2013/08/30 by Tanada

杭州にミニ公益を掲げるラーメン屋登場: 困った時は無料のラーメンをどうぞ

<原題>

成良ラーメンには愛があふれています

お困りのあなた、無料のラーメンをどうぞ

杭州市初のミニ公益のラーメン屋、営業開始!

ここのラーメンの種類は多くないが、昔ながらの地元杭州の伝統の味が受け継がれている。店舗面積は広くないが、「青旅(青年旅行社)」の雰囲気が満ちている。このラーメン屋の入り口にある、赤地に白い字で「お困りの方は、成良ラーメンで無料のあたたかい麺を」と書かれた看板が目を引く。

杭州市内建国南路にある成良ラーメンは、経営者の張成良の名前から名付けられている。「私はただ、一杯のラーメンを通じて思いやりを伝えたいと思っている」と張成良は語った。ラーメン屋を開業した当初の思いは、門前に立てたスローガンで書かれたように、公益事業を行うことである。ラーメン一杯につき、彼は一元を公益事業に寄付する。

ラーメン屋の経営者は公益の達人だ

張氏といえば、杭州の公益事業でちょっと名が売れている。ラーメン屋の一階の壁に、公益事業を行った新聞記事や、山間地帯の子どもから送られた感謝の手紙があふれるほど貼られている。

2011年に張氏が新聞を読んでいた時、一つのルポを読んだ。それは、貴州省西部山間地帯の子どものために衣類や文房具などを寄贈する公益事業であり、運送用の車や経費が不足しているので継続が難しい現状に直面しているという内容だった。

突然、一つの考えが張成良の頭に浮かんできた。このような大量の物資こそ、自分自身の車で運んだらどうだ。「容量が大きければ、運送代金も省ける」。そこで、彼は積極的に主催者側と連絡を取り、物資運送用の運転手となった。

それは、張成良の人生のなかで公益の観察者から公益の介入者へと変わった、初めての経験だった。「私は、他人を手伝えることがこんなに嬉しいことなんだと、突然気づいた」。

その後、張成良の公益への情熱は燃え続けた。山間地帯の生徒さんに物資を寄付したり、自分の撮影作品を売ったお金を貴州の教育支援者に援助したり、また、ソマリアまで足を運び薬品や医療器材を拠出したり。さらに今は、思いやりあふれるラーメン屋を経営するに至っている。

困った時は、店に来て無料のラーメンをどうぞ

ラーメン屋は建国南路209号にあり、市内の駅に近い。なぜこの場所に決めたのか。張氏は、ここはよその地域から出稼ぎに来た人が多いので、できるだけたくさんの人の空腹をラーメンで満たしたいのだ、と語った。

ラーメン屋の敷地はトータルで40平米だ。入り口には、冷たいお茶が入っている大きなやかんと、そのすぐそばに使い捨てのコップが置かれている。通りがかった人が使いやすいようにしている。

どのように「困った時」を定義しているのか。張氏は「具体的な条件はない。例えば、杭州に来たばかりで、お金を使い切り、行く場所がないうえ空腹で苦しい時、我々のところにラーメンを食べに来たらいい」と言った。

張氏は記者に以下のように語った。彼は、店員に対して、客に「なぜ」と聞かずに、誰かが無料でラーメンを食べたいと言ったら、真っ先に作って、その人に提供するよう要求している。「何といっても人には尊厳がある。中には、自分が落ちぶれた原因を、他人に教えたくない人がいるかもしれない」。

そうしたら、ただ食いやただ飲みする人が増えるのでは。張氏は、少し考えたが、「それはないだろう。一杯のラーメンのためだけで、人を騙すなんて、そんなに多くない。そういう話をし始める人は、少なくとも本当に困っているものだ」と言った。

無料でラーメンを提供する以外、成良ラーメン屋は「ラーメン一杯につき、公益事業に一元を寄付する」ことを承諾している。「自信がある。一日で300杯のラーメンが売れる」。張氏は「お客様に美味しさを提供すると同時に、もっと多くの人にミニ公益事業に関心を持ってもらえるようにしたい」と語った。

これは張氏が手作りのラーメンに自信があるからだ。片児川(杭州地元の麺類の一種)が一杯11元で、蝦腰麺(海老と豚/羊のレバー入り麺)が21元で、値段は杭州市街のラーメン屋と同じ位。一方で、シェフについては張氏が細かい点までチェックして採用した。「合計すると20名ほどのシェフをテストした。自分で試食し、最後に二人を残した」と張氏が言った。

 小さいラーメン屋がミニ公益の夢を引き継いでいく

ラーメン屋のほか、張氏は同時に不動産代理店を経営している。ラーメン屋を開業した折、周りは開店祝いの花かごを送ろうと計画していた。

「我々の業界では開店祝いで花かごを送るが、どれも直接お金を相手方の銀行口座に振り込むんだ」。張氏は申し訳なさそうに「そうしてくれた方が一括購入しやすいし」と言った。すると、開業する前の一週間、10名以上の友達が次々と張氏の銀行口座にお金を振り込んだ。

「累計すると1.7万元余りあった」。張氏は「私はこれを花かごに使うのが惜しいと思った。一つのミニ公益のラーメン屋だから、このお金で有益なことでも使おうかと思った」と語った。

淳安県金峰郷中心学校の撮影サークルの生徒たちが、杭州の美しい自然の景色を見に行きたいと思っているのだが、経済面の制約でずっと行けていないことを、張氏が耳にした。「学校の先生とはすでに相談済みだ。このお金で子どもたちの夢を叶えてあげるのだ」。彼はまた「夏休みになると、子どもたちを杭州に迎えに行く。子どもたちに杭州の美しい西湖ときれいな蓮の花を見せたい」とも言う。

ラーメン屋の階段の曲がり角に、図書の寄付コーナーがあることに、記者が気づいた。「これらの本は、ある人が見学に来た時、私の公益の夢を話したら、その人が寄付してくれたものだ」。張氏が「ある程度貯まったら、私はこれらの書籍を、必要とする子どもの手もとに届けたい。第一便は雲南省だ」と言った。

張氏はビッグな公益の夢を抱えている。それは、杭州で10箇所の「ミニ公益」をテーマとしたラーメンチェーン店を開業することだ。「今の店は一つ目。初期投入資金は25万元位」。張氏は「いまただ収支のバランスが取れればいい。将来的に規模が拡大したら、もっと多くのボランティアに参加してもらって、貧困地域に毎年一つずつ希望プロジェクトの小学校が建てられる」と語った。

執筆者
執筆者所属
翻訳と校正 翻訳:劉楠 校正:棚田由紀子
メディア http://www.ngocn.net/?action-viewnews-itemid-87553

 

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