2013/04/24 by Tanada

雅安(四川省)地震の最新情報:四川420民間救助情報拠点のニュースレター

4月20日午前9時7分、四川省雅安市でマグニチュード7.0の地震が発生しました。4月21日15時現在、地震による死者は186人、負傷者1万1,393人、被災者数は150万人を超えました。地震発生日の午後、中国各地のNGOは迅速に行動を開始しました。2011年12月に3.11(東日本大震災)の被災地を訪問した郭虹先生は、関連NGOが救済活動に従事する最新ニュースをすぐさま配信し、人々に伝えました。日中市民社会ネットワークは、今後も継続して被災地支援の進展をしっかりと見つめていきます。

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2013年4月21日午前、四川省エリアの公益団体が四川尚明公益発展研究センターに集まり、420地震の救済に参加する民間の公益組織による第一回情報交換会が行われた。会議で交換された情報は次の通り。

一、前線の状況に関する情報の共有

●NGO救援準備センターが友成基金会の支援の下、20日午前に廬山県の被災地に車で人員を派遣、同日午後に現地に到着。NGO救援準備センターの張国遠が被災地で見聞きした情報を伝えた。以下は、被災地の現状に基づいた張国遠の提案である。

1、  NGO救援準備センターは、もっとたくさんの地域、特に、雅安市雨城区の上里鎮、中里鎮、下里鎮、廬山県や宝興県の双石鎮、天全県といった、メディアが報道しない地域に目を向けること。

2、  現在、被災地におけるボランティアへの需要は大きいが、必要とされているのは物資の分配に協力でき状況を理解している、現地に詳しいボランティアである。外部からのボランティアはコストが高く、情況もよく分かっていない上に、現地に入るのが困難だ。ボランティア組織を立ち上げ訓練できる団体を作り、中国共産主義青年団(以下、共青団)四川省委員会ボランティア部のルートを通じて現地入りすることを提案する。

3、  緊急支援段階においては、政府による救援の度合いが大きく、必要な物資や人手も十分に足りている。NGOは、集中避難している段階と復興段階に現地入りすることを提案する。

●四川省社会科学院のボランティア部隊が廬山入りして伝えてきた状況は次の通り:学校にも注意を払う必要がある。廬山中学の校舎の損壊は軽微だが、授業再開の通知は要求されていない。学校に寄宿する学生は、家族と連絡が取れないため情緒不安定になり、社会科学院のボランティアがある程度心を落ち着かせた。現在、物資は問題ではなく、寄り添いや居場所を作ることの方がより重要である。

●21日午前11時現在、情報交換会で知り得た、被災地入りしている団体は、次の通り:

・NGO救援準備センター(友成基金会が支援、廬山公安局入り口に統括本部を設置)、中国心ボランティア隊、Mercy Corps(米国のNGO)、壹基金、成都緊急サービス隊、四川省社会科学院のボランティア部隊、楽施会(香港発祥の団体)、天津鶴童老年公益基金会(天津鶴童)の8団体。

・現地入りしようとしているのは、420救援隊、成都ボランティア連合、彩虹村、中華救援-藍天(BLUE SKY)救援隊、「安全な水」団体の5団体。

二、各NGOの活動内容に関する情報共有

  1. 20日午後、成都雲公益、愛有演劇、成都科新会、益多、済溪(gsean)環境交流サイト、グリーン学生組織サイト(GreenSOS)、心家園、尚明公益、益衆、救援準備センター、青年緊急サービス隊、根と芽(Roots & Shoots)、大愛武術、愛達迅、楽和、楽扶、たんぽぽ花旦工作室、共青団四川省委員会、共青団成都市委員会といった組織・団体が、「成都市公益組織420連合救援行動(420救援)」を共同で立ち上げ、物資の募集やボランティア団体の支援を主とする活動を始めた。すでに南都公益基金より20万元の援助を獲得、第一次救援物資を被災地へ向けて送った。
  2. 天津鶴童の郭虹より:先遣隊はすでに被災地に到着。「被災者救済ボランティアサービス隊」を結成すべく準備中。
  3. 北川中国心ボランティア隊からのショートメッセージ:先遣隊の劉部隊ら2名が現地入り。高部隊らは物資の輸送で現地に入る。
  4. 鄧飛の「無料のランチ」団体が、雅安市の被災地のために「安全な水」団体を設立、現在被災地に向かっている。
  5. 成都ボランティア連合より:被災地に向けて第一次物資を輸送中。本日、二回目の物資輸送をする予定。三日目以降に発生するであろう疫病に対し、医薬品の募集を開始した。廬山県には二週間駐在し、避難所でサービスを提供する。
  6. 中華救助基金会+藍天救援隊より:まず、物資の募集と輸送用に20万元を集めた。必要な団体は申請すること。主な使用目的は、救援物資および人々からの物資の供出とする。問い合わせは、鄒芳偉(13001228603)まで。21日現在、被災地に向けて移動中。
  7. 益多公益サービスセンターより:心理学およびボランティア学専門のボランティアを募集中。現地でのボランティア献血(現在、成都の血液バンクに対する需要が増加、A型、O型、RHマイナスの血液が不足)や、物資の整理・分別・輸送の協力といったボランティア業務を始めた。
  8. 根と芽より:創緑センターなどの環境保護団体と共に、集中避難段階における避難所に対してサービスを提供する予定。清潔な飲料水設備と環境生態安全モニタリング(生態環境安全マップ)も含む。
  9. 愛達迅ソーシャルワーカーセンターより:引き続き、児童および学生の教育問題や女性の生計に注目している。避難段階で再度かかわる予定。
  10. 楽扶ソーシャルワーカー普及センターより:避難段階に入ってから、避難所でのソーシャルワーカーサービスおよび復興サービスに取り組む予定。部分的なハードウェア支援も可能。
  11. 台湾エデン基金会より:512被災地で一貫して身障者へのサポートを行ってきたので、被災地へ身障者補助用具およびトレーニングを提供できる。
  12. たんぽぽセンターより:大勢の高校生ボランティアを抱えているので、今すぐ必要なのは高校生ボランティアに対するトレーニング。愛達迅と合同で行う予定。
  13. 大愛武術センターより:後期避難所サービスと身障者向けサービス(車いす太極拳など)を実施する予定。太極武術や慈善公演などを通して被災地を支援する。
  14. 花儿青少年発展センターより:センターの専門分野や強みを発揮し、演劇の手法を通じて後期段階の作業(ボランティアのトレーニングや避難所でのサービスなど)に従事する予定。
  15. 尚明公益センターより:民間が災害救援に関与している情況の調査研究。420救援の活動に参加し、420の災害救助活動に対して情報提供する。
  16. 黄凱鵬(成都青年センター)より:上海公益組織関連の情報および今後の連携。
  17. 雲公益促進会より:420救援の活動に参加、420救援の活動情報の発信を行う。
  18. 中国扶貧基金会より: 420地震の復旧サービスに参加する民間の公益団体向けに、100万元の資金援助を行う予定。
  19. 頂新基金会、台商連合より:被災地への食品および部分的な避難地区サービスのリソースを提供できる。

三、民間の救援団体が必要としていること

  1. 情報共有できる環境。被災地の需要や民間団体の作業場所および作業計画について共有したい。
  2. 政府による、一歩進んだ作業割り振り
  3. 避難所の分布および需要について
  4. 天全県、邛崃市高何鎮で救援を必要としているのに、なぜか遅々として進まない件。

四、情報交換会の総括

情報交換会に参加した団体は、次のような共同認識を持った。

尚明公益と雲公益が、「四川420民間救助情報拠点」を設立する。雲公益、尚明公益、川道学苑それぞれのウェイボー(マイクロブログ)および420救援行動のウェイボーを通じて、「512民間救助サービスセンターサイト(www.512ngo.org.cn)」が関連情報を速やかに公表する。

被災地の情況を視察し、情報交換会を開く。公益団体の情報共有とリソース共有を促し、多層・多方面との協力を支援する。

執筆者
執筆者所属
翻訳と校正 翻訳:棚田由紀子
メディア 四川420民間救助情報拠点 広報部(2013年4月21日発表)

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