2013/02/27 by Tanada

【宮崎いずみエッセイ】新たに継続される「伝統文化」

一昨日は旧暦正月十五日、中国ではやっと本格的に年が明けたという雰囲気です。大晦日同様、また盛大に爆竹を鳴らしたり花火が打ち上げられたりしました。先日から世界中で報道されている大気汚染の関係で、政府も自粛を呼びかけたからか、例年よりは数が少ないようでしたが。

今年の旧正月(中国では「春節」と呼びます)の休暇中(約1週間)はずっと北京にいて、北京の春節の催しをいくつか見てきました。

春節の行事といえば、「廟会」です。「廟」とは神仏を祭る場所で、「廟会」とはいわゆる縁日のようなものです。神仏を拝みに行く人でにぎわい、屋台が立ち並び、パフォーマンスがあり…。北京でも以前は多くの場所で行なわれていたようですが、歴史的な理由により、1940年代~60年代にほとんどが絶たれてしまいました。1985年ごろからいくつかの場所で「廟会」が行なわれるようになりました。

10年ほど前までは「廟会」というと数箇所しかなかったのですが、近年廟ではないところで、春節にこの「廟会」が開かれるところが増えています。

私の住まいの近くの円明園も4年前から春節にこのような催しをするようになったので、見に行ってきました。円明園では「皇家廟会」と銘打って縁日が開かれています。たいていの「廟会」では伝統文化のパフォーマンスと屋台が出るのがよくあるパターンで、ここでも「無形文化遺産」として獅子舞が披露されたり、中国の民族舞踊のショーがあったりしました。ただ、ここでは皇室の庭園であったという個性を生かして、清朝の皇

族もアイススケートをたしなんだことにち

なんだアイスショー(円明園内の池の氷の上で滑る!)も催され、テレビでも話題になっていました。

(写真1:獅子舞)

(写真2:獅子舞)

(写真3:民族舞踊のショーと見物客)

(写真4:皇室をテーマにしたアイスショー)

(写真4:皇室をテーマにしたアイスショー)

(写真5:皇室をテーマにしたアイスショー)

(写真5:皇室をテーマにしたアイスショー)

 

 

 

 

 

 

 

今では休暇になるとどこかへ出かけるという考えも定着し、みながレジャーの場を求め、レジャー客を呼び寄せようと各大規模施設も「廟会」を開くという流れが背景にあるのですが、その流れの中で、伝統的な芸能が表舞台に立つ機会を得、新たに伝統文化が息づくチャンスが与えられたように思えます。この円明園の「皇家廟会」も今はまだ4年目ですが、今後は例年定着し、「伝統行事」となっていくのではないかと楽しみです。

 宮崎いずみ

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