かせて完成。茶色の液体は、真っ白な固形石けんになり、油の匂いもほとんどありません。

「ここで石けん作りが始まったのは、平成6年です。みらまーるはもともと、リサイクルを中心に活動していて、石けん作りは食用廃油と牛乳パック、両方のリサイクルになります。油は茅ヶ崎の飲食店や企業、保育所などから提供してもらい、牛乳パックも近隣の人たちやボランティアさん、みらまーるの近所にお住まいの方から集めています」(職員の宮元さん)。

20130830-0820130830-07

 

 

 

 

 

 

写真(左):「みらまーる」の室内では、地域から集められた牛乳パックで石けんの型を作ったり石けんのラッピング作業などが行われている。

20130830-09

 

 

 

 

 

 

写真(右):「石けん作りを始めて2年目です」と語る常勤職員の宮元さん。

固形石けんは、年間約2000個を生産。かわいいラッコのイラストが目印です。茅ヶ崎市役所内のショップやコミュニティカフェ、生協の販売店などで販売されるほか、地元企業の販促品に使われることもあり、地元では知る人ぞ知る存在です。平成17年からは液体石けん作りが始まり、最近ではハーフサイズの固形石けんが新登場し、ワイシャツの襟洗いなどに使いやすく、人気だそうです。

 

やりがいのある石けん作り

賑やかな玄関先から、みらまーるの室内に入ると、ここでも石けん作りで大忙し。集めた牛乳パックを切り分ける人、完成した石けんを型から取り出す人、ラッピングをする人など、それぞれができる役割で働いています。「月に2度だけど、ホントに忙しい。いくら作っても、足りないの。でも、それだけ、使ってくれる人がいるのよね」と利用者の女性Cさんは、うれしそうに話します。

「石けん作りの作業は、野外と室内、どちらでもできます。外の力仕事は男性の利用者さんにお願いして、女性や身体の不自由な利用者さんは、室内作業の担当です。時間や作業内容にあわせて、工賃を支払っています。おかげさまで多くのご注文をいただき、利用者さんも張り合いを持って仕事をしています」(大塚さん)

皆さん慣れた手つきで作業をこなし、2時間ほどで、本日の石けん作りは終了。「これからお茶の時間なので、ご一緒にどうぞ」と、「サーファーをしている」と語っていたBさんが、『のんびる』取材班のために椅子を用意してくれました。あたたかい日が差し込む中、お茶を飲みながら、石けん談義で、しばしのおしゃべり。

「うちの石けんはいいんですよ~。油汚れはきれいに落ちるけど、湘南の海は汚さない。しかも、値段が安い(笑)。皆さんもぜひ使ってみてください」(Bさん)

みらまーるのECO石けん

①固形石けん:

 1個100円(約180g

②固形石けん(ハーフサイズ):

 1個50円(約53g

③液体石けん:

 1パック200円(約500g

ご注文・問い合わせはみらまーるまで

 20130830-10

 

 

 

 

地域活動支援センター みらまーる

253-0053 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北2-9-7

TEL0467-57-3509(平日9:0016:00) FAX0467-81-5001

E-mailmiramar@lucky.odn.ne.jp

 

執筆者

執筆者所属

翻訳と校正

メディア

パルシステム・セカンドリーグ月刊「のんびる」No.75(2013年1月号)より転載(pp.48-49)

This post is also available in: 簡体中国語

Facebook Twitter 微博

CATEGOLY