2012/09/01 by Tanada

中国の週刊誌『湖湘地理』掲載のLEAD&Beyond訪日研修報告シリーズ(10)

E07(大地を守る会) http://csnet.asia/archives/10253 に関して、日中市民社会ネットワーク 翻訳ボランティアチーム担当 季新の寄稿文を、以下に掲載します。

大地を守る会

大地を守る会は1975年に設立された、日本では有機農産業分野を代表する社会的企業で、有機農産物、無添加農産物などの安心な食材を配送するサービスのパイオニアでもある。この企業の主旨は、生産者と消費者の間に“顔の見える関係”を作り、またお互いに交流のできる関係を作ることによって、両者が収益を得ながら、土地や環境の保護を促進することだ。

“自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現”のため、大地を守る会は環境保護と食品や住居に関する運動を開始し、海外のNGOや農業団体との提携事業などを展開している。また、この企業は“日本の第一次産業を守り育てる”、“人々の生命と健康を守る”、“持続可能な社会を創る”というミッションを果たそうとしている。

 大地を守る会の特色:

1.運営体制の多様化

大地を守る会は1975年に設立されたNGOで、1977年に流通部門が法人化された。持続可能な第一次産業を目的としたNGO部門が、2011年に流通部門に統合されて以来、社会的企業として再スタートした。大地を守る会は、一つの運営モデルに拘らず、社会の発展に伴い組み合わせを変化させながら、有機農業を基礎として社会課題を解決しようとした。また、大地を守る会はコーポレートロゴでさえ多様性を持っており、大地を守る会を表す “d” と 自然の恵みを象徴する太陽のマークは変えないという原則を守った上で、様々なロゴの模様がある。

2.“顔の見える関係”の構築を重視する

いまは食品生産者と消費者がお互いに顔を合わせない時代である。大地を守る会は、両者の間の“顔の見える関係”作りに力を注いでいる。“固定食品の提供元”もその一例だ。大地を守る会の会員、協力関係にあるスーパーやレストランなどで使われる野菜と果物は、すべて契約農家から直接提供されている。また、大地を守る会は定期的に、会員が契約農家を訪ね、収穫に自ら参加する機会を提供している。これらの活動によって、農業生産者側と消費者側の交流と信頼関係の構築を促すのである。

3.環境保護の重視

大地を守る会の目標は、環境に負担をかけない持続可能な農業を発展させることである。農業を発展させながら、環境保護に関連づけることを忘れない。食品に関わる運動を展開し、例えばフードマイレージ運動では“地産地売(地元で生産し地元で売る)”が提唱された。つまり、できるだけ地元の生産物を購入し、運送を避けることによって環境を保護するということだ。また、居住に関する活動も展開されており、例えば自然住宅の普及促進や、エコ素材を使った住宅作り事業などがある。

ここで、大地を守る会の創始者である藤田和芳社長が2011年9月に中新社の記者にインタビューされた時の発言を引用しよう。“農業には二つの側面、すなわち農家側と消費者側である。農家は農業で生計を立てたいが、消費者側は安全・安心な食品を手に入れることを望んでいる。この点において、中国も日本も異なる点がなく、大地モデルは中国に完全に適用できる”

近年、大地を守る会は北京富平学校と協力的なパートナー関係を築いた。有機農業に関して両者が協力することによって、農民の収入が増え、中国の消費者に安全な農産品を提供し、ひいては日中間の友好にも役に立つと願っている。

今回の活動に参加した感想

今回のLEAD研修プロジェクトでは、日本側の優れた機関、団体や専門家、社会企業家など、沢山集まって頂いた。今回のLEADプロジェクトの参加者が大いに学び、習得した知識を仲間とシェアし、実際の仕事に応用できることを願っている。さらに、日本に中国のことを紹介し、日中における民間交流を促すことを期待している。卒業直前の国際交流専攻の大学院生として、卒業後は日本で学んだ知識を生かし、今後の日中の民間事業に微力ながら尽くしていきたい。

文:季新

出典元:【藤田和芳等人】《湖湘地理》专辑报道LEAD and Beyond 访日研修活动

http://csnet.asia/zh-hans/archives/9323

翻訳:劉楠

校正:棚田由紀子

翻訳者および校正者の所属:日中市民社会ネットワーク

 

 

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