2013/06/03 by Tanada

日本に学ぼう!~日本の自然学校 視察レポート1

4月下旬、私たちは日本自然学校スタディツアーを実施しました。中国国内産業の中核となるメンバー13名を招き、無事終えることができました。非常に感動したのは、参加者が帰国後すぐにブログなどを通して今回の訪問の経験を伝えたことでした。ここでは参加者の一人――シーサンパンナ植物園の王西敏さんのブログを転載し、紹介させていただきます。これからも環境教育に興味を持つたくさん方々が日本に来られ、勉強や交流をしてくださることを期待しております。

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4月22日~30日、CSネット(日中市民社会ネットワーク)の招待で、中科院シーサンパンナ熱帯植物園ポピュラーサイエンス教育チームリーダーの王西敏及び北京大学、四川大学、山水保護センター、天下渓、根と芽、自然の友、四川王郎国立自然保護区等の、自然教育を促進している十数名が、日本における様々なタイプの自然学校を訪問し、どうすれば中国での自然教育がいかにより良く発展するかについて、日中間で意見交換を行いました。

今回のツアーのスケジュールはとても豊富で実り多いものでした。まず、Whole Earth自然学校、田貫湖自然塾、国際自然大学校、KEEP協会を訪問し、また、樹海と洞窟の体験、プロジェクトアドベンチャー体験、日本の文化と自然教育を融合した体験活動を行いました。各自然学校では、担当者よりカリキュラムの開発と管理面の問題や課題などをご紹介いただきました。さらに、東京では日本エコツーリズムセンターの理事長広瀬敏通氏、KEEP協会の川島直氏、風と土の自然学校の梅崎靖氏等と座談会を開きました。参加者はツアー中の感想や収穫、また未来の発展などについて毎晩遅くまで語り合って交流しました。

日本の自然学校はスタートが早く、長期の発展を経て、特色のある独自の環境教育の方法と理念を形成しました。ハード面と作業環境から言えば、シーサンパンナ植物園は良好な条件を整えていますが、細かいところから見ると、未だ学ばなければならないことが多いです。

第一に、日本の自然教育は単に参加人数だけに力点を置くのではなく、小チーム活動をより重視しています。例えば、樹海と洞窟の体験では、1チームの参加者は15人以内で、サポーターが2人付きます。洞窟体験で必要なヘッドライトやヘルメット、手袋、ブーツなどはすべて用意され、非常にプロフェッショナルです。サポーターはどこで滞在するか、どんな説明をするか事前にしっかりとリハーサルを行い、補助教材として、常に絵や図表、標本等を携帯します。探検を通して地質学、植物学、動物学など様々な側面から知識を学べます。

第二に、日本では自然体験の中で、チームとしての協力精神を育成することに特に力を入れています。例えば、プロジェクトアドベンチャーでは、アウトドア訓練のシリーズを計画しました。チーム全員が一つのボートに立ち、バランス維持の体験をした後で、それぞれが感じたことを共有しました。日本側の担当者によれば、日本人はこのような体験活動の中で、誰かが話す時は他のメンバーは静かに話を聞くそうですが、我々は体験活動の最中にお互いに指示しようとして叫んだりしました。その結果、混乱を招いてしまいました。その差が興味深かったです。

第三に、自然センターのデコレーションは、緻密なアイデアを存分に反映しています。どの自然学校もパーフェクトな自然センターで、博物館のように、ご当地の特色ある動植物と環境を示すものを展示しています。展示の過程でも、双方向性で手の込んだパネルや文字を重視し、多くの人が参与し探索することを追及しています。自然センターの管理者は自然センターを設計する前に、建物を建設してもらうだけではなく、教育機能を考慮していたことを強調しました。この点は、シーサンパンナ植物園が建設中の科学芸術センター及び博物館の双方向性機能のアップには大いに参考になります。

第四に、自然教育と経営を結びつけ、ブランドとしての効果を発揮しています。KFFP協会の経営している自然学校では牛を飼っていて、絞ったミルクを原料として作られた乳製品は日本で非常に有名で、多くの観光客に味わってもらっています。またアイスクリームを食べるためにわざわざ自然学校に来る観光客もいます。職員さんは笑いながら紹介してくれましたが、自然学校の創成期には自然体験では利益が出ず、ほとんどアイスクリーム販売の収入で運営を維持していたそうです。シーサンパンナ植物園はこの経験を活かし、現地の風俗や文化を結びつけた、特色ある観光商品を作り出すことができます。

CSネット(日中市民社会ネットワーク)は自然学校のプロジェクトにおいて日中間の自然教育の推進と発展を促進するために、中国国内でこの分野において活躍している方々を日本に招いてスタディツアーを行っています。他にも、日本の専門家にお願いして、自然学校の管理と活動のプログラム開発等に関する指南書を執筆してもらい、中国で研修会を開催する予定です。第一回の全国研修会は9月に開催します。シーサンパンナ植物園は現在、主催会場になるために積極的に申し出ています。開催された暁には、中国国内で自然教育を促進する熱心な方々がシーサンパンナ植物園に集まり、盛大なイベントとなるでしょう。

自然学校考察2013王西敏1

洞窟探検に参加するメンバー達

自然学校考察2013王西敏2

展示館のスタッフが作った、黒アリの模型

自然学校考察2013王西敏3

中身の濃い交流の場を企画・設定

自然学校考察2013王西敏4

独創的で工夫がいっぱいの展示

作者 王西敏
作者所属 シーサンパンナ植物園
翻訳および校正 翻訳:陳燕 校正:棚田由紀子
メディア(出典元) http://www.xtbg.ac.cn/xwzx/kpbd/201305/t20130503_3831636.html

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