2012/09/01 by Tanada

ロデオ阻止に向けた戦い

「ちょっと聞くが、酒場はどこにある?牛飼いの子どもは、はるか先の杏花村を指さした(中国唐代の詩人、杜牧の詩「清明」の一節)2011年7月、「アメリカのロデオの中国上陸反対運動」の第2回プレスカンファレンスで、ある動物愛護活動家は、「牧童、牛に乗る」の水墨画を使い、総括の言葉をまとめた。「これこそ、中国人が『牛に乗る』ことに対して抱く詩的イメージです。5,000年にわたる農耕文明は、人と動物の調和のとれた関わりについて優美な情景を華人に残してくれました。もしアメリカのロデオが本当に中国に上陸し実施されれば、この何物にも代え難い宝は間違いなくばらばらに打ち壊されてしまうでしょう」

この心配は、危うく現実のものになるところであった。もし、2カ月ちょっとのうちに動物愛護団体による3回のプレスカンファレンスと各界で雪だるま式に拡大したサポートが、アメリカ西部のロデオパフォーマンスの中国上陸をともに阻止することがなければ、中国の牛や馬の運命は、「鳥の巣(北京国家体育場)カウボーイショーモデルのもと、より惨めなものになっていただろう。

2011年4月下旬、アメリカ西部のロデオパフォーマンス(Rodeo China)プロジェクトがまもなく中国北京の鳥の巣に進駐してくるとの情報が正式に公表された際、中国のすべての動物愛護界は、まだ「415北哈高速犬救出」事件(※訳注)の後処理に緊密に参画、または関心を寄せていた。さらにその1カ月前の3月15日の「世界アザラシデー」のときには、血なまぐさいアザラシ製品のカナダから中国への輸出を拒絶する中国の人々による一連の宣伝活動が始まったばかりであった。さらに遡った2010年には、《「動物愛護法」の専門家による意見稿》や《「反動物虐待法」の専門家による意見稿》が各界で継続的な熱い議論を呼び起こし、人々の犬肉や猫肉の売買に対する議論が盛んになるにつれ、「動物福祉(アニマルウェルフェア)」は、当時すでにホットな話題となっていた。そして、伴侶動物(コンパニオンアニマル)や家畜動物、(サーカスなどの)演芸動物、皮革製品用動物、実験動物など、様々な状況の動物福祉がより個別・具体的に討論されるようになった。

(※訳注)「415北哈高速犬救出」事件:2011年4月15日に、北京-ハルビン(哈尔滨)間を結ぶ高速道路上で、520頭の犬を積んだ大型トラックが動物愛護ボランティアに発見された。トラックの犬は、吉林で殺処分される予定で、一部は既に衰弱死をしていたものの、このボランティアに救出され、病院で治療を受けた。この事件はメディアやネットで広く取り上げられ、多くの人の関心をひいた。

ロデオ阻止に向けたこの戦いは、中国の人々が動物福祉の価値観の普及させるにあたり、実戦の場で学ぶ絶好の契機となったといえる。そして、より重要なのは、この戦いが世界に向け、「中国は、西洋社会の残虐な文化のゴミ捨て場では決してない」という強力な声を届けたということだ。

 

アメリカは、「最も残酷なもの」を「最も人気があるメニュー」と思い込んでいる

牧童の牛乗りとロデオを対比するというアイデアは、微博(ウェイボー:中国版ツイッター)のコメントから来たものだ。2011年7月、長い間沈黙を保ってきた在中国アメリカ大使館のオフィシャル微博が突如ツイートをし、アメリカのロデオのために「デマ」を打ち消そうとした。しかし、数多くの証拠を前にして、「デマの打ち消し」は、かえって中国のネットユーザーにボイコットの決心をさせることになり、より多くの中国の庶民が「ロデオとはなにか」「なぜ中国上陸に反対する必要があるのか」といったことを理解するようにもなった。

2011年4月には、あるメディアが「アメリカ西部のロデオパフォーマンス」がまもなく中国にやって来て実施されると報道をした。報道によれば、このプロジェクトは2011年の中米人文交流重要プロジェクトとして、アメリカのLIFM(Less Is Forever More)社が発起人となり、中国人民対外友好協会と中国国際友好都市連合会、国家体育場連合が主催、アメリカのZZYXエンターテイメント社が栄誉出展をするもので、2011年10月3日~10日に北京の「鳥の巣」国家体育場で行われる、とされた。「8日間のアメリカ西部のロデオ大会は、ラフストック(荒牛に一定時間乗る競技)やカーフローピング(子牛の3本の足をロープで縛るまでの時間を競う競技)、バレルレース(一定の場所に置いた樽を回ってくるタイム競走)など伝統的なロデオの種目を含む、目に楽しい盛大な会を中国の観衆に提供する。国内外の観衆にとって、世界でいま最も優れたロデオ騎手の技や才能を目の当たりにするチャンスとなり、西部のロデオゲームの歴史上最高額の賞金争奪の目撃者となるだろう。」

これは、間違いなく中国の動物愛護界にとって大いなる挑戦である。というのも、大多数の中国の動物愛護団体は、自らアメリカなどを訪れ現場のロデオゲームを見た経験がないからだ。

幸いなことに、ドキュメンタリー「地球市民」や動物愛護関連の書籍『檻を空けろ-動物福祉の挑戦に立ち向かう』(原題” Empty Cages: Facing the Challenge of Animal Rights”)などの作品が中国語圏で広く伝わったことで、世界中の動物問題に関心を持つ中国人の多くは、ロデオのことをよく知らないということは一切なかった。と同時に、インターネット時代によって、情報の格差が縮まりやすくもなった。グーグルで「Rodeo」と検索すれば、16年にわたりアメリカでロデオの残酷な真相を記録し続けてきた動物愛護団体SHARK(SHowing Animal Respect and Kindness)のウェブサイトを容易に探し出すことができる。この団体は、アメリカで正式に登録された専門の動物愛護団体である。そのウェブサイト上では、1994年以降の全米のロデオによる動物の死傷に関する不完全な統計が一目瞭然となっている。また、嘘偽りのない真実の現場を映し出した動画や鋭い切り口での分析によって、ロデオ固有の残忍な真実と、ロデオに携わる人々が嘘をつくときの常套手段を全世界に知らしめている。

19世紀後半のアメリカでは、野生の牛や馬を乗りこなす腕前を互いに競うことが、西部の農牧地で広まっていた暇つぶしの方法だった。その後、賞金がかかるようになったことで、この暇つぶしは商業活動へと進化し、アメリカのロデオと名付けられた。現在、この純粋な商業活動は、農牧生活からは完全に関係のないものとなっている。競技の主催者は、電気ショックや拍車(乗馬靴のかかとに取り付け、速度加減のために馬の腹を刺激する金具)を利用し、牛や馬の敏感な腹部に脇腹帯を締め付けるなどの方法で、急な苦痛を与え、本来は温厚な牛や馬に荒々しい姿を演じさせている。そして、競技の難度を高め、ゲームの参加者が優劣を決めるのに役立つようにしている。

このように広められてきた西部ロデオの昔日の風景だが、これは動物をむごく傷つけてきた。ノースカロライナ州立大学の名誉教授であるトム・レーガン氏は、彼の著書『檻を空けろ』の中でこう紹介している。“ロデオで『廃棄処分』になった牛は、「体中傷だらけで、頭と首、脚、腹部の皮だけが剥がれずに残っている。肋骨が6~8本折れた動物もいれば、肺が突き破られた動物もおり」、「動物の皮膚の下には、2~3ガロン(約8~12リットル)もの血がたまっていた」ことすらあるという”。

アメリカの団体SHARKによるレポートや動画と比べると、アメリカ西部のロデオが中国で実施するプログラムには、牛乗りや馬乗り、カーフローピング、スティアーレスリング(馬から牛に飛び乗って、素手で倒す競技)などの種目が載っているが、まさにロデオの残酷さの鍵となるポイントである。最もひどいのが、「カーフローピング」である。カウボーイが乗った馬は、極限までおびえさせられた子牛を猛追して時速30マイル(約48キロ)のスピードで走る。そしてカウボーイが縄を投げて子牛の首の後ろにしっかりと付けたあと、よく訓練された馬はすぐに足を止める。子牛は、首を一瞬のうちに荒縄で縛り上げられてから、空中で全身をぱっとひっくり返され、再び地面に落とされる。実施後の検査により、このような子牛は通常、首や喉、気管がすべてひどく傷ついており、その場で死んでしまう、あるいは競技終了後に苦しんで死んでしまうものがいることが分かった。馬によっては、まったく「プロ」的でなく、倒れた子牛をそのままずっと引きずり続けるものもいる。その場合、子牛は、泥水を鼻と口いっぱいに詰まらせるが、逃げ出す力は少しもない。

SHARKの映像資料にせよ、「檻を空けろ」にある記述にせよ、どちらもアメリカのロデオ産業がカーフローピングにより起こる子牛の「引き倒し(Jerk Down)」の定義を規則違反としていると断っているが、同時に、同産業には同様の傷害を回避する手段がなく、規則違反のカウボーイに対しても何の懲罰条項も適用されないことも強調している。ただ、不思議なのは、結局のところ「カーフローピング」が、今回アメリカのロデオが中国で行おうとした盛大なイベントのなかで一番の「おすすめメニュー」だったということだ。

SHARKが既に公開している全ての資料に嘘偽りがないかを確認するために、中国の動物愛護団体は様々な方面から意見を募った。イギリスやアメリカ、オーストラリア、カナダなどの専門の動物愛護団体の証明を得てはじめて、アメリカのロデオの中国上陸に反対するための有力な証拠としてSHARKの分析レポートを利用している。中国人民対外友好協会の陳昊蘇会長に宛てた手紙のなかで、動物愛護団体はこのように書いた。「2004年、野蛮で残忍なアメリカ式の闘牛ゲームは、既に中国市場の開放を企んでおり、北京市の大興区に闘牛場を建設しようとした」北京市の人民代表大会と社会の有識者がすぐに声明を出して計画の停止を呼びかけ、大興区政府に聞き入れてもらうことができた。こうして、その残酷さゆえに大きな批判を受けた残酷なゲームが中国に侵入してくるのを阻止することに成功した。

「多くの証拠が示しているのは、伝統的な農牧生産活動から乖離したアメリカ西部のロデオは、賞金のための商業化によって、動物を傷つけ、感覚的な刺激を追い求める残酷な活動にとっくに変わってしまっている、ということだ」

7月15日、首都愛護動物協会や中国の動物愛護記者サロン、達尔問自然求知社(Green Beagle Environment Institute)など69の動物愛護団体がプレスカンファレンスを開き、メディアと一般の人々向けに、ロデオの残忍な本質を証明する映像証拠を公開した。この間、中央社会主義学院の莽萍教授や清華大学の蒋勁松副教授がこのために執筆した評論文が新聞や雑誌上に掲載された。この評論文は、ロデオの数多くの残忍な本質を分析して、パフォーマンスの計画を取り消すよう呼びかけた。多くの国際動物愛護組織がこの情報を耳にした後、中国の主催者に次から次へと手紙を送り、ロデオへの反対の立場を表明した。

時をほぼ同じくして、世界動物保護協会や世界農業動物福祉協会、英国王立動物虐待防止協会、アメリカのPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)、アジア動物基金、アクションアジア動物愛護団体も連署した手紙をまとめ、中国とアメリカの主催者と関連部門に手渡して、今回の計画を中止するよう呼びかけた。

8月17日、「中国各界の人士がアメリカのロデオショー導入の反対に署名する」と題した連名の手紙がテンセント公益チャンネルに載った。邱仁宗、周国平、唐錫陽、銭永祥、梁文道、祖述憲、莽萍、蒋頸松、梁治平などの著名な学者が署名して、アメリカのロデオパフォーマンスの導入取消の意見申し立てを支持した。署名に参加したその他の100人にのぼる人のうち、多くの文化人や芸能界の代表、海外華僑が、「人文交流では人文精神に真に当てはまるプログラムを導入する必要があり、暴力や生命軽視に満ちあふれたアメリカ西部のロデオショーは、まぎれもなく人文精神に反したものだ。過去にオリンピックを開催したことがある国家体育館である鳥の巣は、このような活動に参加すべきではない」

まさに、71の中国社会団体が「アメリカ西部ロデオパフォーマンス」の中国側主催者に提出したレポートで指摘した通りである。すなわち、全世界でロデオにより死んだ動物がいったいどれだけいるのか、誰も知らない。世界的な動物愛護団体と一般の人々に記録されたロデオによる傷害の事実は数え切れないほど多いが、ロデオに携わる人々は、毎回のパフォーマンスにおける動物の負傷、もしくは死亡に関するデータをこれまでに公表したことはない。「ただひとつはっきりと言えることは、現在、中国では、この数字はゼロだということだ。この記録を破らないでほしい」

 

「私たち」の言うことを聞くか、それとも「彼ら」の言うことを聞くか

動物愛護組織の「領養小舗」は、ロデオの中国進入に反対するために専門に製作した特設ウェブサイト上で、中国の動物愛護組織が中国の主催者に手渡した資料や関連報道を集めた。そのうち、2つの文書が特にポイントである。ひとつは、「余命いくばくもないロデオ」と題するもので、アメリカ本土で現存するロデオの商業ショーが絶えず赤字に直面していることを指摘したメディアの報道集で、もうひとつは全世界でロデオを禁止、もしくは制限する法律を制定した国・地域のリストで、その中には、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド、カナダなど数多くの国が含まれている。

これは、中国の動物愛護団体がずっと強調してきたことでもあるが、中国の動物保護法は、まだ制定の途中であるものの、だからと言って空白地帯のままにしておくことはできない。世界中が駆逐し、淘汰しようとしている残忍な商業プロジェクトに対して門戸を開放することになってしまうのだ。

しかも、これ(動物愛護)については、法律法規による支持がないわけではまったくないのだ。人民代表大会代表の沈夢培、政治協商会議委員の郭耕や繹雲が、提案の中でロデオの中国での開催の禁止を呼びかけた際にも示したように、「国家林業局と住宅・都市農村建設部が2010年7月と10月にそれぞれ動物虐待の性質があるパフォーマンス禁止に関する法令を公布したほか、文化部が1997年に公布した『文化部の外国の文化芸術パフォーマンス及び展覧に関する管理規定』は暴力や恐怖を煽るもの、観衆の心身の健康を損なうもの、中国の社会道徳規範に反する文化芸術パフォーマンスや展覧プロジェクトの中国での実施を禁止するとしている」。この前提のもと、「アメリカ式のロデオはわが国の関連部門の政策規定に合致しない」とした。最後の連名での呼びかけの中で、北京市が関心を寄せたのは、青少年教育協会も支持するようになったことである。その理由はまさに、残虐な文化は青少年の健全な精神にとって妨げとなるから、というものであった。

残念なのは、著名人や国内外の動物愛護団体の呼びかけと努力が相応の理解を全くもたらさず、それに取って代わったのが2011年中米文化交流プログラムの組織委員会が提供した「『アメリカ西部ロデオパフォーマンス』の動物愛護の立場・状況に関する調査報告」だったということだ。

その報告書は、中国国際友好都市連合会の李立国主任が首都愛護動物協会の秦肖娜会長に送ったもので、「動物愛護には、学習・研究しなければならない多くの新しい課題、新しい知識がある」との後書きが付されており、動物愛護団体がロデオの問題に臨む際に「冷静で客観的な」対応を望むとした。その後間もなく、在中国アメリカ大使館のオフィシャル微博が同報告書を転載し、以下のようにコメントした。すなわち、アメリカのロデオにより生じた動物の死亡率は極めて低く、1,772回のパフォーマンス中で1頭が傷を負っただけである。また、ロデオの最中に使用する拍車や脇腹帯などの残忍な手段を用いる必要性を、きわめて巧みな表現で説明する一方で、「電気ショック」に対しては一言も言及をしなかった。

多くの国際的な動物愛護専門組織が公開している資料のおかげで、中国の動物愛護団体は、この虚の報告書に対して即座に反応を示し、「『アメリカ西部ロデオパフォーマンス』の動物愛護の立場・状況に関する調査報告」の評価レポートを公表した。証拠があり調べることができる多くの事実をもとに、ロデオ産業の嘘に対してひとつひとつ反駁し、アメリカのロデオ産業が中国政府と一般市民を欺いているとの疑いがあると正面から指摘した。

中国の動物愛護団体の代表は、外国の文化プロジェクトを中国に導入する価値があるかどうかを判別する職責は、本来的には関連の主管部門にあるはずだと考えている。アメリカのロデオに携わる者は、ロデオはアメリカ文化の代表であるというが、実際には、動物を残虐に扱う商業化したロデオは、弱者を救済して、暴虐を取り除き善良な民を安んじるというアメリカのロデオ精神に背くものだ。アメリカのロデオは、世界中の多くの国々またはアメリカ本土の一部の地域で厳しく禁止されている。2006年には全米ギャロップ調査が、ロデオを重要なスポーツと考えているアメリカ人は0.5%にも満たないことを示している。

7月29日、動物愛護団体が、第2回プレスカンファレンスを開催した。カンファレンスは、「友だちを食べるな」という名の団体によるパフォーマンスアートで始まった。幼い子どもたちがカーフローピングの子牛を演じて出席者全員に向け「僕は怖い」と言い、大人の牛を演じた解征(動物愛護を主張している男性歌手)が、動物の心の声を聞き、愛と生命を育む鳥の巣精神を血生臭く汚してはならない、とみなに呼びかけた。同時に、ロデオを鳥の巣で開催すれば、中国及びアメリカの主催者だけでなく、同パフォーマンスのために協賛した国内外の企業も、均しく公益団体から告訴され、残忍さを持ち込んだ歴史的責任を負うことになるだろうとする態度をアメリカ側に伝えた。カンファレンス終了後、連名している71の団体のうちのひとつである「七代志」(CSR(企業の社会的責任)普及に携わる社会団体)が、すでにコカコーラ社に対して公文を出しており、中国でのロデオ開催への協賛の件について慎重に検討するよう要望した。アメリカにおいてコカコーラ社はロデオの代弁者であったため、アメリカ国民からのボイコットにあった。

 

最後に

2011年8月はじめ、アメリカの現地メディアがロデオによる死傷に関する最新のレポートを報道した。同報道によれば、ワイオミング州で7月24日から開催された2週間にわたる「シャイアン・フロンティアフェスティバル」のロデオで、少なくとも2頭の馬が死亡、15頭を超える牛がケガを負い、うち3~4頭の牛は重傷だという。中国の動物愛護団体は、これを機会に再び呼びかけの声を発した。「(先述の、1,772回のロデオで負傷した動物は1頭だけだったという駐中アメリカ大使館のコメントを受けて)私たちは、残りの1,771回行われるゲームを待つまでもなく、ロデオの中国上陸をすぐに禁止すべきだ」

2011年9月7日、「アメリカ西部のロデオパフォーマンス」のオフィシャルサイト上に、ある知らせが掲載された。それは、動物検疫の手続き等の原因により、輸入する家畜動物がスケジュール通りに到着することができず、当初2011年の国慶節期間中に鳥の巣で開催予定だったロデオの計画を延期せざるを得なくなった、というものであった。

新たに起こった動物の死傷事件は、中国社会の各界が決して望んでいたことではなかったものの、今回の3つの「国」の文字-すなわち「中国国慶節期間に」「中国の首都北京で」「中国がかつてオリンピックを盛大に開催し、国家のイメージを代表する国家体育館で行われる」-を目玉に据えた重要な「文化」プログラムは、何とか国内に入って来ずにすんだ。

ある情報によれば、アメリカ側の主催者によって「中米両国における文化教育交流のきずな」と呼ばれたこのパフォーマンス計画は、2012年春に鳥の巣で引き続き実施される可能性がある。アメリカ側主催者が出した新たなロデオの募集広告は公にチェックできるものとなっているのだが、全てが勢いを取り戻してやってくる可能性がまだ残っている。

しかし、一般市民の強い関心もまた、全て続いているのだ。

 

文:劉慧莉(達尔問自然求知社)

出典:『社会起業家』2012年4月号(一部要約、編集をして転載)

http://www.npi.org.cn/uploads/magazines/npo/2_1233_124829.pdf

 

翻訳:三浦 祐介

校正:棚田由紀子

翻訳者および校正者の所属:日中市民社会ネットワーク

 

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