2013/01/07 by yanyan

『中国の市民社会―動き出す草の根NGO』好評(かな?)発売中

CSネット代表やんやんによる著書『中国の市民社会―動き出す草の根NGO』が、昨年11月20に岩波新書より発売されました!反応がどうも上々のようです(Amazonの和書「NGO・NPO」部門では売上ランキングNo.1! 2013年1月7日現在)。

 

やんやんによれば、「今書きたいことはたぶん全部書けたと思います!」とのこと。直接的には中国の市民社会(NGOや社会起業ブームなど)を書いていますが、中国社会の社会変動を捉えるための一冊、中国社会を新たな視点から理解するための一冊、そして日本の市民社会について、日中間の関係づくりについて新発想から捉え直すための一冊でもあります。と、著者本人が言っております。

是非読んであげてください。Amazonに下記のレビューが掲載されていました。どなたが書いてくださったのか分かりませんが、ご参考までに引用します。やんやん本人は、これを読んで相当うれしそうでしたよ(笑)。

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%B8%82%E6%B0%91%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E2%80%95%E2%80%95%E5%8B%95%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%99%E8%8D%89%E3%81%AE%E6%A0%B9NGO-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9D%8E-%E5%A6%8D-69D8/dp/4004313945/ref=zg_bs_492138_1

 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー

5つ星のうち 4.0 事例と分析のバランスがとれた良書です。 2013/1/6  By Utah

前半のNGO具体例は地味ですが、最終章の日本のNPOとの比較は秀逸でした。体制を改革しようと連携する草の根の知識人達は中国でも危険視されている訳 ですが、NGO同志のネットワークや著名人の活用など、粘り強く活動している様子は伝わってきました。中国の指導者達は、何千年も「ヴィジョンを示し、大 衆を納得させようとしてきた」という視点は新鮮でした。ここがクウキに漂う日本と違う所だ、というのも説得力があります。小生の印象に残った点は以下です。
・市民社会とは、1)公共圏に参加する権利、2)参加する文化、3)参加する仕組みの3点が必要。中国のNGOは3)に風穴を開けた。
・90年代後半に誕生した第一世代NGOは、カリスマ的知識人によるもの。
・中国には公共的知識人の伝統がある(何千年も怖れられ、弾圧されてきた)。
・社会問題(環境/出稼ぎ等)が拡大し、NGO経験者が2002年以降に独立したのが第二世代NGO。専門性/当事者情報に優れ、より具体的な実践をするようになった。
・草の根が立ち上がることを怖れた中国当局は、2004年に「社会建設」の名の下、NGOの管理を強化した。
・これに対しNGO側は、NGO間連携/キャンペーン、住民を参加させる専門性、成功モデル蓄積、当事者/アイデンティティ密着、情報翻訳(蒐集/編集/発信)で対抗している。社会起業(ソーシャル・ビジネス)には海外からの支援もある。
・当局は、草の根NGOが組織として育つのを防ぐため、プロジェクトに金を出すことにした。これだと、常に行政の気に入る成果を出し続けねばならないため、市民ヴォランティア的NGOは疲弊する。
・社会問題が大きくなると、ボトムアップのNGO/NPOが出てくるようになる。
・ 中国のNGOはヴィジョンを常に語って説得する。日本でも90年代はそうだったが、いつの間にか行政の下請けに成り下がった。中国と異なり、日本のNPO は海外とも連携してない。中国の支配者は「常にヴィジョンを掲げ、民心を納得させないと転覆されること」を理解している。日本は、役人がクウキ/惰性で流 されているだけで、どう生きたいのか/何を成し遂げたいのかというヴィジョンが無い。日本は伝統的に、ムラ以外の社会基盤について語る人の割合は大変少な い。中国のNGOに日本は学ぶ時かもしれない。

「状況を自分達で何とかしたい」という、自治の動機は、伝統的に、日本には殆どなく、中国 にはある、という著者の主張には、なるほどと思いました。ステレオタイプの大手メディア報道ではなく、例えば、中国駐在の日本人ブログが有益とか、実際に 相手の国に行って友人を持つとか、日本でも自主的に輝いた活動をしている人・組織があるとかいう点も、ごもっともです。誠実な良書だと思います。

 

 

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