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2013/05/13 by Tanada

中国の風力エネルギー

中国の風力エネルギーはすでにアメリカを超えているにも関わらず、2割は主電力ネットに受け入れる方法がない。

私たちは誰が新クリーン技術競争をリードするか予想する:中国か或いはアメリカか?

昨年の大統領選挙で、オバマ大統領は彼の相手が共和党のロムニーであるにかかわらず、気候変化を重視しなかった。これにより、オバマが彼の就任式の席上、気候変化とクリーン技術に関して行動を起こすことを言い出したのを聞き、環境保護関係者たちは、有頂天にはならなかったにしても歓び興奮した。オバマは「我々は必ず先頭に立たなければならない。この、新しい仕事をもたらし、新産業を切り開く技術のリーダーとなる権利は、絶対に他の国に譲ることはできない」。

しかし、オバマが演説の中で指名しなかった競争相手――中国と比べ、現在アメリカはクリーンエネルギー面でどのような位置にあるのか?もし再生可能エネルギーのリーダーの地位を奪取しようとするなら、アメリカはどこで更に努力しなければならないのか?

再生可能エネルギーの産出量と設備数から言うと、アメリカは確実に中国に遅れている。アメリカは真っ先に再度製造リーダーの地位を奪回しなければならないと考える専門家は、これに対し懸念をいだいている。

再生可能エネルギーの技術革新で、アメリカは依然としてリードしているが、Pew Charitable Trusts(※訳注:米国の独立NPO団体)の新報告で指摘されているのは、例え今はリードしていても、その地位が下降する危機に直面しているということだ。報告の中で、アメリカは過去5年内に再生可能エネルギーの投資増加率のランキングで世界のベスト10にすらなったことはなく、クリーンエネルギーの設備容量の増加率ランキングでも、2006年以来ずっと10位にランクされている。

投入強度(つまりクリーンエネルギーの投入と全国経済生産の比)から言っても、アメリカは20か国グループの中でも8番目にすぎない。

風力エネルギーを例にすると、わずか数年で、中国の設備容量は世界のすべてのその他の国を上回った。ブルームバーグ社傘下の新エネルギー財経コンサルタント社の2月分発表の報告では、中国の風力エネルギーはすでに4年連続でアメリカを超えている。このスピードで行けば、中国は1年繰り上げて2015年の風力エネルギー設備容量1億kwの目標を達成する。(ビスタス会社北京事務所のトム・パールマン分析員が言うには、電力網の建設が風力発電設備の発展速度と技術についていけないため、中国は風力発電の20-25%を主電力網に受け入れる術がない。)

では、中国はどのようにして一躍風力エネルギー(及び太陽エネルギー)の一番の大国と成ったのか?それは、風力エネルギー産業が飛躍的な発展を実現するように、中央政府が要となる国家目標を制定したのである。先ず炭素強度(つまり単位GDPで必要とされるエネルギー量)を落とす目標と太陽エネルギーと風力エネルギー発電の設備目標を設け、中央と地方政府がさらに各種の補助を通じて再生可能エネルギーの発展を支えているのだ。

Pew Charitable Trustsの報告は、両方を比べて、「アメリカのエネルギー政策は明確な目的性或いは方向性を欠いている」と言う。

パールマンは、連邦政府の持続的な長期の支持を欠いたため、アメリカの風力エネルギーの発展は障害を受けたと指摘する。去年は、極めて重要な課税と控除の1年延長に議会が同意するかどうか不確定だったため、各風力発電企業は数百人の従業員を解雇した。財政の崖っぷち協議で、議会は確かにこの税収補填を延長したけれども、それもわずか1年。現在、アメリカの風力発電部門はこの優遇措置をさらに5年延長するよう推し進めている。

他にも、アメリカのクリーン技術の企業は問題を抱えている:クリーン技術に対するリスク資本の手段が厳しくなったことだ。Cleantech Groupの研究では、去年、全世界でクリーン技術への投資は65億米ドルまで減り、33%下がった。事実が証明するように、クリーン技術の資本集約性は投資者たちの予想に比べさらに強い。そのため、より早く投資を回収するために、次々に投資方向をインターネット関連の企業に移していった。

そこで、中国企業が大口資金でアメリカの技術革新を手に入れようとする際、手元のお金が不足しているアメリカのクリーン技術会社はこのチャンスを非常に歓迎している。一例が、万象グループが落札に成功し、2億5700万米ドルでボストンの自動車用リチウムイオン電池メーカーのA123社を買収したことだ。

中国のクリーン技術企業のリスク資本も減っているが、中央政府は、それに対し間接的支持を行った。例えば、2月初め、北京とその他の地方を今までにない程のスモッグが襲った際、中国は新たな国家太陽エネルギー設備の目標を宣言し、もともとの2015年に2100万kwという目標を3500万kwに大幅に増やした。

アメリカが今のところ相変わらず中国に嫉妬させている領域のひとつは、技術革新だ。「アメリカは疑いようのない技術革新センターである」と上海啓明創投の共同経営者であるChivas Lamは言う。しかし、多くの専門家グループは、アメリカは2012年は45億6000万米ドルだったエネルギー研究開発資金を、更に3倍から5倍に増やすべきだと考えている。

これと同時に、「中国は事実、グリーンイノベーションに対する投入を増大し、成功を収めている――これは世界が低炭素経済に向けて方向転換する中で、極めて重要な作用を発揮する」。中国の風力エネルギー産業の研究に力を入れているジョージタウン大学助教授ジョアンナ・ルイスは新しい著書《中国のグリーンイノベーション》でこう述べている。

中国の技術革新での部分的進展は、中米による各種の合同プロジェクト促進の下で完成したのである。ローレンス・バークレー国家研究室は、エネルギー効率を高める研究において、中国研究者と長期に渡る協力を行っている。サンフランシスコのエネルギー基金会は中国がエネルギープロジェクトを持続できるように、中国の多くの領域の研究を支援している。

しかし、アメリカの企業について言うと、知的財産権とその他の資産の保護には、巨大にして現実的な関心を寄せている。アメリカの大会社のある専門家が取材を受けた際に、彼がかつて中国の同行者を伴って東南部の電力工場の配電センターを参観した時、最後の最後に中国の同行者のセンター参観を禁止すると告げられた、と言った。原因はつまり、センターの系統がちょうど中国からのサイバー攻撃に遭っていたからだった。

別の例では、アメリカの超伝導体会社がすでに中国の風力発電機メーカーの華鋭風電を知的財産権侵犯で告訴している。

では、誰がこのクリーン技術の競争の中で勝つのか?ブルームバーグ社傘下の新エネルギー財経コンサルタント社のアナリストであるナサニル・プラダは、どのように(競争力の強さを)はかるかを見きわめる必要があるという。彼は、中米両国が「緊密な関係で極めて仲が良い。米国の輸入は非常に多く、同時に輸出も非常に多くなった」という。アメリカは中国から太陽エネルギーパネルを輸入しているが、実はパネルを製造する資本設備を中国へ輸出しているのだ。「我々は家電製品やチップの生産に固執したことはない。『リーダー』としての修養に対して更にはっきりとした評価を進めなければならない」。

注目すべきは、太陽エネルギーと風力エネルギーの製造面でアメリカを超えて後、中国は今、生産能力の過剰という厳しい問題に直面しており、また製品は欧米市場でダンピングの告発を受けた。

当然、地球レベルで考えると、ボトムラインはこれらのクリーン技術の競争が炭素の排出を減らしているかどうかである。この方面で、我々は歩まなければならない長い道のりがある。アメリカのエネルギー情報局のデータによると、2012年にアメリカの炭素汚染は約4%減って52億7900万トンとなった。これはひとえに、経済の衰退によるところが大きい。しかしながら、中国の炭素排出は3%増え、85億9800万トンに達した。この排出量を人口で割った場合、アメリカは中国の3倍となり、まだ多いのである。

執筆者
執筆者所属 中外対話
翻訳と校正 翻訳:岡田由一 校正:棚田由紀子
メディア 中国発展簡報《中国风能已超过美国 却有两成无法接入主电网》http://www.cdb.org.cn/newsview.php?id=6971

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