2013/01/07 by Tanada

「幸福養老大課堂(ハッピー・シニア・スクール)」の温向明事務局長に単独インタビュー【前編】

2012年に入り、「幸福養老大課堂(ハッピー・シニア・スクール)」は、遠隔教育プログラムの新しいページを開いた。まず、高齢化問題に関する二つの実験的取組みの実施が、多くの専門家の注目と支持を得た。そして、「ハッピー・シニア・スクール」は社会サービスの模範プロジェクトの一つとして民政部で認められ、「ハッピー・シニア・スクール西部建設支援計画」が開始された。現在は、第一回中国社会慈善プロジェクトコンテストの3位に輝き、何百ものメディアが争って報道している。一つの小さな教室が、なぜこれほど多くの人々の注目を集めているのだろうか?「ハッピー・シニア・スクール」事務局長の温向明事務局長を取材した。

小さな孝行心が、大きなプロジェクトへ

記者:「ハッピー・シニア・スクール」の起源についてお聞きしたいのですが。

 温事務局長:2007年9月に、両親のために老人養護施設を探そうと思い、老人ホームを十数か所回りましたが、どれもガッカリするものでした。多くの人は退屈して生活も単調、元気がなく、病気に悩み、孤独で無力な中で、人生の残りの日々を、一日一日と消化している、そんな感じでした。人生の終末期とは、こんなものなのかと、震撼しました。両親に本当に幸せな晩年を過ごしてもらいたくて、調査グループを引き連れてシニア層への調査研究を行いました。そして、心の老いは真の老いであり、強い精神世界を造りなおすことが、老人にとっての幸福の基本なのだということがわかりました。私の両親に必要なことは、世間一般の老人にとっても同じように必要なはずです。それで、中国のシニア層のために、パワーあふれる場所を造ろうと決心しました。そのもっともよいプラットフォームは、教育の実施であり、多くの老人に学校に戻ってもらうことで、新しい組織に戻り、新しい夢を持ち、新しい生活を作り出すことだと思いました。1か月もたたないうちに、私は中国老齢事業発展基金と北京当方老年大学とともに、多くの老人に裨益する事業を始めたのです。

 記者:このようなシニア向け教育プロジェクトには、多大なコストもかかると思いますが、大富豪というわけでもないあなたが、これまでどのようにやってこられたのでしょうか?

 温事務局長:4年あまりの努力を経て、100名あまりの著名な専門家による講師陣を準備しました。また「1つのモットー、3つの視点、5つの教育分野、9つのシリーズ、3000コマの授業時間」に基づいたカリキュラムを開発しました。さらに毎年、授業を800コマ増やしています。現在、中国全土で2600以上のシニア層の生涯学習拠点があり、100万人以上の老人が利用しています。もちろん、資金不足は大きな難問ですが、解決への糸口は困難の数よりも多いので、誠意をつくしてまじめにやっていると、苦しいときには必ず、心ある人が助けてくれるものです。思いやりの力とは不思議なものです。人は永遠に理想と信念の中で生きていかなければならない、これは非常に大きな力であると、私はいつも思っています。私たちの理想とは、思いやりの力をさらに集めて、老人のいる場所、つまりハッピー・シニア・スクールがあることで、幸福な老人をつくることなのです。

 記者:2011年、温さんは北京市人民政府から「北京孝星(北京の孝行者)」の称号を与えられました。雑誌社「慈善中国」、中央党校出版社、中国領導科学研究会からも「100名の社会貢献者 特別貢献賞」に選ばれました。2012年6月には、「ハッピー・シニア・スクール西部建設支援計画」開始式で、全国敬老愛老助老組織委員会の李宝庫主任から賛辞を受けました。また現在は、「ハッピー・シニア・スクール」が第一回中国社会慈善プロジェクトコンテストの3位になりました。お話を伺っていて大変感動しましたが、このような素晴らしい栄誉と、また大きな困難もある中で、今後はどのように活動されていく予定ですか?

 温事務局長:「老人のためならば生死をかけて行い、自分の身が危ないからといって避けたりすることは絶対にない」、どんな困難であっても、孝行心と思いやりの力があれば、どんな困難にも立ち向かえると、私はいつも信じています。今はまだ多くの困難がありますが、私たちの仕事がまだ足りない部分があるということです。世の中の子供の親孝行を助ければ、必ず彼らの擁護を得られます。世の中の父母を助ければ、必ず彼らの支持を得られます。党と政府の困難を解決すれば、必ず彼らは目を向けてくれるのです。

(後編 http://csnet.asia/archives/13198 につづく)

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翻訳と校正 翻訳:三津間由佳 校正:棚田由紀子
メディア 中国発展簡報の”NGOニュース”より転載・翻訳原題:专访“幸福养老大课堂”总干事温向明http://www.cdb.org.cn/newsview.php?id=5493

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